日記
「いただきます」(よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 妹尾 貢)
例年、お祭りやバザーで利用者さんが作った製品を販売する機会がたくさんありましたが、昨年からは、イベント関係がめっきり減ってしまいました。
そんな中、亀井野にあるJAさがみの農産物直売所「わいわい市 藤沢店」での販売が好調です。われわれは農産物ではなく、機織りのバッグや一筆箋、ポストカードやビーズアクセサリーなどを販売しています。
地域の皆さんも、外出自粛の影響か、近所を散歩して地元を見直すきっかけになったり、家庭菜園を始める人が増え、花や野菜の苗を求めてわいわい市にいらっしゃるのでしょうか。
かくいう我が家でも、小さな庭に半畳ほどの小さな畑をつくり、ナスやシシトウ、枝豆、ミニトマトなどを作っています。ナスと枝豆は、前回失敗したので、今回は一番外側の日当たりの良い特等席に植えたので、上手く行きそうです。
自分で育てた野菜を食べるのは、新鮮さもあって、買ってきたものを食べるのとはまた違った感慨があります。どうやってそれが出来てきたか、経過をみてきたからこその、命に対する尊敬の念が湧いてきます。
八百屋さんやスーパーで野菜の値段を見て、以前だったら単に安いものを選んで買っていましたが、最近は「このパプリカは、なんでこの価格で出せるんだろう?なにか、でっかくする秘訣があるんだな...うむむ」とか考えてしまいます。また、形が悪いものは売り物にならないから破棄してしまう、などと聞くと、たまらない気持ちになります。
ほぼすべての生き物は、他の生き物を食べて生きている、だから「いただきます」なのだと、あらためて感じました。
僕らの街を作っているコンクリートも、僕のバイクを走らせているガソリンも、最近ではまるで海を汚す悪者扱いのプラスチックも、元をたどれば全て生き物です。地球が始まってから生まれてきた全ての生き物のおかげで、今、自分は生きている。
必要な分だけ、ありがたくいただきます。
なお、「わいわい市藤沢店」は、現在は感染防止のため、9:30から17:00と営業時間が短縮され、水曜日が定休日になっています。お近くにお越しの際は、是非、藤沢育成会コーナーにお立ち寄りください。
この記事を書いた人
バイクにまたがり縦横無尽に動き回る習性を持っています。家に帰ればかわいい妻と、かわいいウサギ、そしてかわいい爬虫類に囲まれ、幸せな日々…!信念を貫く一面もあり、一時は炭水化物断ちもしていました~。(今は解禁!)