毎年度末・年度初めは「年度のまとめ・翌年度の準備・人事異動・人や物が頻繁に動く・・・等」何となく慌ただしく落ち着かない時期です。皆さんはいかかがお過ごしですか。
さて、私は人事異動もなく、年度末年度初めは比較的腰を据えて過ごせる状況にあったのですが...自分の完璧な「思い込み」が原因で他人に迷惑を掛けたり、失敗しそうになることが数回ありました。
ちなみに、思い込み...の意味は、「深く信じこむこと。また、固く心に決めること。事実確認をせず、自分の記憶・考えが絶対と思っている状態・そうだとばかり信じきっていること。 それ以外にはないと固く心に決めること。」(デジタル大辞泉・三省堂大辞林など)です。
私が「思い込んでしまった事例」は次のとおりです。
(事例1)
・平成29年度の年間予定を立てるのに、自分がメール等で確認していた研修の日程について、正式に出された会議資料を見たら日程が変わっていた。⇒慌てて研修主催者に日程を確認した。⇒主催者の方からは、私が事前に確認していた日程で間違いないとの返事があった。⇒自分で見た会議資料を再確認したら、その資料は昨年度の会議資料であることがわかった。研修主催者の方に謝りの連絡を入れた。
(事例2)
・普段から13時半開始の定例会議の時間を、なぜか「14時開始」と思い込んで参加しようとしていた。早めに移動していたので、遅刻はしなかったが、他の別の会議の開始時間と混ざっていた。
(事例3)
・Aの場所で行う会議を、完全にBという場所でやると思い込んで移動していた。途中で手帳を確認したら、場所の間違いに気が付いた。幸い会議には時間通り参加できた。
です。
自分で言うもの変ですが、スケジュール管理に関しては比較的正確に把握し遂行してきたのですが、自分勝手な「思い込み」は怖いですね。
手帳や自分の予定をしっかり確認してから行動するように、再度気持ちを引き締めました。
(意思決定支援のガイドブックから)
日本知的障害者福祉協会では、現場の支援にとって必要な「意思決定支援に関するガイドブック」の作成に現在あたっています。私はガイドブックの中で、「個別支援計画作成・実行にあたっての意思決定支援について」原稿を担当しました。
私が感じた「思い込み」を日々の利用者支援に関連付けて、原稿の一部を紹介したいと思います。
(1)支援の視点を切り替える。
1.支援を実践するあなたに
質問です。この本を読んでいただいている多くの支援者である、あたな。あなたの人生において、全く縁もゆかりもない人が、突然「あなたの担当者です」と言って目の前に現れ、あなたのこれからの暮らについて、あなたの思いも聞かずにプラン「個別支援計画」を提示され、生き方を他人に決められた経験をしたことがありますか?
おそらく多くの方の答えは「NO」だと思います。
現場では「個別支援計画」を作成することは、あたり前の業務ですが、利用者と職員の関係は、前述したように、きわめて特殊な関係性の中で仕事をしていることを強く認識する必要があります。
法改正等に伴い利用者の「意思決定支援」の重要性が求められています。支援の現場で物事を決定するにあたっては、「絵・写真」などのツールを用いて利用者の意思を汲み取る実践が行われていると思います。
利用者の意思を汲み取る支援を実践するにあたっては、支援者として気づいてない支援のクセや、障害のとらえ方、個別支援計画作成にあたっての根拠(アセスメント)の考え方を改めて振り返り、支援の視点の切り替えをする必要があります。
2.気がついてない支援者のクセ
あなたは利用者の声に耳を傾けた支援を行っていますか?利用者の声を聴かないふりをしていませんか?利用者が本来持っている力を見ようとしていますか?
利用者がどんな将来どんな生活を望んでいるかの「意思・思い」をしっかり確認していますか?
利用者のことを知る手がかりとして、療育手帳の判定・障害支援区分・病気・具体的な障害名、ADLの状況、生活において出来ない状況など、利用者の障害状況に視点をおくクセが知らず知らずに身についています。この視点を切り替えるには、障害はその人の一部であることに気づくことです。
また、支援者は、利用者の意思決定と自己選択と自己決定に大きく関与していることを自覚することが重要です。「利用者に多くの選択肢を用意しても、「選べない」と一方的に決めつけること。情報を伝えることを行わない。体験する機会を作らない。利用者の希望に耳を傾けない。」などの支援を行っていたとしたら、利用者にとって、支援者が社会的障壁になることを認識して下さい。
(最後に・・・)
平成29年度もスタートしました。勝手な「思い込み」や「決めつけ」をしないように、気持ちをフラットに平常心で落ち着いた仕事をしたいです。(筆者:合掌)
〇今年も埼玉県の友人から「カタクリ」の花の写真をもらいました。
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