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施設長・課長日記
先達あらまほしきことなり(湘南あおぞら・法人事務局 佐藤和美)
徒然草に「仁和寺にある法師」(第52段)というお話しがあります。
徒然草は、学生時代に習った方も多いと思いますが、兼好法師が書いた日本三大随筆のひとつです。第52段は、クスっと笑えるだけでなく、現代を生きる自分にも通じるお話しです。
仁和寺にいたある法師が、長年行きたかった石清水八幡宮にひとりで出かけました。参拝を終えて、たくさんの人が山の上に行くのが気になったけれど、石清水八幡宮に行く目的を達成したので帰ってきました。知人に伝えたところ、法師が出かけたのは石清水八幡宮ではなかった(山の上が本当の石清水八幡宮だった)というお話しです。
最後に「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」、つまり、些細なことでも"先達"があった方が良いとしめられています。知らないことを恥ずかしがらず、知ったかぶりせず、謙虚であることが大切と教えてくれ、先人の教えは、情報社会の今でも刺さります。
先日、実家に帰省し、母の希望でアウトレットに行きました。父と開店当初に一度来たことがあると案内してくれましたが、着いたところは、アウトレット手前の商業ビル。わたしが、もう一つ先の建物であることを伝えるととても驚いていました。当時の両親の様子を想像し笑ってしまったと同時に、このお話しを思い出しました。1300年先の未来にも通じる先人の言葉の重みを感じました。
今年、湘南あおぞらは創立25周年を迎えました。今年の湘南あおぞらのスローガンは、「Re:start!」です。設立に携わってくださった方々の思いを受け継ぎながら、次の時代をみすえて、湘南あおぞらも再スタートしています。
☘(写真)子どもの学校に行った際、空を見たら、ブルーインパルス(?)がスマイルマークを!突然でびっくりしながら、慌てて写真を撮りました。
「趣味から学ぶ~音楽鑑賞~」(サービスセンターぱる 飯原佑)
突然ですが、皆さん趣味はありますか?
趣味がある方は、どんな趣味ですか?
前回の日記でもお伝えしたように、私は幅広く色々な趣味をかじっています。
https://www.f-ikusei.or.jp/leader/2023/05/post-171.html
今回は、趣味の一つである音楽鑑賞から感じたことを伝えたいと思います。
音楽鑑賞と言っても、好きなアーティストだけ聴くのではなく、私は歌詞が良いなーと感じた音楽を好みに関わらずよく聴きます。
「SHISHAMO」というバンドはご存知でしょうか。(神奈川県出身のアーティストです!)
このバンドの曲の中で、「明日も」という曲があります。
これは、サッカー観戦した際に生まれた楽曲で、不安や葛藤を抱えながらも、それぞれのヒーローを胸に抱いて懸命に日常を生きる人への応援ソングとなっているとのことです。
※6年位前の曲ですが、歌詞は是非聴いて確認してみてください!
始めてこの曲を聴いたとき、良いことばかりではなく泣きたいことがあっても自分ひとりじゃない!明日の自分のためだと思えば良い!と感じ、背中を押されたような感覚になり、目頭が熱くなったことを覚えています。
曲中に何度も出てくる「ヒーロー」ですが、頑張れる活力となる「ヒーロー」は人によって変わります。
皆さんにとっての「ヒーロー」を見つけ、昨日の自分を褒めながら今日をひたすら走りましょう!
写真は、私にとっての「ヒーロー」がたくさんいる、横浜DeNAベイスターズの試合観戦に行ったときの写真です。この日は勝ちました!
距離と感覚(法人事務局・サービスセンターぱる 石川歩)
今年は非常に暑さが厳しく、外に出るのもためらわれるところですが、子どもたちが夏休みということもあり7月、8月とそれぞれ静岡県に行く機会がありました。1回目は伊豆、2回目は浜松だったのですが、浜松の方が明らかに遠いのに所要時間は短く、新幹線の便利さを改めて実感しました。
移動の距離もそうですが、人と人の距離も物理的な距離では測れなくなってきた気がします。電話やインターネットはもちろんですが、SNSやコロナ下でのオンライン会議の普及など、人の繋がりという面で、社会全体がもう一段階変化したように感じています。若者同士だとカフェで一緒に過ごしながらLINEで会話する、なんてこともあるそうです。
先日ある研修で、Z世代は進化した世代、と講師の方が話されていました。SNSなどでのコミュニケーションでは不要な、顔の表情での表現や相槌を打つ回数などが少ない方が増えているそうです。職場でのOJTの場面などで言葉かけへの反応が返ってこないため、聞いていないのでは?と誤解につながり、育成方法に悩む会社や法人が多いそうです。
なるほど、と納得しつつ、心からの共感が出来ない自分はもう古い側の人間なのかもしれません。
我が家の木(湘南セシリア・みらい社 鈴木保志)
藤沢に家を購入し9年程経つが、駐車スペースの一画には我が家のスペースには必要のないほどの存在感を放つ木が育つ。
購入時、新築の隅の小さな苗木には支柱が添えられ、幼い2人の子どもと共に育っていくのだろうと、新しい生活に期待を膨らませていたことを思いだす。色々と相談をしていた感じの良い不動産のおじさんは、この苗木は「ハナミズキ」という木で、火災除けや厄除けの意味があり、家を守る木であると説明する。ハナミズキか・・車窓からきれいな花と葉を蓄えた街路樹のハナミズキを見つけたときには、こんな風に育つのかと期待を膨らませていた。また、有名になった歌のタイトルとも相まって、良いイメージしかなく大切に育てようと思ったものだ。樹木について全くの素人ではあるが、休みの日は観察し成長を楽しんでいるだけで、あっという間に2階の窓に迫る勢いで成長した。今では大きくなりすぎた、そしてなにより・・ハナミズキじゃない。
数年前、明らかにハナミズキとは異なる花が咲き、葉が生い茂っている状況に近隣の人から「シマトネリコ」という木であることを教わった。笑いながらも「不動産屋のおじさん・・!」と若干の怒りをお覚えた。手入れをしていなかった為か、大きくそして季節により大量の葉を散らす為、近隣にもとにかく気を遣う。半ばやけくそで根元から数十センチのところで切り倒してしまったこともあるが、気が付くとさらにたくましく太い幹を伸ばし枝葉を蓄えていく。
今では年に何度か脚立に上り、見た目度外視で太い枝を片っ端から切り落とし、しばらくはとてもみすぼらしい姿になってしまう。枝葉が大きく広がり、空と家とのコントラストが一番見映えする時期が切り頃となっている。そろそろかなと思うと「ハナミズキ切ってくるよ。」と脚立に上り、木の下で枝を束ねる妻に「ハナミズキじゃないし・・」と未だに愚痴をこぼしながら作業を進める。
しかし悪いことばかりではなかったと思う。この木があることで昆虫や鳥、カエル等が寄り付き、子どもが幼いころは喜び、今でも自分は楽しめているのだから。
これからこの木と長く付き合っていくために、剪定の腕を上げる努力をするつもりはないが、もう少し良い道具を準備しようと思う。
「行き先の合致」(湘南セシリア・みらい社 三嶌悟)
先日、少し早めの夏季休暇をとった。我が家では、毎年1回は家族旅行を恒例としている。コロナ禍を除いて、以前は「海」方面へと繰り出していたが、今年は久しぶりに「山」方面に出かけた。
なぜなら、家族の中での希望内容が、一つの目的地で合致したからである。内容として、私は温泉や食事、妻と次女は某アイドルグループの聖地巡り、長女は映画の聖地巡りと三者三様である。これだけ目的が違うのに、目的地は共通しているという稀な合致である。
ちなみに、出かける際には毎回、私が旅行計画として行程表や予算を作成し、妻にお伺いを立てる。もうかれこれ20年近く続け、形に残している。
仕事でいえば、企画をして稟議書を作成するようなもの。だからなのか、企画やイベントについては、そこまで気後れはしない。
日常の中でのことが仕事にも通ずることがある。継続は力なりで、始めた頃よりも作成精度は上がっている。
猛暑の夏、心と体を整えて、また後期に向けて進んでいきたい。
*写真は、飛騨古川の景色です
『区別』から『統合』へ(湘南ゆうき村 高橋宏明)
『男性の育児休業取得率過去最高の約17%に!』
という見出しのネットニュースに目を引かれた。
よくよく読んでみると、この調査は厚生労働省が毎年行っているもので
2022年10月に全国の3300余りの事業所から回答を得たとのこと。
私自身、2度育休を取得しており、常日頃から気になっている話題。
地元の友人たちと仕事や子育てについて話していると、
育休を取ったこととあわせて
その期間(1度目は一か月間、2度目は三か月間)に驚かれる。
冒頭の育休取得率は、数日や1週間でもその率に入る。
もちろん、その家庭や会社によって事情は異なるので、
育休の期間に「長い」や「短い」はない。
しかし、希望した期間を取得させてくれた法人と事業所、
そして応援してくれた利用者さんとその家族に感謝している。
仕事と育児の両立がより難しくなるのは、妻の育休が終わり仕事に復帰した後。
子どもが体調を崩すと保育園から呼び出しの連絡があり、仕事を調整する必要がある。
仕事と子育ての両立の難しさを痛感する。
そして、「大事な仕事なのに、なんでこのタイミングで急に熱を出すの?」と
我が子を心配しながら葛藤するが、体調不良は予定をたてられるものではない。
仕事と生活を『区別』して考える
「ワークライフバランス」から
仕事と生活を『統合』して捉える
「ワークライフインテグレーション」という考え方に変化してきているそうだ。
様々な葛藤はあるけれど
これからも生活の経験を仕事へ
仕事の経験を生活へ活かしていきたい。
※写真は、休憩時間にリフレッシュできる、湘南ゆうき村屋上からの眺め