「立春に縁を想う」 (湘南だいち開設準備室長・小川  陽)

立春を過ぎ、暦のうえでは春が始まりましたが先日は関東地方で記録的な大雪。聞けば東京では45年ぶりの積雪量だったとか。県内でも各所が数十㎝の積雪を記録し、一部公共交通機関の遅延、運休や多くのイベント等が中止、延期になるなどの影響が見られました。

自宅付近でも近年記憶にないほどの積雪があり、日中は町内総出で雪かきをしていました。その後用事を済ませに最寄り駅まで歩いて出かけたのですが、たくさんの人が自宅前だけでなく歩道等の公共スペースも雪かきをしていたり、道行く人が雪かきをしている方へ挨拶やお礼をしながら歩いている様子に人の温かさを感じたり、雪化粧をした草木の普段とは違う表情に新鮮さを覚えたりと、不便もありましたが発見も多い日となりました。発見と言えば、雪かきをしながら想像以上の体力低下に愕然としました。今後要対応です。

 

 さて、『湘南だいち』の建設は記録的な降雪にも関わらず順調です。現在4月の開所に向けての準備を急ピッチで進めています。ご存知の方も多いと思いますが、非常勤職員の募集について一部媒体で先行して募集したところ担当の予想を超える応募をいただきました。大変驚くと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。人との出会いには『縁』を感じずにはいられません。私自身もこれまで多くの『縁』に導かれ、支えられ、今日を迎えることが出来ています。普段はあまり意識せずに過ごしているものの、今後の採用等にあたって『縁』というものを意識するのだろうと思います。

採用といえば、最近になって先着順採用で有名な企業経営者の執筆本を読みしました。現在、大手企業ほど人材採用に時間を含めた多大なコストを掛けてノウハウを構築し、学校や採用希望者はそんな企業側の求める人材を育成し、あるいは証明しようと講座等に投資をする。そんな傾向が年毎に色濃くなる風潮にあって、この実践と成果は新鮮な発見どころではなく、衝撃的な印象を受けました。単に先着順採用という表面的な手法を模倣しても成功しないであろうことは容易に想像がつきます。『人を大切に』『機会を大切に』というお考えが根底にあるのだと思いますが、自社の経営方針や人材育成指針が明確であり、また長期に渡る実践の蓄積と成果が方針の正しさを証明してきたのでしょう。

私のような若輩者が背伸びをしても仕方がありません。先ず出来る事としてご応募くださったお一人おひとりとの『縁』を楽しみに、お会いするところから始めようと思います。

 

▼最寄り駅前のあるお店の前で可愛らしい雪だるまを発見しました(宣伝ではありません)。

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