日記

施設長・課長日記

『「千葉県袖ケ浦福祉センター廃止」の発表を受けて思うこと・・・』(湘南だいち 宗像喜孝)

湘南だいち

未だ新型コロナウイルス感染の終息の目途が立たず、毎日感染者数が増えた、減ったという報道をテレビで聞く度に気分が下がりがちになります。そんな時、自分はここ最近、養老孟司氏の著書を読んだり、対談しているテレビ番組を観て気分を和ませています。コロナ禍において、自然と行動に制限がかかり、視点もグッとフォーカスしてしまいがちです。養老氏が語る、地球、昆虫、様々な科学の法則等々の話から、様々なものの見方、見え方があることを知り、思考が開放されていく気になるのは、私だけでしょうか・・・。

さて、令和2831日に千葉県は、「重度の行動障害者が入所する袖ケ浦福祉センター(袖ケ浦市)を2022年度末までに廃止する」と発表しました。

袖ケ浦福祉センターは、1966年に設立され、重度の知的障害がある成人が入る更生園、中軽度以上の知的障害がある児童らの養育園で構成しています。一時は定員が400人を超えるなど、大規模な集団でのケアが行われてきた施設です。2013年には、職員数名が入所者に対し身体的虐待を行い、死亡させるという痛ましい事件が発生しました。ほかにも虐待が相次いでいた事実が発覚したため、県は新規入所者の受け入れを停止し、再発防止の取り組みを行い、施設のあり方を検討してきました。千葉県が、センターを廃止するまでの結論に至った経緯の詳細については、千葉県のHPなどに資料が掲載されていますので、ご参照ください。

自分が大学で学んでいた当時、ゼミを担当していた恩師より、これから入所施設のような集団でのケアはなくなるかもしれない、もし入所施設解体に向けた取り組みに携われることが出来るのならば、それはあなたのキャリアにとってとても価値のあることだ、と言われたことを思い出します。その言葉が、藤沢育成会に入職した1つの動機になっていたかもしれません。あれから早数十年、キャリアの中で、主に入所施設の中で重度の知的障害のある方と関わってきましたが、人ひとりの尊厳やプライバシーを第一に考えた時、集団でのケアの難しさについて考えさせられる時は数多くあります。

千葉県が今後、どういった具体的な政策に取り組み、歩みを進めていくのか注視していくと共に、法人職員としては、今年度から行っているネクストプランⅡの「未来構想プロジェクト」を中心に、今後、数十年先の障害のある方の支援の在り方について、真摯に向き合い、考えていきたいと思います。

(写真)今年、職場の職員から頂いた粘土細工です。今年で40歳・・・。

通いなれた場所(湘南セシリア・事務局 小野田智司)

湘南セシリア

かれこれ15年ほど通っているところがあります。

気楽に通うことができる場所で

何歳になっても、その場での素の自分になることができる

大事な場所です。

そこは散髪するところ

4月緊急事態宣言がだされました。

世の中が、新しい生活様式に行動変容すべく

ステイホームをキーワードに

自宅で過ごす時間が増えました。

自分の中でなんとなく、

散髪にも行くに行けない状態となりました。

前回が3月上旬でしたので

いつもなら5月にはいきたいところでしたが...

5月下旬に緊急事態宣言が解除されたのちも

なかなか踏ん切りもつかず

6月も過ぎ、7月に入りました。

この間、髪の毛はもう、ぼさぼさ。

自分でカットするも

もう限界。

そこで、空いているであろう

平日の代休日に行こうと決心し

予約の電話をすると...

電話が通じない...

あれ?

もう一度...

「ただいま使われておりません」の案内が続く

あれ?

コロナ禍の関係で、閉店したのか?

数日間もやもやと過ごしたのち、

近くを通った時にお店によってみると、

電気がついている!!!

ほっと安心。

お店の人に聞くと

インターネット回線の契約を変えたら

電話の契約が切れてしまったとのことでした。

改めてカット日を予約して

7月31日に無事にカットができました。

いつも繋がっている大事な場所と

不意に途切れることは

こんなにも心を動揺させるのですね

支援の中で「見通しを示していきましょう」と

よく共有するのですが

改めて身をもって見通しを持つことで

心が安定する事を体験しました。

  • ステイホームの過ごしの一つとして

色付きの和紙を使って障子をカラフルに張り替えました

主夫業を通して(相談支援プラザ課長 梅田 忍)

相談支援プラザ

9月も中旬になリましたが残暑厳しい毎日ですが、日が落ちると秋らしい空気が感じられるようになりました。私が一番、好きな季節は夏ですがまもなく終わろうとしています。

 

梅雨入りした頃の少し前の話ですが、持病があった妻が入院することになりました。しばらくの間、私と高校3年生になる息子と二人での生活を初めて体験しました。

 まず、家事力は私自身、料理は好きでときどき台所に立つことはありましたが毎日、お弁当も含めると毎食になるので不安もありましたがやるしかない。また、息子も掃除、洗濯なども母親まかせで、できる事は食べたものの下膳くらいしかしていなかったのでどうなるかと思いながらも生活が始まりました。

 コロナ感染拡大防止もあるのと家計の支出も抑える為、外食は避け、出来るだけ自炊をすることを心掛けました。やって見ると食材を買いに行って献立を考え食事を作る、食材が全部使い切ることはないので、あまった食材に何を買い足して明日は何を作ることを考えることは大変でした。今まで当たり前のように家に帰ると出てきた食事を食べていましたが、自分がやることになってこの大変さと妻のありがたみをあらためて感じる日々でした。

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写真③.jpg

自分が作った食事の一例 おいしくいただきました。

 この期間、助かったのが入院前に教わっていたようで、息子が「洗濯は僕がやるからまかせて」と言って、洗濯機で洗い、干す、乾いたものを畳んでしまうことはすべてやってくれたことです。また、日用品など足りなくなっていたものを気づき買い足すなども息子がやってくれました。あらためて、何も出来ないと思っていたので自分の息子に対しての見立て違いを深く反省したことと、成長を感じられたことが嬉しかったです。 

妻も退院して回復しつつあり、変わらない日常に戻りつつありますがこれからも助け合いながら家族の絆もさらに深めて行きたいと思います。

また、仕事面においても、状況把握、考えて工夫し効率良く誠意を持ってご利用者に向き合えるように努力していきたいと思います。

食文化(よし介工芸館・アートスペースわかくさ:儀保治男)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

残暑厳しい今日この頃と、新型コロナウィルス感染拡大防止のために色々とご尽力されて、本当に、「例年とは違う夏」を経験されていると思います。

暑い夏は、食欲が落ちてしまい夏バテをしてしまう方が多くなってきますが、私は南国生れということもあって、これまで夏バテの経験がありません。(数年前にも同じことを言っていたような・・・)毎日3食しっかりと食べて、元気に過ごしています。

夏になると食べたくなるのが、ゴーヤーチャンプルー、またはナーベーラーチャンプルーです。ゴーヤーはここ神奈川でも気軽に手に入りすぐに調理できるようになりました。またお店でも普通にメニューに入っています。しかし、ナーベーラーはなかなか売っていません。

ナーベーラーは、へちまのことです。沖縄の方言でナーベーラーと言います。ビタミンやミネラル(葉酸・ヘチマサポニンなど)を豊富に含む美容にも良い夏野菜で、なめらかな食感とまろやかな甘みが食欲をそそり、夏バテ時にも好んで食されています。

そんなナーベーラーは、味噌煮にして食べるととても美味しいです。(ナーベーラーウブシー)あと、みそ汁にしても上手いです。へちまを食べる沖縄の食文化。もしスーパーでへちまを見つけたら一度タワシにする前の青いうちに食してみるのもお勧めです。

 沖縄の食文化でもう一つ!沖縄そばの文化です。神奈川ではラーメンを好んで召し上がる方が多いと思いますが、沖縄ではラーメンよりも沖縄そばです。バリエーションも豊富で、普通の沖縄そばに始まり、ソーキそば、三枚肉そば、中味そば、ゆし豆腐そば、八重山そば、宮古そばetc

茅ヶ崎でも宮古そばが食べられるお店をみつけて、さっそく食べて来ました。

やっぱり沖縄そばは、美味しかったです。暑い夏を乗り越えるための自分へのご褒美!また行きたいと思っています。と!心の中で思っていたら、我が家でも沖縄そばが登場しました。

写真③ 自宅の沖縄そば.jpg

中に入れている具材のお肉は、自家製のスーチカーです。(豚肉の塩漬け)

絶妙な塩加減のスーチカーが入った沖縄そば!とても美味しく頂きました。ネットでもスーチカーのレシピがありますので、皆さん一度挑戦してみてはどうでしょうか?

これからも沖縄の食文化を、神奈川で楽しんでいきます。

波多江式インディアン的福祉論!? ⑬(サービスセンターぱる 副所長 波多江 努)

サービスセンターぱる

どの部族かは不明なのですが、インディアンには十戒というものが存在するそうです。未来を担う子どもたちに示し、正しく生きていくための教えを長きにわたり受け継いでいるようです。いわば行動規範とでも言うのでしょう。

その十戒をご紹介すると

  • 大地とその上に住むものすべてに敬意をもって扱いなさい
  • 偉大なる精霊(精神)を保持しつづけなさい
  • あなたの仲間に大いなる敬意を示しなさい
  • すべての人々(人類)のために手を携えて働きなさい
  • 必要とされたなら場所を問わず援助と親切を与えなさい
  • 自分が正しいとわかっていることを実行しなさい
  • 心と身体をいい状態に保つために気をつけなさい
  • あなたの努力の一部を善行に捧げなさい
  • いつも真実をみつめ、正直でいなさい
  • 自分の行動について全責任を負いなさい

人として生きていくためにとても重要な考え方ですが、文化の異なる国の中では考え方の加工が必要な文言もありそうですが、こうありたいと思っています。

さて、我が法人にも行動規範である藤沢育成会行動指針「支援のこころ」というものが

存在します。こちらも一部ご紹介すると

  • 利用者主体のこころ ~本人の力を信じて、一人の人として~
  • 自己決定のこころ ~職員の価値観、一方的な見方ではなく~
  • コミュニケーションのこころ ~情報交換、話しあい、一緒に考えたい~
  • プロフェッショナルのこころ ~利用者はサービスのユーザー、心地よいサービスをめざして~
  • 自己研鑽のこころ ~振り返り、向き合う、予測と意識~
  • ゆとりのこころ ~冷静に、丁寧に~

   私たちが支援者として生きていくために必要な考え方であり、これも行動規範となって

いるものです。

いずれも考え方を示したものなのですが、どのように理解するかは個人で考察、集団で意見交換などをしながら、深めていくものなのだと思います。

 そして、社会や時代に併せて更新を繰り返しながら、大切にすべきものに磨きをかけていくべきなのでしょう。

インディアンになる&支援者としてあり続けるためには、私には16戒あるのかな!?

いずれにしても、もっと修業が必要ですね...。

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30年以上付き合っている大親友の誕生日に初めてプレゼントをしました(照)

「令和の時代劇」(湘南ゆうき村/アポロ 施設長 三嶌 悟)

アポロ
湘南ゆうき村

新型コロナウイルスの影響で遅れていた、テレビドラマ「半沢直樹」が始まった。心待ちにしていた人も多いことが、視聴率からも伺える。今回の「半沢直樹」は、2013年以来の続編となっている。

 私も、2013年の第1弾を観ていた。その時は、「やられたらやり返す、倍返しだ」のインパクトさと、緻密な展開とテンポの良い展開にスカッとし心が躍った。

 そして、続編である第2弾。めまぐるしく動く展開がスリリングで興味深い。「令和の時代劇」という所以にも納得できる。

しかしなぜか、第1弾と第2弾の時では、楽しさという気持ちに変わりはないが、第1弾の時より今回の第2弾は、やや複雑な心境を覚えてしまう。

それは、立場による視点の違いにあると感じた。第1弾の時は、現場の責任者として主人公の行動に胸が高鳴った。第2弾の今回は管理職として、対峙者や組織としての反対側の心境にも理解することができる部分もある。(自分に投げかけられているのかとも)

私の今年度のテーマは、「支援と事業の透明性」を掲げている。そういった意味では、主人公の「透明性」には大いに共感できる。

組織や事業は、人が動かすものである。少なくとも、自分自身が「倍返し」されないように、謙虚に邁進していきたい。

写真は、リニューアルした小会議室(相談室)です。オンライン会議にも対応しています。