日記

「多様性・公平性・包括性(DEI)」新着記事

 「トランプ米大統領が『多様性・公平性・包括性(DEI)』政策の見直しを進めている。」と言うニュースには大きなショックを受けました。119日の就任前日、ワシントンで開かれた支持者向けの集会でトランプ氏が「破壊的で分断を生むDEIの強制をやめる。政府と民間のすべてで、米国を実力主義に戻す」こう宣言すると、会場から歓声がわいた、と言うところまでは今までのトランプ流の話と思っていましたが、CBSニュースが1月中旬に実施した世論調査で、DEIのさらなる推進を求める人は39%、現状維持を望む人は27%。他方、終了を求める人も34%に上り、米国民の3分の1が否定的な立場を取る、と言う報道を読むとこれからの日本の事に心配が移りました。さかのぼってこれに関する記事を探してみると昨年11月の大統領選でトランプ氏が勝利した後、マクドナルドや小売り大手のウォルマート、IT大手のメタなどは相次いで「DEI」の取り組みの縮小や廃止を発表した、などが報道されているのが見つかりました。それ以外にも連邦政府の「多様性、公平性、包摂性(DEI)」事業に携わる全職員を直ちに有給休暇扱いにするよう命じたなど、次々と「反DEI」に関する記事がありました。

 危惧するのは日本も進めようとしている「多様性・公平性・包括性(DEI
の機運に水を差すのではないかということです。われわれの業界に関連して言えば、障がい者の権利はもとより、今進めようとしている意思決定支援、地域でのあたりまえの生活の推進などに影響が出ないかと心配になります。

 米国がくしゃみをすると日本が風邪を引くと言われていた時期がありました。そうならないことを切に願ってやみません。

以上

2025.4.1 理事長 倉重達也