日記

「地域で生活するとは」  (湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 / 課長 石田 友基)

湘南あおぞら

1か月ほど前、横浜市のある法人が主催していた、映画鑑賞に行ってきた。

「不安の正体 精神障害者グループホームと地域」というタイトルで、実際にグループホームで生活をしている精神障がいのある方にインタビューし、その方たちの生活場面やそれぞれの想いを集めた内容になっている。

映画の中には、精神障がいのある方が生活するためのグループホーム建設を巡って、地域住民からの反対運動が起きているシーンもあった。

法人が地域の方へ説明会を開催し、理解を促しているが、地域の方からは「私たちの平和が無くなる」「罪を犯しても裁けない人を地域に入れるのか」「土地の価値が下がる」という心無い声も多く飛び交っていたのが印象的だった。施設の建設と地域住民から起こる反対運動を「施設コンフリクト」というようで、この映画は、精神障がいのある方たちの実態を知ってもらい、地域の方が誤解している点を払拭するための啓発として作成されたとのことでした。

この映画を見て、インクルージョンふじさわを掲げ、障がいのある方が「地域で生活をするためには」「知ってもらうには」と考えることは多くあれど、地域の方がどのように思っているかということに目を向ける機会はあまり多くなかったことを感じた。今回の映画ではかなり過激な言葉が飛び交っていたが、実際に障がいのある方と接する機会のない方からすれば、テレビのニュースで流れる事件などからネガティブな印象を持たれる方も多くいることが分かった。

地域に出るために、障がいのある方を知ってもらうことは大切だが、それと同じくらい、地域がどのように思っているか、どう思われるか。ということを考えることの重要性を知る良い機会となった。

この記事を書いた人

石田 友基

仕事では、「クールな頭とホットな心」がモットー。プライベートでは、少年の時から憧れ続けて購入した愛車でドライブが趣味というクールな一面だけでなく、ペットのウサギに疲れた心を癒されているキュートな一面もあるのです。