日記
「夏の記憶」 ( 湘南ゆうき村・湘南だいち / 施設長 妹尾 貢 )
子どものころの夏の記憶は、大人になって久しい現在でも、自分の季節感に影響している。
キャンプ、虫取り、魚釣り、自転車で遠出、親戚の家で食べるスイカ、ラジオ体操
特にテニスファンでもないのに、夜更かししてテレビで見る、ウィンブルドン(レンドル、マッケンロー、ナブラチロワ)。
小学校高学年から、中高校生の夏は、水泳一色だった。
現在の子どもたちにとっては、この夏はどんな風に思い出されるだろうか?
コロナ対応に限らずヒトは、そのときどきで成しえるベストを考え、対応してきただろうと思う。
が、そのことは、時間がたってみないと評価が定まらないこともたくさんある。
我々の仕事にしても、そのときにベストと思うことに取り組むが、はたしてそれが長期的にみてどのように作用するのか、分からないこともある。
例えば、通所施設では、良かれと思って「ドアトゥドア送迎」の体制を整えるよう努力しているが、そのことが利用者から、交通機関を利用する機会を奪い、地域の人との関りが減る方向に作用してしまう現実がある。
地域社会の崩壊が叫ばれて久しいが、そのことも、日本社会が何かと引き代えに、選び取ってきたことではなかったか。
そんな状況でも、人がともに生きていくための方法を模索したくて、この仕事を選んだのではなかったか。
「頭を冷やせ! 一方で、魂の炎を燃やし続けろ!」
社会福祉領域のみならず、さまざまな分野で語られる言葉である(冷静な頭と温かい心、のほうがポピュラーか)。
自分にとって、大切な言葉である。先の見通しが悪くても、前に進むためのエネルギーを大切にしたい。
(試合中のマッケンローにも、言ってあげたい言葉である)
この記事を書いた人
バイクにまたがり縦横無尽に動き回る習性を持っています。家に帰ればかわいい妻と、かわいいウサギ、そしてかわいい爬虫類に囲まれ、幸せな日々…!信念を貫く一面もあり、一時は炭水化物断ちもしていました~。(今は解禁!)