日記

「パーフェクトデイズ」 (湘南ゆうき村、湘南だいち 施設長 妹尾 貢)

先日、鵠沼にある「シネコヤ」という映画館に「パーフェクトデイズ」という映画を見に行きました。

映画館の素敵な空間も相まって、「いやぁ、やっぱり映画って良いものですね」となってしまいました。

興味のある方は、見てほしいです(以下、少し内容に触れるので、まだの人は、映画を見てから読んでください)。

主人公の平山は、音楽を聴くときはラジカセでカセットテープ(ほとんどが70年代以前の曲)読書は古本屋の文庫本、風呂は銭湯など、50年前でも同じにできたような、毎日を送っています。

そんなふうに、周囲の喧騒と距離を置くように暮らす平山が「人は、同じ世界に生きているようで、実は別々の世界に住んでいる」というようなことを言います。平山の日常にも、違う世界が交差するようなちょっとした出会いがあります。

そんな、ちょっとした人生の交差が、日々を豊かにしているのかもしれません。

違う者同士が出会って現れる日常の豊かさ、我々の仕事は、それを目指しているのではないか、映画を見た後に、そんなことを考えました。

以前は業界用語のような知名度だった「インクルージョン」という言葉も、最近はよく耳にするようになりました。

「インクルーシブな社会の在り方」とはなにか、自分なりに考えたのですが、

一番に思うのは、人の多様なあり方を尊重する社会であること。そのためには、同質的なものが集まろうとする力や、その集団が作ったルールをみなおして、多様な人たちが参加して作ったルールに置きかえていくことが必要だと思います。

ルールを作る人たちは、そのルールが知らず知らずのうちに多数派に有利に働く仕組みになってしまうことを自覚し、少数派のことをよくわかっておくこと、それ以外の人たちも、ルールを作る人が少数派を分かるために情報や意見を届けることがとても大切だと思いました。

そのためには、幼少期からいろんな人が一緒に育ち、普段出会わない人たちと出会い、知らなかった世界の日常を知ることがなにより大切だと思います。

時間はかかるかもしれませんが、じわじわと「インクルージョンふじさわ」を進めていきたいと思います。

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(写真はゆうき村がある西俣野、花應院さん近くの隠れ紫陽花ポイントです。散歩がてら探してみてください。)

この記事を書いた人

妹尾 貢

バイクにまたがり縦横無尽に動き回る習性を持っています。家に帰ればかわいい妻と、かわいいウサギ、そしてかわいい爬虫類に囲まれ、幸せな日々…!信念を貫く一面もあり、一時は炭水化物断ちもしていました~。(今は解禁!)