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施設長・課長日記
サービスセンターぱる開所25周年(サービスセンターぱる 法人事務局 石川歩)
サービスセンターぱる、法人事務局の石川です。今年度からぱるの所長兼務に戻ることになりました。よろしくお願いします。
先日発行の法人の機関誌「モデラート96号」に、湘南あおぞら25周年について記載がありましたが、サービスセンターぱるも今年で開所25年目になります。ヘルパーサービスのない時代から始まり、今ではヘルパー利用者193人、放課後等デイサービスも3か所で利用者105人の事業所に成長しました。
さて、ちょうどこの日記がホームページに掲載される頃には、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行されます。これにより感染対策は個人の判断が尊重されることとなり、濃厚接触者の把握や毎日の感染者数の発表もなくなるそうです。
この3年あまり、全ての人が外出や活動を抑えながら生活されていたかと存じます。ウイルスがいなくなった訳ではありませんが、少しずつ当たり前の日常が戻ってきます。地域生活を支援する事業所として、是非、しばらく行けなかった場所や季節が感じられる行事等へのお出かけ、休日・祝日の活動のサポートなどをさせていただけたらと考えております。
「3年目の観戦」(湘南セシリア みらい社 鈴木保志)
長女は中学3年剣道部に所属しているが、剣道の試合を観たことがなかった。中学1年の入部後、幾度となく部活や大会の送迎をしてきたが、長女から観ることを強く拒否されていた。しかし、1年の頃の約束で3年の春期大会は来ても良い、その頃には少しは剣道が強くなっているだろうと、その場しのぎのような許可を得ていた。そして先週末、2年越しで藤沢市春期大会を観に行くことができた。前日にはやはり「来るな!」とはじまったが、なにせ2年越しであるので取り合うことはない。
剣道の試合を観るのは初めてだが、体育館はすごい熱気だ。見つからないよう、前面にでず金網を通して覗いていた。踏み込む床の音、面や胴を打つ音、礼儀、俊敏な動作は猛々しさと美しさを感じる。中学生とはいえ想像以上の迫力で、自分の中に埋もれていた感情が胸に込み上げ、激しく感動をしていた。
長女は大丈夫なのか‥家ではいつもソファーや床にゴロゴロとしている姿しか見ていない。出番の度に勝手に緊張を重ねていたが、結果的には3位、団体戦を含み10戦9勝と大健闘で、イメージとかけ離れた姿に興奮冷めやまず帰宅をした。
しばらくし、帰宅した長女はすぐにソファーに転がりスマホを触っている。健闘を讃え、高校以降の剣道についてたずねると「やんないやんない、ダルい。」といつもの調子。
私はこんな彼女に夢中だ。
「虚心坦懐」(湘南セシリア・みらい社 三嶌悟)
2023年度がスタートし、年度の変わり目でバタバタしている時期かと思います。2023年度も、湘南セシリアとみらい社を担当させていただきます。
さて題名にある「虚心坦懐」(きょしんたんかい)です。聞き慣れない言葉とは思いますが、言葉の意味としては「心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること」または「物事に先入観を持たず、心が素直で、こだわりをもたず、さっぱりしていること」とも言います。
この言葉を聞いたのは、年始に初詣に出かけて「おみくじ」を引いた時に書いてあった言葉でした。当時は意味合いはわかるが、実際には難しいことだと思いました。それ以後、「虚心坦懐」を気に留めて過ごしていくうちに、少しずつ自分の中でかみ砕きながら、最近では徐々に理解をしてきています。
きっかけは、2023年度の法人テーマ(次代を拓く再整備元年、見えない支援・空気のような支援、防疫対策の徹底とコロナ禍の手法を生かす工夫)を、どのように支援や事業展開をしていくかを考えたときに繋がってきました。
何事も最初は難しくてもかみ砕いたり、深堀りして進めていくことで、理解したり実現できる可能性がある大切さを感じました。
2023年度もよろしくお願い致します。
『不安や緊張は相手にも伝わる』(湘南ゆうき村 高橋宏明)
2023年度より湘南ゆうき村に異動しました、高橋宏明です。
よろしくお願い致します。
私が定期的に行っていることの一つに『献血』があります。
献血は、仕事・家事・育児という日常の中で重要な「一人の時間」が取れます。
きっかけは約20年前の新垣結衣さんがポスターの『はたちの献血』でした。
時間はかかりますが、二週間に一度のペースでできる成分献血をしています。
しかし、私の血管は細く、逃げるらしく、ギュッギュッと何度か腕をチューブで縛られ、血管確認されます。
看護師さんの言動を見ていると「不安や緊張は相手にも伝わる」ということが実感できます。
針を刺される私よりも不安そうなので、私もつられて不安になります。
血管の調子が悪いと、ベテランっぽい看護師さんがやってきて
「細いねー」と言いながらも、的確に血管へ針を通してくれます。
献血は、一人の時間がとれ、最後にお土産ももらえ、
そしてなにより輸血を必要としている誰かを助けられます。
冬場から春先にむけて体調を崩す方が増え、献血者も減少するそうです。
またこれから迎えるゴールデンウィークでも減るそうなので、興味のある方はぜひ献血へ。
写真は、どのランドセルにしようか鏡の前で悩んでいる5歳の長女です。
売り切れてしまうそうで、ランドセルの購入時期が想定よりも早くて驚きました。
「ふと、思った事」 (湘南だいち 石川大助)
先日見ていたテレビ番組に好きなミュージシャンが出ていた。
コブクロの小渕健太郎さんだ。歌の歌詞やメロディーから物語をイメージ出来るのと、言葉の使い方がきれいなところが好きで長年聴いている。
その番組の中で、「ここにしか咲かない花」というコブクロの曲の歌詞に出てくる「寂寞(せきばく)」という言葉について触れていた。
小渕さんによると寂寞とは、"寂しい"の最上級の言葉で、日本語には寂しいと意味する言葉が沢山あると言っていた。耳馴染みのない言葉だったので興味が沸き思わず辞書を引いてみると確かにいくつも出てきた。
・寂寞(せきばく):心が満たされず寂しいさま
・寂寥(せきりょう):心が満ち足りずもの寂しい
・寂寂(じゃくじゃく):ひっそりと寂しいさま
・閑寂(かんじゃく):ひっそりとして落ち着いているさま
・寥寥(りょうりょう):ひっそりとしてもの寂しいさま
・簫寥(しょうりょう):寂しくもの悲しいさま
・簫然(しょうぜん):もの寂しいさま
・寂然(せきぜん):ひっそりと寂しいさま
勉強不足で初めて見る言葉ばかりだが、意味を見て微妙な違いに驚いた。小渕さんが言っていた最上級という意味が分かった気がした。確かに、ひっそりと寂しいより、心が満たされず寂しいの方がより閉塞感や孤独感、愛情不足、心の穴が空いた状態など連想させ寂しさが増している。
この言葉の意味を知った後に聴き直すと、前より深みのある曲に変わり、よりこの曲に惹かれてしまった。いい曲だ!
この曲を聴き直しながらふと思ったのだが、この微妙な違いを表現するために、言葉が派生していったと考えると、先人の心の繊細さに触れた気がした。そして、その先人の心の繊細さを育てたのが、日本の四季が織りなす微妙な移り変わりや自然の捉え方にも繋がっているのかもしれない、、、。季節を楽しまなくては。
写真は、地元に自生する白タンポポと日本タンポポだ。珍しいので毎年春になると見に行っている。
「インクルージョンふじさわ」という共通の目標にむかって
今年度も湘南ゆうき村、湘南だいちを担当いたします。よろしくお願いします。
3月25日(土)、藤沢商工会議所ミナパークにて、法人全体研修を行い、職員200人以上が参加しました。2019年末に新型のコロナウィルス感染が拡大し、2020年は集合研修の予定を中止して映像資料で研修、2021年は、多摩大学講堂でいくつかのフロアをオンラインでつないでの研修、2022年は同じく多摩大学と事業所をオンラインでつないでのグループワークを計画していましたが感染状況の悪化に伴い中止して書面と映像資料での研修となりました。
全員が一堂に会しての研修は、今回実に4年ぶりとなりました。午前は理事長講話、新職員紹介・表彰や前年度の県委託事業、危機管理会議の報告等を行いました。午後は2つのテーマ、28グループに分かれて、全職員参加のグループ討議を行うことができました。内容は、法人の中長期計画「インクルージョンプラン」について。住まいと暮らし、育ち・成長、生きがい・働く、つながるの4つのテーマにプラン2年目の取り組みを推進するため、それぞれが楽しく真剣に意見交換しました。
何かを考えるとき、一人では堂々巡りしがちですが、相手がいることで刺激され、発想が広がります。事業所や仕事の種別、経験、年齢など皆違う200人以上のスタッフが「インクルージョンふじさわ」という一つの目標に向かって討議することは素晴らしい経験でした。
この数年間、それぞれの場所で互いにあまり会うこともなく働いてきた仲間が顔を合わせ、労いあっている様子あり、また4月からの新採用職員も法人の雰囲気・職場風土を感じて、徐々になじんでいけるのではないか、と感じました。
※インクルージョンプランについては、モデラート93号をご覧ください↓
https://www.f-ikusei.or.jp/moderato/
法人全体研修での一コマ(法人表彰の様子)