日記
呼称(湘南セシリア / 課長 小野田智司)
障害福祉の分野では、利用者の方のお名前をお呼びするときは
"さん付け"としております。
私は職場での意識もあり、
家庭でも子どもに対し"さん付け"が多いです。
また、姉妹なのですが
上の子に対して
「お姉さん」とは呼ばないようにしています。
特に注意をする時等はなおさらです。
そこには「お姉さん」だから
我慢しなくちゃいけないってことを
減らしたい等と考えるからです。
でも姉妹を比較するような場面があるので
その時は「小学1年生」などの
姉妹ではない基準を設けるようにしています。
ある日、妹が姉に対して
「姉姉(ねぇねぇ)」って呼ぶようになりました。
それに姉も素直に応じています。
親としては呼称についてそれなりの考えがあるのですが
姉も妹も「姉姉(ねぇねぇ)」に心地よさをもっているようです。
確かに「姉」であり、
妹は「姉」を「お姉さん」と呼べるのだから...
そういえば私自身も妹に「お兄ちゃん」と
声を掛けられ、何かをねだられるとき
それはそれでうれしかったことを思い出します。
子どもを"さん付け"で呼ぶことは私の考えであり、
子どもの考えも大事にしたいものだなぁと
考えるようになりました。
そんなことを考えているとき、
子どもを支援している職員と次のようなやりとりがありました。
小学校高学年の女の子が職員に"ちゃん付け"で
呼んでほしいと、相談があったとのこと。
職員は高学年であり"さん付け"のこともあるので、
ちょっと考えて...
始めの会などのみんなの前では「○○さん」として
一緒に遊んだりするときは「○○ちゃん」って呼ぶことを
提案することで、納得し笑顔になることが出来たとのことです。
そうだよなぁ
"さん付け"は社会生活では必要なものなので
年齢に合わせて、慣れてほしいものではありますが
誰に どう呼ばれたい かは自分の中にあるのものです。
公の場と私的な場
それぞれの呼び名があることは当たり前の日常ですね。
今日から利用者の方に
どう呼ばれたいかを確認し
実行することは難しいと思います。
"さん付け"という基本のルールを
画一的な捉え方だけにならないよう、
利用者の心に寄り添いながら調整をしていくことも
大事なことだと考えます。
自分の名前を呼ばれるうれしさは
大事にしたいものですね。
ただ「どう呼びたいか」ではなく、
「どう呼ばれたいか」なので
家族や友人ではない私たち職員は
安易に判断はせずに
十分に意識する必要がありますね。
■表紙の写真:
10月上旬 オンライン研修後 湘南あおぞらからの夕暮れ
▲藤沢育成会が県より受託する
強度行動障害支援者養成研修【実践研修】の様子です。
オンラインで行いました。
年明け2月にも2回目を実施予定です。
強度行動障害の状況にある方が、
もっと安心して生活がおくれるよう
支援者を増やしていきます。
この記事を書いた人
管理職の中で女子力(?!)の高さダントツNO.1!いつの間にか女性の輪の中心にいることも?!お手製の編みネクタイを身に着け颯爽と、テンポ良く仕事をこなします♪井戸端会議も大好物~!さぁ、みんなで楽しくお仕事しましょう!