日記
湘南あおぞらの施設長・課長日記
アンコンシャス・バイアス(湘南あおぞら・法人事務局 佐藤和美)
息子が「効率的なカレーライスの作り方」という授業があったそう。"効率的"とは、今どきだなぁと思いながら聞いていると、「オレが、米を研いで、カレーを作って、ご飯を炊くって答えたら、みんなに笑われたよ。」とニヤリ。学校では、始めにご飯のスイッチを入れてから、カレーを作ると、ご飯が炊きあがるまでの間にカレーが作れるから効率的なつくり方の正解だそう。
なるほど!我が家では、ご飯はガスコンロで炊くので、カレーを煮こむ時間にご飯を炊くのは、効率的!(ご飯は20分程度で炊けちゃうのです。)「まぁ、他の人に言ってもわかってもらえないから。」と、自分の答えに説明は加えなかったようでした。
アンコンシャス・バイアスとは、日本語では「無意識の偏見」「無意識の思い込み」等と訳され、ダイバーシティやインクルージョンを実現していく上で取り組んでいく課題です。普段の生活の中で、無意識のうちに自分の基準で人の話を聞いていたり、思い込みや偏見を持たずに、判断していないかと思わされたエピソードでした。
ガスコンロでご飯を炊くのは、早いし、おいしいしおすすめです!
特に炊き立てご飯は、格別です。みなさんも、思い込みにとらわれず、ぜひ試してみてください。
写真は、大規模修繕真っ最中の湘南あおぞらです。毎日、工事の大きな音が響き渡り、会話もままならない中、利用者さんも職員もがんばって過ごしています。3月には、工事も完了するようです。4月には、湘南あおぞらが生まれ変わる準備中です。ご期待ください。
夏休み(湘南あおぞら・アポロ 高橋羽苗)
今年の夏は少し早くにお休みをいただき北海道に行ってきました。
目的はタウシュベツ川橋梁という橋で、何年も前から行ってみたかった場所です。
タウシュベツ川橋梁は廃線になった鉄道橋で、ダム湖の水の増減で完全に沈んでしまうこともあり、劣化が進んでいていつ崩落してしまうかわからないと言われています。
もともとそのフォルムから「行ってみたい」と思っていた場所だったのですが、橋のかかっている湖も水の増減があることで木が独特な形で立っておりどこか違う世界のような雰囲気。そんな中に橋はどーんと立っていてとてもきれいでとにかくかっこいい!語彙力の低さで伝えられないのが残念です。
携帯の電波も届かない場所で、ガイドの方が、周辺の橋梁群や廃線となった線路跡、駅のあった場所なども案内してもらいノスタルジックな景色を楽しんできました。
ドキドキしていたヒグマとの出遭いはありませんでしたが、たくさんのエゾシカが道を歩いたりすぐ近くで草を食べていたりしていて、ちょっとびくびくしながら過ごしてきました。(ちなみにガイドさんもヒグマには出逢ったことのない方も多いそうです)
ツアーの出発地であったガイドセンターでの写真の数々やガイドの方たちの話を聞いていると冬の姿も見てみたい。極寒を覚悟していつか行ってみたいなと思います。
大規模修繕を行います!! (湘南あおぞら・アポロ 施設長/宗像 喜孝)
この夏は数年ぶりに妻の実家がある屋久島に行くことを計画していましたが、台風が上陸して日程が延期になったり、施設で新型コロナウイルスの陽性者が発生し対応したりと諸事情が重なり、結果として、家族のみでの旅行となりました。島の温泉や海遊びを期待していましたが、また数年後にチャレンジしたいと思います。
さて、今年度、湘南あおぞらは屋上の防水工事、外壁、外周の補修工事等の大規模修繕を実施します。先日、施工業者との入札を行い、紆余曲折、いろいろとがありましたが、無事に今年度中に工事が行えるようになりました。昨今、資材不足、人件費・輸送費の高騰など、建築業界も様々な課題があり、今まで通りの価格で工事を請け負うことが困難になってきていると業者の方より話がありました。今後、世の中の情勢や施設の予算の状況を見ながら、計画的に修繕をおこなう必要性を感じています。
施設開所から早25年。当時きれいだった建物も月日を重ね、いたるところに不具合が生じるようになってきました。建物全体に足場を組むなど、開所後初めての大掛かりな工事となります。工事期間は、2023年10月から2024年3月を予定しています。この間、利用者並びに関係者の方々には、ご不便をお掛けしますがご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
今年の湘南あおぞらのスローガンは「Re:start!」です。来年の3月には、きれいになった湘南あおぞらを皆さんにお見せできることを楽しみにしています。
息子に送ってもらった屋久島の森とカエルの写真。
先達あらまほしきことなり(湘南あおぞら・法人事務局 佐藤和美)
徒然草に「仁和寺にある法師」(第52段)というお話しがあります。
徒然草は、学生時代に習った方も多いと思いますが、兼好法師が書いた日本三大随筆のひとつです。第52段は、クスっと笑えるだけでなく、現代を生きる自分にも通じるお話しです。
仁和寺にいたある法師が、長年行きたかった石清水八幡宮にひとりで出かけました。参拝を終えて、たくさんの人が山の上に行くのが気になったけれど、石清水八幡宮に行く目的を達成したので帰ってきました。知人に伝えたところ、法師が出かけたのは石清水八幡宮ではなかった(山の上が本当の石清水八幡宮だった)というお話しです。
最後に「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」、つまり、些細なことでも"先達"があった方が良いとしめられています。知らないことを恥ずかしがらず、知ったかぶりせず、謙虚であることが大切と教えてくれ、先人の教えは、情報社会の今でも刺さります。
先日、実家に帰省し、母の希望でアウトレットに行きました。父と開店当初に一度来たことがあると案内してくれましたが、着いたところは、アウトレット手前の商業ビル。わたしが、もう一つ先の建物であることを伝えるととても驚いていました。当時の両親の様子を想像し笑ってしまったと同時に、このお話しを思い出しました。1300年先の未来にも通じる先人の言葉の重みを感じました。
今年、湘南あおぞらは創立25周年を迎えました。今年の湘南あおぞらのスローガンは、「Re:start!」です。設立に携わってくださった方々の思いを受け継ぎながら、次の時代をみすえて、湘南あおぞらも再スタートしています。
☘(写真)子どもの学校に行った際、空を見たら、ブルーインパルス(?)がスマイルマークを!突然でびっくりしながら、慌てて写真を撮りました。
「桜咲く」 (湘南あおぞら・アポロ /施設長 石塚 和美)
例年より早くサクラの便りが届きました。早咲きのサクラをはじめ、近所では様々な種類の花が咲き始め本格的な春の訪れを感じています。
4月よりアートスペースわかくさへ異動となり、通勤で通るこの道もあと何日、と数えながらサクラの下を通っています。
地域で障害のある方に関わる仕事がしたいと福祉関係の専門学校を卒業し、縁があって重度重複障害のある方々が通所する施設へ事務員として就職しました。
食事場面や外出など、支援員以外の職員(事務員や栄養士、調理員など)も加わり利用者の方と直接かかわることができたことは自分にとってとても良い経験となりました。
藤沢育成会では、事務員、管理職として利用者の方とのかかわりを持たせていただきました。地域とのつながりを大事に、「インクルージョンふじさわ」「それぞれのマイライフ」を目指し活動を続け、自身も藤沢市民としてだれもが住みよい街になるとよいなあと思いながら業務にあたって参りました。
それぞれの事業の役割や様々な職種・職員間のチームワークの必要性を深く考える時間を与えていただきました。
4月より支援員として、アートスペースわかくさの仲間に加わります。新しい出会い、活動を楽しみにしております。
例年、初詣は江ノ島神社へ行きます。毎年おみくじを買いますが今年は中吉。「前進することは無心のことだ。今日成すべきこと、今成すべきことに全力を尽くすことがあなたに与えられた努め」と記してありました。思うように進まず反省することも多くありましたが、今後も一つひとつ丁寧に取り組んで参りたいと思います。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。新しく出会う皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
「ペットを飼う理由」 (湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 / 課長 石田 友基)
以前、ウサギを飼っている紹介をしました。「人はなぜペットを飼うのか」ということが気になって調べてみました。
ペットの歴史はとても古く、1万2000年前の遺跡からは女性と子犬が一緒に埋葬されたのが発見された記録があるそうです。
ペットを飼う理由ランキングというのもあり、「かわいい」からという理由が半数を占めていました。僕がウサギを飼った理由もまさに一目ぼれ、圧倒的な可愛さでした。
表面的な理由の裏側に、「人は群れで生活する生き物であり、自分が持っている資源を、仲間に分け与えたい」という本能を持っているらしいです。現代では、物があふれているので、人は群れなくても生活は出来ますが、ペットの世話をすることで、その本能を満たしている。という考え方があるそうです。
動物はしゃべらないので、人を必要としているかどうか、本心はわかりませんが、人の脳は「必要とされたり、分け与えたりする=幸せになる」ということがプログラミングされているようで、現代社会ではあまり、人にしなくなった本能的欲求を、ペットを飼うことで満たしているそうです。
本能を意識したことは今までありませんが、僕の本能的欲求を満たしてくれているウサギに、感謝を感じました。