日記

「多様性」(黒崎ホーム 課長 髙橋克之)

黒崎ホーム

 「うちのクラスのA君は自分の誕生日を知らないんだって」

 ある日の食事中、娘が言い出しました。何か複雑な事情でもあるのかと警戒しつつも理由を聞いてみると、A君は外国の子でその国(宗教?)では誕生日を祝う習慣がないとの事。まさに場所が変われば普通も変わる、な話だなと感じました。ちなみに、子供の学校では各クラスでその月の誕生者を祝うプチ企画があるのですが、A君は去年は5月、今年は11月生まれと言って祝ってもらっていたそうです。「なんかずるいよね」と娘は言っていました。外国籍のA君は日本の風習の中でうまい事立ちまわっている様です。

 子ども達が話してくれる学校での話は、実に様々な人物が登場します。 "納豆は必ず100回混ぜるマン""一人称が俺な女の子"などなど。子供たちが日々暮らしている世界は色々な個性で溢れています。その中で世間体というフィルターをつける事なく自然と相手の個性と捉え付き合っている様子でした。

 これは、子供の世界だけの話しではないとも言えます。私の友人も(自分を棚に上げさせてもらうと)かなり個性的な人もいますが、だからと言って接し方が変わるわけでもありません。「多様性」というのは私たちの生活に普通にあるものの様な気がします。

 

 昔から自然と存在している多様性。その事を殊更に強調し注目を集める事。これは逆に多様性という名のレッテルを貼り、どんどん個別化する事になりギスギスとした世の中になるんじゃないか。そんな事を考えながら子供の話しを聞いていた冬の夜でした。

 写真はこの間飾り付けたクリスマスツリーです。家は神道ですが、クリスマスも初詣もお盆祭りも楽しみます。多様性!

この記事を書いた人

髙橋 克之

常に穏やか、ふんわりソフトな雰囲気を全身から醸し出しており、抜群の安定感を誇ります。ニコニコしている間に仕事も終わらせてしまい、周りが驚くことも! でも・・・、知っている人は知っている、時々放つブラックジョークが光り、実は頑固な一面もあるということを・・・。そんなギャップを微塵も窺わせずに、今日も愛用の革ジャンを纏ってにこやかにバイク通勤。この通勤スタイルは冬でも雨でも変わりません!