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「相談支援プラザ 六会地域包括支援センター」 社会福祉士 野川 桃花
地域のこと、なんでもご相談ください
入所施設で支援員として2年間勤務した後、今年(2021年)の4月から「六会地域包括支援センター」に異動になりました。異動には驚きましたが、チャレンジの機会をいただけたと思い、頑張っています。
六会地域包括支援センターとは、六会地区にお住まいの65才以上の方々から介護に関する相談や健康状態についての不安、生活に関する悩みなど、あらゆる相談を受けています。来所や電話だけでなく、ご自宅へ訪問してお話を伺います。また、介護保険を利用されている方のケアプランの作成やサービス利用に向けた調整など様々な地域事業に携わっています。日常生活に不安のある方が地域で安心して生活が送れるように「成年後見制度」等の制度の紹介や多職種と連携し、地域ケア会議等を通じて社会資源や地域課題の把握に努めています。
気持ちをまっすぐに、全部受け止める
総合相談は、一般的な相談のイメージとは違っていて、そこで答えを出すことがゴールではありません。何かしらの不安を抱えて相談にいらっしゃる方に対して、まずは話によく耳を傾けることが大切なんだと先輩から教わりました。最初は、相談に対して「知識がなくてどうしよう」と焦っていたのですが、今は落ち着いて、聞くことに徹しています。
また、地域包括支援センターには、主任ケアマネージャー、保健師(看護師)、社会福祉士の3職種が配置されています。どんな小さな相談についても3職種で密に連携をしているので、自分の知識だけでは解決できなくてもそれぞれの職種の立場から意見を出し合い、解決策を検討しています。
地域の「声」を大切に
相談にこられた方が、「話を聞いてくれてありがとう」と安心された時、最適な介護保険のサービスの利用につながって喜んでいただけた時には、やりがいを感じます。最近多いのは、コロナ禍になってから外出や人と関わる機会が減って、認知機能や身体機能が低下しているというご相談です。そういう方たちがデイサービスに通えるようになって、また元気になられたというお話を聞くと本当によかったなと思います。
ご相談は様々な方面にわたっていて、家族のことだけでなく、一人暮らしの高齢者の方を気にかけてご近所の方が窓口に来られることもあります。時には、「リモコンが壊れて困っている。」「スズメバチが巣を作り、どこに相談したらよいかわからない」といったご相談もあります。一見私たちの仕事とは関係のないように見える相談でも、そこから地域が抱える課題が見つかることもあります。これからもひとつひとつ丁寧に対応していきたいと思っています。
みなさんとこれからも繋がっていきたい
まだまだ駆け出しなので、相談職としての技術を学んで、相談に来られる方が安心して話せるような存在になりたいです。こちらが緊張していることもあり、リラックスして対応できるようになるところから始めたいと思います。先輩の相談対応する姿からは学ぶことがたくさんあります。相手の気持ちを察して、臨機応変に対応している様子から引き出しの多さを感じます。私も相談のバリエーションを増やしていきたいと思います。
入所施設で働いていた経験も、地域で暮らす方々へ知識として役立てていけたらいいなとも思います。
また、地域包括支援センターでは、誰もが地域で自分らしい生活ができるように、様々な立場の方と連携し会議や地域活動を行っています。日々窓口に寄せられるたくさんのご相談から地域の課題を発見し、それを社会資源に繋げていきたいと思います。高齢者のみなさんが安心して暮らせる地域のつなぎ役を担える相談員になりたいです。
(2021年9月取材)