「育つing」!② (湘南セシリア  妹尾貢)

前回の投稿が530日でしたから、あれからすでに3ヶ月が経過したのかと思うと、時の経つスピードに圧倒されます。

 

今年度から、藤沢育成会では「ネクストプランⅡ」を進めるにあたり、それぞれの課題に対してプロジェクトを立ち上げています。その中のひとつ「育つing」の活動について、前回のこのコーナーでお知らせしました。

 

現在の進捗状況としては、毎月定期的に会議を持ち、人が育つ過程、育てる過程で支援が必要な内容や時期について、法人内事業所の利用者満足度調査や、「児童発達支援ガイドライン」の「事業所自己評価・保護者評価」の結果をもとに分析しました。

 

その中で、未就学のお子さんやそのご家族は、情報や相談できる人が少ないことで、不安を感じやすい時期なのではないか、その時期のご家族に対して、いま行っている支援にプラスして、何かできることはないのか、というテーマが抽出されました。

 

 それぞれの事業の中で取り組んでいくべき内容は、委員が自事業所に持ち帰って具現化していきますが、それとは別に、このプロジェクトとして取り組んでいくことを考えています。

 

その中の一つとして、「ピアカウンセリングのように、当事者同士がお互いに支え合えるような、つながりのきっかけになるような場所を作れないか」、ということを検討しています。

イベントや研修、お楽しみ企画等で、共通の目的のために集まって、出会って、気が向けば話して、つながってもらえたら、と。そんなことを実行に移すために、今後は具体的な検討を進めていきます。

 

   話は変わりますが、「育つing」のプロジェクトに関わりながら、感じたことがあります。

 

人はだれしも育っていくもの。子も育ちますが、それと同時に、親は親として育っていく(「そして父になる」という映画もありました)。それと同じように、支援者も支援者として育っていく存在であると。波多江課長の日記では、「福祉人」と表現されていましたね。

法人の職員だけでなく、他法人の支援者や、近隣の関係機関のスタッフ、そして、藤沢市民もまた市民として、成長していくのだと思います。

 

「育つ」ということは、いまは未熟であることも認めながら、未来の成長に期待を寄せることだとも思います。成長を実感することは、周囲にとっても本人にとっても、喜びだと思います。それが、日常のモチベーションになっていく。人口減少社会、超高齢化社会、経済成長の望めない日本で、本当のよろこびは「育つ」ことにあるのではないか。

 

日本の未来の担い手を育てていくために、「育つ」「育ちあう」ことをしっかりとやれる、そんな法人になりたい。人が育ちあう場だから「育成会」と、そんな風になれたら素敵だと思います。

 

課長日記写真(妹尾8月).jpg

                                          (写真)

今年の夏の思い出。西伊豆の伊田海岸です。豊かな山と海が、美しい海の生き物たちを育んでいます。人間は、素潜りでちょこっと、お邪魔してきました。

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