日記

施設長・課長日記

「研修の楽しみ」(相談支援プラザ / 施設長 伏見康一)

昨年中に研修を受講する機会が多くあった。更新研修が重なったためである。最近の研修は昼食事情が変わってきている。理由は「コロナ」。会場都合もあるのだろうが持ち込みだと「会場内飲食禁」や「別室で黙食」などが定番。かといって不慣れな土地の飲食店の混雑状況も及びもつかず、結局はコンビニで買って公園で食べる、というスタイルに落ち着いていた。

桜木町で受講していた時のこと。野毛山公園で昼食場所を探していた時「野毛山配水池」にたどり着いた。津久井湖から野毛山まで繋がる水路の到達点である。拙宅近隣では「さくらの散歩道」と名付けられている水道で、いつしか終点まで行ってみたいと思っていたが、まさかこのタイミングでたどり着けるとは思ってもいなかった。なんだか気持ちも晴れ晴れとした昼食となった。

嬉しいついでに、と勢い余ってしまったのか、昼食後野毛山近辺の散策へ出発。水路のほか歴史を感じさせる建物や風情ある坂道、階段など初めての土地をいろいろと思いめぐらしながら路地を歩いていた。日ノ出町駅あたりに着いた時、我に帰り今日の日課を再確認。「今日は研修です、しかも更新研修、遊んでいる場合ではありません。」自分自身に言い聞かせ、携帯アプリを起動させ地図を頼りに帰路に着く。

無事、休憩時間内に研修会場に到着し、午後の研修も問題なく受講した。ただ帰り道はずっと小走りであったがゆえ、座った途端噴き出す汗に内心、動揺していたということは言うまでもありません。

施設長日記(伏見)20220202 画像②.jpg

「第54回 朝の来ない夜はない」 ( 湘南あおぞら・アポロ / 施設長  倉重 達也 )

アポロ
湘南あおぞら

 シェイクスピアの戯曲『マクベス』中に出て来るマルコムの台詞だそうです。新型コロナ感染症が収束しかけては繰り返し、それが5回も6回も蔓延してくると、いつ夜明けが来るのだろうと疑心暗鬼な気持ちになります。感染症そのものが周期を持つものかも知れませんが出口が見えかけては消えるというのは精神的な負担が大きくなるばかりです。

 

 今、これを書いている時も感染者数が過去の記録を更新したというニュースが流れています。これだけ長期間にわたって感染の不安やいろいろな制限によるストレスを抱え、さらにコロナ対策が重なって何倍も神経を使いながら、一体、皆さんどうやって仕事や学業に対して意欲を維持しているのでしょうか。

 魔法の言葉があったらいいと思いますが、魔法は解けてしまうのが常套ですからこれもあてになりません。

 冒頭の「朝の来ない夜はない」などは私も時々心の中で呟いて自分の気持ちを鼓舞してきましたが、「朝の来ない夜はなかったけど、コロナはなかなか終わらない」と思ってしまうと春先の雪のようにすぐに魔法が解けてしまいます。

そんな厳しい状況の中でも日々、悪戦苦闘しながら利用者の支援をしている我々福祉施設職員の姿を見ると感謝の思いとともにただただ頭が下がるばかりです。

一日も早く夜明けが来ることを願ってやみません。

以上

 (写真)17日 雪の日

富士山  ( 湘南ゆうき村 / 課長 高橋 羽苗 )

湘南ゆうき村

日本人は富士山が好きと言われますが、漏れず私も富士山でテンションが上がる一人。振り返ってみると「施設長・課長日記」にもたびたび写真が使われています。

数年前、東海道新幹線で「見慣れたわたしたちでもみたことがないほどきれいに富士山が見えています、ぜひご覧ください」という内容でアナウンスが流れました。

朝の早い時間の新幹線でアナウンスされるほどの富士山は本当にとってもきれいに見えたのを覚えています。

 

 富士山が世界文化遺産に登録されたのは「信仰の対象と芸術の源泉」として、万葉集の時代から大切にされてきたことが認められたとされています。昔は噴火から恐れられていた富士山が、信仰心や芸術の象徴として大切にされているのは、信仰や芸術の理解が乏しい私でも「やっぱり富士山だもんな」と単純に納得する一方で、富士山をみてテンションが上がったり、ほっと感じる気持ちが、時代や価値観が変わっても共通していることが不思議で魅力的だなと感じています。

この冬はご利用者様から、「今日は富士山がきれいだよ」とよく声がかかります。

すぐに一緒に見られないことも多いのですが、何気なく富士山をみると確かにきれいで、一緒に見ようと誘っていただいた「おすそ分け」の気持ちもとても温かく感じます。

先日、小さな「富士見坂」の看板を見つけました。

富士見坂は各地にありますが、現在はビルやマンションで見えないところも多いそうです。

住宅街の急な坂から、遠くに小さく見える富士山でしたが、やっぱり「日本一」を感じさせてくれました。

220120  写真横.jpg

「2022年の抱負」 ( サービスセンターぱる / 課長 鈴木 保志 )

サービスセンターぱる

新年あけましておめでとうございます。

さて、12月に受けた健康診断の結果が、新年早々に事業所に届き思わずため息をつく。私にとっては日々の生活における通信簿のようなものだ。苦手な科目がありいつも成績が悪い。いつものことだからと毎年放置をし、いざとなれば控えめにすればよい、そのくらいに考えていた。

しかしながら本当に「酒」が好きだ・・

健康診断での受診時、医師が昨年の検査結果に対し、悪化した場合の経過を事務的に説明していた。淡々と感情のこもっていない口調に何とも不安を覚える。

 考えてみると、休日の過ごし方や平日の帰宅後の余暇、あらゆる場面を「酒」に牛耳られている。この機会をプラスにとらえ、通院し考えを改めたいと思うきっかけとしたい。

10年程前にも同様に内科通院したことがあり「あなたのような人は100か0しかない。」と言われたことがある。100も0も嫌なので、今回は相談して折り合いがつけられる病院に行きたいと思う。そして、今年こそお酒と上手く付き合っていきたい。

『お言葉をいただいておもう』 ( みらい社 / 課長 大澤 健二 )

みらい社

さて、「むじょう」という言葉から、みなさん何を想像しますか?

先日、ある方から「むじょう」について、お話をいただきました。

「無上・無情・無常」と無の次の漢字が一文字違う事で意味が変わります。もちろん、他にも同じように、一文字違いで意味や用途の変わる漢字や言葉は多くありますが。

私がいただいた言葉は、「無常」でした。

「命は儚いものである。あたり前は"つね"ではないからこそ、今は尊いもの。」

重みのある言葉でした。

無常を深く意識し、言葉の意味合いを理解しようとすると、社会福祉法人 藤沢育成会が取り組む "あたりまえの日常を見直す"は、とても重要であり、私個人で捉えた時、成長していくためにも努めて励む行動だということを改めて認識する機会となり、日常をただただ過ごすのではなく、見えるもの見えないもの、ひとつひとつの行動や景色、出来事などに心を留め考えらえるよう精進していきたいと思いました。

みなさんもぜひ一度、無常について言葉の意味に触れてみて下さい。

220104 写真② ※文中.jpg

「突如現れた影絵」 ( 湘南あおぞら・アポロ / 課長 石川大助 )

アポロ
湘南あおぞら

紅葉した葉がすっかりと落葉して道端に色を添えて冬の季節を感じる。

だがしかし、この季節は朝布団から出るのがつらくなって朝の支度にとりかかるのがちょいと時間がかかってしまう。新型コロナも随分と感染者数も少なくなってきているが、新たな変異株も静かに、そして確かに存在をあらわにしてきている事が心配になってしまう。

今年の夏に二重の虹を見て以来、通勤時に空を見上げる事が多くなって嬉しい気づきにつながった。

藤沢市役所に近い場所に「若尾山公園」という公園がある。

そこの中央辺りに大きなイチョウの木が1本あり季節ごとに緑や黄色と葉の色合いを変え、秋になると銀杏の実をつけている。

そのイチョウのすぐ横には、デザインの変わった街灯があるのだが、夜のなると放射状の光と影を地面に映し出しながら、隣のイチョウをライトアップしてなんとも絵になるのが好きでそこを通ることが常になっている。

街灯の光はイチョウの木だけではなく周囲の木々も照らしている。

いつもならいい雰囲気だと思いながら公園内を通りすぎるのだが、その日は公園の外周の沿った道を歩いていた。ふと公園の外のマンションの壁面に木々の影を大きく映し出されている事に気づいた。街灯の光が木々を照らし見上げる程大きなスクリーンになって、巨大な壁面アートを見ているかの様で、白、グレー、黒の影に感動!!

どこか懐かしさ + 突然現れた驚きに不思議さも感じ、毎日通っていたのに何で気づかなかったのか、、、。手で犬をつくって映し出せたら面白いかも考えてしまう、、、。

一旦そこに気づくと辺りの影を探してしまう。ハローワークの壁は?奥の建物は?公園の遊具は?気づけばぼんやりと周囲に影が映っている。夜しか見せないその風景が、毎日をちょっと興味と楽しみに変えていく。そして、他の道でもそんな風景があるのでは!と興味を広げてくれた。

その公園の木々は背丈が高いものが多く何十年とここにあるようで時間を感じる。イチョウの様な落葉樹と常緑樹もあり、桜も植えられ小さな公園だが季節ごとの楽しみ方ができて気に入っている。

話は違うが、最近もっぱらワクワク待ち遠しいものがある。私の住む町の大きな公園に「大王松」という品種の直径15㎝以上の松ぼっくりをつける松があり、12月頃に実を落とすらしく、何度も見に行くがいまだ落ちておらず!

その度に「なんで落ちないの!見えてるのに~~」と悔しい思いをする日々が続いている。競争率が激しいのかもしれないが、、、。手に取ったら何処に飾る?と息子と話しながらワクワクしている。

写真②下.JPG