日記
- HOME
- 施設長・課長日記
施設長・課長日記
「行き先の合致」(湘南セシリア・みらい社 三嶌悟)
先日、少し早めの夏季休暇をとった。我が家では、毎年1回は家族旅行を恒例としている。コロナ禍を除いて、以前は「海」方面へと繰り出していたが、今年は久しぶりに「山」方面に出かけた。
なぜなら、家族の中での希望内容が、一つの目的地で合致したからである。内容として、私は温泉や食事、妻と次女は某アイドルグループの聖地巡り、長女は映画の聖地巡りと三者三様である。これだけ目的が違うのに、目的地は共通しているという稀な合致である。
ちなみに、出かける際には毎回、私が旅行計画として行程表や予算を作成し、妻にお伺いを立てる。もうかれこれ20年近く続け、形に残している。
仕事でいえば、企画をして稟議書を作成するようなもの。だからなのか、企画やイベントについては、そこまで気後れはしない。
日常の中でのことが仕事にも通ずることがある。継続は力なりで、始めた頃よりも作成精度は上がっている。
猛暑の夏、心と体を整えて、また後期に向けて進んでいきたい。
*写真は、飛騨古川の景色です
『区別』から『統合』へ(湘南ゆうき村 高橋宏明)
『男性の育児休業取得率過去最高の約17%に!』
という見出しのネットニュースに目を引かれた。
よくよく読んでみると、この調査は厚生労働省が毎年行っているもので
2022年10月に全国の3300余りの事業所から回答を得たとのこと。
私自身、2度育休を取得しており、常日頃から気になっている話題。
地元の友人たちと仕事や子育てについて話していると、
育休を取ったこととあわせて
その期間(1度目は一か月間、2度目は三か月間)に驚かれる。
冒頭の育休取得率は、数日や1週間でもその率に入る。
もちろん、その家庭や会社によって事情は異なるので、
育休の期間に「長い」や「短い」はない。
しかし、希望した期間を取得させてくれた法人と事業所、
そして応援してくれた利用者さんとその家族に感謝している。
仕事と育児の両立がより難しくなるのは、妻の育休が終わり仕事に復帰した後。
子どもが体調を崩すと保育園から呼び出しの連絡があり、仕事を調整する必要がある。
仕事と子育ての両立の難しさを痛感する。
そして、「大事な仕事なのに、なんでこのタイミングで急に熱を出すの?」と
我が子を心配しながら葛藤するが、体調不良は予定をたてられるものではない。
仕事と生活を『区別』して考える
「ワークライフバランス」から
仕事と生活を『統合』して捉える
「ワークライフインテグレーション」という考え方に変化してきているそうだ。
様々な葛藤はあるけれど
これからも生活の経験を仕事へ
仕事の経験を生活へ活かしていきたい。
※写真は、休憩時間にリフレッシュできる、湘南ゆうき村屋上からの眺め
「メダカ効果!」(湘南だいち 石川大助)
めだかの学校は多くの方が知っている耳馴染みの童謡だ。
めだかのがっこうはかわのなか
そっとのぞいて みてごらん
そっとのぞいて みてごらん
みんなで おゆうぎしているよ
なぜメダカの話をしているかというと、湘南だいちでは事務所でメダカを飼っているので、メダカつながりで何となく思いだした。歌詞の「そっと」や「ごらん」という言葉遣いも誰に話しかけている?など色々と想像させる。さらに何十年経っても忘れない歌詞だ。
今は2匹のメダカが水槽の中で泳いでいる。
毎日誰かが、「いるかな~」とのぞき込んでは餌をあげているし、稚魚が増えたこともある。いつの間にか餌やりや水替えなども行う生き物係になっている職員も出てきた。
「○○先生メダカ見せて~」とぷれっじの園児がメダカを見に来ることも多くなり、その時は、事務所にいる職員が水槽を見やすい場所に動かして「ここにいるよ」「どこどこ?見えない」なんて会話で、しばし時間を忘れて園児とメダカを見つけようと楽しげな職員もいる。
外からガラス越しにメダカを見つけて「メダカかわいいね~」と窓を開けて直に見ようとする成人の利用者。「かわいいね~」「いたいた!こっちのメダカ太ってるけど、こっちのメダカは痩せてるね」「これは何?」と指さしては、これまでしたこともないメダカの話に、職員との会話が弾んでいることもある。
メダカに興味を示す人は増え、必然と飼い方や餌、環境などの疑問が湧き知っている人に話しかけては、「へえ~そうなんだ」と知るきっかけになったり。お互いに新たな一面を垣間見ては笑いに繋がって場が和んだりも。メダカの会話から分かったのだが、意外にもメダカを飼っている職員が結構いることにも驚いた。
小さい動きの愛らしさがよいのか生き物効果はすごい!
ちなみに、「めだかの学校」はNHKから依頼された作者が、荻窪用水の周辺でした幼い息子との会話がきっかけで歌詞が生まれたそうだ。とはいっても、楽曲について始終アンテナを立てていたからこそ、会話の中でピンときたのではないか。私も普段から広く興味のアンテナを張っておかねば、、、。
夏祭り(湘南ゆうき村・湘南だいち 妹尾貢)
先日、湘南だいちの夏まつりを開催しました。
その数日前から、熱中症アラートが発令されるくらい暑かったので当日の天候が心配でしたが、幸運なことに異常な高温にはならず、風もあったので屋外でも過ごすことができました。
昨年度までは、感染防止のため事業ごと別々な日に分かれて行い、普段のメンバー以外と交わる機会はほとんどなかったのですが、今回はだいち全体のお祭りとして行い、コロナ流行期間中にぷれっじを卒園された方やそのご家族にも声をかけさせてもらったので、大勢の方が集まり、お神輿担ぎやカラオケ大会、ダンスチームのパフォーマンスなど、大変盛り上がりました。
特に「 POWER IN DA PERFORMANCE(パワーインダパフォーマンス)」(クリックするとリンク先にとびます)の皆さんのダンスは、演者とお客さん入り乱れて、大盛況でした。
暑い中の準備はスタッフも大変でしたが、皆さんに楽しんでいただけたようで何よりでした。
なによりうれしかったのは、利用者ご家族同士でお話をする方や、卒園以来久しぶりにあった子供たち、保護者方などが談笑している姿があちらこちらで見られたことでした。
「酷暑」と言われるような気候になってしまった近年の日本の夏ですが、お祭りを実施する意味について考えるには良い機会になりました。
古来から、地域が共同体としての意義を確認し、遊びを通して協力体制を作っていくプロセスにお祭りは欠かせないものだったでしょう。「インクルージョンふじさわ」の日常を作るために、お祭りという「非日常」を作り出すこともまた我々の大切な仕事のように思います。
来年度にむけては、徐々に地域の皆様にも参加してもらえるよう、準備をしていこうと思います。
※お祭りの様子は、後日アップされるスタッフ日記をご覧ください。
写真は、油壷の磯です。マリンパークがなくなっても、海には人が集まっていました。
4と7(相談支援プラザ 小野田智司)
1から10までを数えてみて下さい。
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10
次に
10から1までを数えてみて下さい。
10・9・8・7・6・5・4・3・2・1
4と7の読み方が違うことにお気づきでしょうか
1から10までですと
いち・に・さん・し・ご・ろく・しち・はち・きゅう・じゅう
10から1までですと
じゅう・きゅう・はち・なな・ろく・ご・よん・さん・に・いち
この読み方の違いで随分苦労してきました。
相談支援プラザでは電話応対がとても多い事業所です。
声のみの情報で伝達することが多くなります。
電話番号や住所、待ち合わせの日時など
ひとつでも間違うと次の一歩に進めないことがおきます。
正確に伝えるために、音としては違和感があったとしても
4は「よん」 7は「なな」 と読み伝えます。
特に7「なな」は1と4と聞き間違いが起きるため
気を付けています。
例えば
「7月17日月曜は祝日のため、17時に連絡をします。」
この時は...
「なながつ、じゅうななにち、げつようは
しゅくじつのため、じゅうななじに
れんらくします。」
と読みます。
もちろん直接対面しての場面では
7を「しち」と読みながら
カレンダーを指差しすることや、
書面に記してお渡しすることを行っています。
藤沢育成会では、日々の支援や業務の中の
事故・ひやりはっとについて対策を含めまとめております。
定期的にその内容を検証し共有しています。
4と7の読み方ひとつとっても
大きな事故にならないよう
今に活かしています。
今後もこのような工夫を繰り返し行いながら
インクルージョンふじさわにつながるよう
行っていきます
■表紙の写真:風鈴
でかけた先で川の橋の風鈴が
せせらぎとともにちり~んと
涼し気な音を鳴らしていました
水分補給も大切に!
~薬箱~(相談支援プラザ 一戸香織)
夏になると、外の暑さとエアコンで涼しくした部屋の温度差で体調を崩してしまいがちです。
私も先日実家に帰った時に鼻水が止まらず困ったことがありました。
母に薬はないかと聞いたら、「棚にある薬箱の中から選んで飲んだら」と言われました。
その薬箱は、私が小さかった頃から同じ場所にあったものでした。
子供の頃はどの家庭にも置き薬があり、私の家でも良く使っていました。
先に無償で置き、あとから使用分だけ代金を支払う先用後利(せんようこうり)と、いわれるやり方で富山の薬売りのおじさんが定期的に補充してくれていました。
母に「富山の薬売りのおじさんまだ来ているの」と聞くと「年2回、春と秋のいつも決まった頃に来てるよ」と言っていました。
私が小さかった頃から来ていたおじさんが今も来ていると聞きびっくりしました。
学校から帰って来ると、5円玉が下に貼り付けられた起き上がりこぼしの風船があると、おじさんがきたのだとうれしくなったことを思いだしました。
その風船には、必ず一言書いてありました。
子ども心に良い事が書かれていたような気がしていましたが、書かれていた一言は残念ですが思い出せません。
「ちょっとした時にはありがたいのよ、薬箱が置いてあるとね」そんな母の言葉を聞いて、おじさんに久しぶりに会ってみたくなりました。
でも会うには、年2回の春と秋におじさんが来る日と私の帰省が偶然に重ならないと会えないのです。
40年以上も変わらず来てくれるおじさん。
母とおじさんとの付き合いこそ本当の意味での長いおつきあいと言えるのではないでしょうか。
帰省して同じ場所であたりまえのように待っていてくれた薬箱は懐かしい思い出をよみがえらせてくれました。
体調に気をつけて夏本番を迎えたいと思います。
待宵草(マツヨイグサ)
夕方から夜にかけて咲く1日花。何十年も前から変わらずに同じ場所で咲いています。