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施設長・課長日記
第53回『言葉はコミュニケーションにとって万能の道具か?』
孫引きになるが、生物学者のマーク・パーゲルによれば「世界中で最も多くの言語を抱える地域は、人口密度の高い地域」と言うことである。
「パプアニューギニアに行くと、一つの島の中で八〇〇から一〇〇〇という数の異なる自然言語を見つけることができます。~中略~どうやら言語の使用目的は、協力だけにとどまらず、集団の輪を作り出したり、アイデンティティの確立と自分たちの情報・知枝・技術の盗用保護をしたりと多岐にわたります。」とも言っている。
人口密度が高くなると言語の数が増えるというのは、単一言語圏に暮らす我々にとっては矛盾することのように感じる。どうやら言葉というものは情報の伝達に役立っているだけではないと言うことがわかる。
外国人と仲良くなりたいと思ってその国の言葉を学ぶ気持ちと、一つの共同体(集団)が形成されると逆に村八分と言う排除の論理が働いて、そこから言葉が細分化するように働くと言うのは、よく考えてみれば言語の方には罪はなくて人の心の方に問題があるのだろう。
そう言えば、専門用語や業界用語というのもその特定の業種でしか通じないし、若者の言葉などは今の私には聞いていてもさっぱりわからない。言葉はコミュニケーションを良くする手段だけに使われるのではなくそれを阻害する働きもあると言うことらしい。
人間というものが、相当、厄介な生き物に思えて来た。
映像の温度 (湘南ゆうき村 課長 高橋 羽苗)
今年度の「いんくるウィーク」の企画として、地域の方やお世話になっている方々にも動画出演のご協力をお願いしています。
各事業所でお世話になっている方の撮影をさせていただくのですが、技術がないので、とても難しい...。コロナ禍で動画を使う機会は増えましたが、私自身慣れないこともあり、これまではその場にいてもなんとなく居心地の悪さを感じていました。
それでも今回の撮影は、ご出演いただく方にも楽しんでもらえるよう一緒に楽しむ!そしてその雰囲気を伝えることを目標に...。
慣れない撮影者ではありますが、それでも一緒に同じ時間を共有すると、出演していただく側も周りの方も一緒に盛り上げてくださり、皆さんのとってもいい表情を撮らせていただけているように思います。
動画の依頼やチェックをしていると、たくさんの方のお力で私たちの日々が成り立っているんだなぁと改めてつながりを感じられる機会となりました。
「課長日記」 (サービスセンターぱる 支援課長 鈴木 保志)
法人広報委員会から課長日記の掲載依頼案内があり、もうそんな時期?と驚く。いつもそうだ、他の業務同様に仕事の意識、段取りに問題があることは言うまでもない。
さて、何を書こうかと毎回部屋の中を眺め、視界に入るものからイメージを膨らませている。これも意識、段取りに問題ありか。「さて書くぞ、何を書くか・・」と酒の肴に考え始めると、もうどうでもよくなってくる。
文章がとても苦手だった小学生の頃(今もそうだが・・)、父親が私の読書感想文を読み「あらすじ」は感想文ではないことを指摘していたことを覚えている。何を言っているのか当時は分からなかったが、確かにあらすじを書いていた。「感想」ではなく「あらすじ」の為、読むと本の内容が大方理解できる。指定の文字数に到達出来そうにない時、終盤は詳細が記されたあらすじとなる。
日記、作文、論文、感想文・・さまざまあるが、そもそもこの文章は日記として成立しているのか?この機会に整理しておこうと思う。
『健康第一!』は、本当に大事だった。 (みらい社 課長 大澤 健二)
夏も終わり、秋の気配が少しずつ感じられる夕暮れ。
今回、健康の大切さについて痛感し、生活習慣の見直しと改善を図り始めた話を書きます。
(それ程の年齢ではないのですが)まだ若いと思っている日々。新年を迎えた頃、体調に変化が・・・。
近所の病院に受診したところ、紹介状を受け取る事に。
総合病院で検査。3つの科を受診すると、どうやら健康ではない事が判明。
医師より、色々と今後の事、治療やら服薬やらの説明を受ける中、この機会に「健康体質になりたい!」という思いが生まれてきました。そもそも、健康は、大きな負担やケガ、事故などに気を付けていれば大丈夫と言った無知な考えで生活していた私。
検査結果や医師の話を聞く中、そろそろそれも、そうでは無い世代に入ったのだと自覚しました。
まず、生活習慣で改めたのが睡眠前の食事と飲酒。
毎日、人に話すと驚かれる量で飲んでいたビールなどは一切飲まなくなり、同時に、夕(夜)食の好物の米や米料理、ラーメンなど炭水化物の摂取も控えめに。「チャーハン大盛!」「チャーシュー麺大盛!濃い硬で!」というオーダーを当たり前にしていましたが、もちろん今では大盛注文はしない。夕食の炭水化物は、時々食べる程度で、20時以降の食事は、食べないか野菜だけにする。
飲酒、夕(夜)食の炭水化物の喫食を控える事を続け、野菜とカニカマを中心とした食事を続けた結果、なんと!20代30代前半に穿いていたズボン、着ていた洋服が余裕を持って着用できる体型に。
目には見えない体内を休ませる事も意識し、働き方、睡眠時間も改善。慢性的な疲労感は殆ど無くなり、活力が徐々に戻って来ているのを感じる今日このごろ。
次に取組むのは、喫煙の卒業と定期的な運動の機会をつくる事。健康であるための生活習慣改善を続けていきます。
健康でない状態の不便さを味わった事は、「健康第一!」の言葉が深く腑に落ち体調の変化がきっかけで私は生活習慣の改善を取組み始めましたが、もしも、みなさんの中で、いずれ改善しようかな・・・と思う方がいらしたら、是非、今日からできる事から取組んでみて下さい。きっと、良い何かが得られるのではないでしょうか。
『虹って何色ありますか?』 (湘南あおぞら 課長 石川 大助)
8月の雨上がりの朝、出勤のため自宅を出て住宅街を過ぎた辺りで空に虹がかかっているのに気づいた。それだけで嬉しくなりますが、よく見ると薄っすらともう一本かかっていて、なんと二重の虹でした。テンション上がって写真を家族にメール!
雨上がりではあるも、晴れているわけではないのにと思いまながらも、なんとも幸運を感じる朝でした。
その後、ちょっとスマホで二重の虹について検索してみると、虹にはいくつか種類がある事が分かりました。
主虹(一般的な虹)
副虹(二重に掛かる虹)
過剰虹(内側に繰り返すように色が見える虹)
反射光虹(水面等に反射した太陽の光が、再び雨粒に反射されてできた虹)
霧虹(太陽の光が霧に反射して見える虹)
月虹(夜に月の光で生じる虹)
水平虹(太陽の下の薄雲の一部に出来る虹)
夜に虹が見えることがあるなんて、なんとも幻想的な虹まであるのだと知りました。
日本人は『虹って何色(なんしょく)ありますか?』と聞けば「7色」と答えますが、ドイツでは5色、他にも8色、2色と答える国もあるようです。微妙な色を表現する言葉があるかないかによって違いがでるようです。さらには、見る側が虹を「何色と見ようとするか」によっても違うそうです。
言われてみれば、、、。小さい頃から虹は7色と耳にして、その色の分け方の概念が当たり前なので7色に見ようとしていますし、そうとしか思えません。画像を見ても7色のグラデーションの境を探すように色を数えてしまいます。
もし、自分が他の国で育ったら『3色です』『5色!』と当たり前に言っているかもしれないと思うと、育つ環境によってとらえ方がつくられているのだと改めて感じました。
余談ですが、虹を見て以来、通勤時に空を見上げる事が多くなりました。建物の上に広がる毎日違う空模様に魅かれてしまいます。
〜散歩道〜 (相談支援プラザ / 課長 一戸香織)
9月に入り、朝晩と過ごしやすい季節となりました。
コロナ禍の状況は変わらない中、働き盛りと言われている年代の方々がジョギングやウォーキングなどで身体を動かしている姿を見かける事が多くなりました。
昨年から始めたウォーキングも、冬の寒さや夏の暑さを理由に家に居る時間が増えていました。
気が付かないうちに、身体だけでなく心も何だかおとなしくなった気がしています。
「ウォーキング!」と構えて思うから、自分に密かなプレッシャーを掛けているのではないかとも思います。
ここ最近、何だかテレビの音や車の音、生活音が気になる様になっていたこともあり、季節の変わり目をきっかけに、今度は「散歩」として気軽に歩いてみようと思いました。
川の流れる音、鳥の声、耳を澄ますと日常生活の中で、忘れていた小さな音がとても心地よく感じました。
音を意識してみると、日常の中で気になる音がたくさんあると改めて気が付きました。
電話の声の大きさ、ドアの開閉、椅子に座る時など、様々な音は、自分だけでなく相手にも伝わる音でもあります。
仕事をする中で、日々慌ただしさや忙しさを感じる音・感じさせる音は、ちょっと配慮するだけで、様々なことをお互い話しやすい雰囲気に繫がる感じがします。
心地よく感じる音を意識しながら、日々の生活・仕事をして行きたいとあらためて思いました。
秋の夜長、様々な虫の声が聞こえて来ます。
ちょっと耳を澄ませる時間と心の余裕を持ちたいと感じた散歩時間でした。