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施設長・課長日記
『帰省』(よし介工芸館・アートスペースわかくさ:儀保治男)
2020年を迎えて早いもので半月が過ぎました。皆様、良い年末年始を迎えましたでしょうか。
年末年始は、故郷がある方々は、帰省をされたことと思います。私の故郷は沖縄ですが、年末年始の帰省を行わず、昨年11月末に帰省をしました。
今回の帰省は、全日程どんよりと曇り空(3日目の夜は嵐)で、沖縄の青い海・青い空を満喫すことは出来ませんでしたが、久しぶりの人との出会いを満喫することが出来ました。また、地元の人間ですが、ここ最近の沖縄はどんどん開発が進み、新しいスポットも多くできたので、観光も楽しんできました。
「瀬長島ウミカジテラス②」
初日は、沖縄で私が勤めていた前の職場を訪ねました。かなり久しぶりでしたが、当時私が関わっていた利用者の方々から積極的に名前を呼ばれ、10年以上経っている時間もすぐにあの時に戻ることが出来たのは、とても嬉しく思いました。その日の夜は飲み会をセッティングしてくれて、当時一緒に仕事をした仲間が集まってくれて、昔話に花が咲きました。
2日目は、友人たちが飲み会をセッティングしてくれて、15年ぶりに会う友人との再会や、50代を迎えてもあの頃のままの会話が出来る大親友との楽しい時間を過ごし、改めて友人の大切さを感じることが出来ました。
3泊4日の帰省でしたが、最終日に前の職場の上司から電話があり、「今日で帰るんだよね。お昼はどうするの?」との話を頂きましたが、母親との約束があることを伝えると「・・・そっか。おふくろさん孝行するんだよ。」と言われ電話を切りました。電話を切ったあと、私の心の中に何か引っかかる気持ちが残りました。せっかくの連絡を断ってしまって・・・。神奈川と沖縄、距離がある分気軽に会うことが出来ないので、次回帰省した時には、必ず一緒の食事を楽しみたいと思います。
沖縄を離れて15年が経ちます。50代を迎える今年、自分の「繋がり」と「故郷」を振り返るために、これからは年1回の帰省をして、自分がお世話になった人たちと過ごす時間を作っていきたいと思います。
【波多江式インディアン的福祉論!? ⑪】(湘南ゆうき村 分場アポロ 波多江努)
北アメリカ南東部,アパラチア山脈南部に居住するチェロキー族には、約180年前、強制移住法により1000キロの移動を余儀なくされ、厳しい冬の寒さのために移動中に何千人もの死者がでたという深い悲しみの過去があります。(Trails of Tears:涙の道・涙の旅路)
そのチェロキー族の言葉に「過去を忘れ、心から痛みを消し去れ。どんな強い人間もそんな重荷に耐え続けることはできない。」という言葉があります。
私達にも忌々しい過去や受け入れがたい記憶、癒えることのない心の痛みがあり、その多くは忘れ、消し去る事が出来ないがゆえに大きな葛藤やコンプレックスとなっている方もおられるのでしょう。
しかし、あえて「忘れ、消し去る」と表現していることに覚悟や信念を感じます。
また、そのために自分に何ができるのか、何が必要なのかを考えるべきだと言われているようです。
実はチェロキー族には、その答えにつながるかのように「昨日のことで今日を消耗させてはならない。」という言葉もあるのです。
過去のことで未来を消耗させないような現在を過ごし、重荷に耐え続けるのではなく受け入れることが大切だと理解しています。
そして、過去や心の痛みを癒すことができるのは、これからの自分なのかもしれません。
「(将来の夢)インディアンになる」にはもっと修業が必要ですね...(笑)
画像...満ち足りた「今」を感じる私の癒しは、やっぱりモノづくりです‼
積み重ね(湘南ゆうき村 三嶌悟)
2020年もよろしくお願い致します。
先月のことですが、休日に理髪店に行きました。順番待ちをしていると、お客さんと店員さんが会話をしていました。内容は、世間話から自分の現況などで、耳に入ってくる情報からどうやら障害福祉サービスを利用している様子でした。話が盛り上がると、話し続ける状況なので、なるほどと仕事の勘が働きました。話し続けるお客さんに対して、店員さんは慣れた様子で、頷いたり時折返事をしていました。その様子は、お互いに自然体でやりとりをしていて感心しました。髪の毛を切り終わると、そのお客さんは家に連絡し、しばらくすると家族が迎えに来ました。何度も利用しているのか、家族も店員さんと親しげに話していました。
ふと、私は前日のことを思い出しました。それは、前日に「道草」という映画を観てきました。「道草」は、障害者の自立をテーマにした、重度訪問介護サービスの状況を追ったドキュメンタリー映画です。映画では、利用者と支援者のやりとりが親密に描かれています。映画の場面が、理髪店でのやりとりと丁度重なったわけです。
サービスの拡充はもちろん、何より利用者と支援者とのやりとりの積み重ねや、お互いを理解し合い尊重する大事さを改めて感じた一時でした。
2020年のスタートです。怪我なく、今年も前に進みます。
この門松は、町内の方による手作りの門松です。
対岸の火事にせず自分事に(サービスセンターぱる 石川歩)
年の瀬も押し迫ってまいりました。
ぱるの各部署もいつも以上に慌ただしく、年内に終わらせたい業務に追われているように感じます。
法人からの今年のお歳暮は、よし介工芸館のカレンダーと、湘南だいちのオリジナルオーダークッキーを贈らせていただきました。クッキーはご希望のイラストや写真をいただき特注でお作りしています。詳細は湘南だいち(0466-90-5777)までお問い合わせください。
さて、ここ数年恒例となりつつあるブラック企業大賞の授賞式が先週行われていました。どの企業が・・・といった言及はしませんが、働き方改革の担当をしている立場として、その基準が気になり調べたところ下記のとおりでした。
①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性がある グレーゾーンな条件での労働を、 意図的・恣意的に従業員に強いている企業
②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人 (学校法人、社会福祉法人、 官公庁や公営企業、医療機関なども含む)
過去のブラック企業受賞企業は、過労死や超長時間労働、ハラスメントなどを理由に選ばれているようです。
それぞれの文章に「恣意的に(強いている)」「体質を持つ」という言葉があり、事実だけではなく雰囲気や風土といった目に見えない要素を含めた基準になっているようです。「事件がないからうちは大丈夫」などと他人事にせず、形として表れないところから、事業所や法人を見つめなおす機会にできたらと感じました。
みなさまにとって来年が良い年でありますように。
よいお年をお迎えください。
「感謝」(よし介工芸館/アートスペースわかくさ 妹尾貢)
年末も押し迫って、最近は今年一年を振り返ることが多くなりました。4月から現在の事業所に異動になって、その前の3年間働いた事業所を離れたことで、あらためて、利用者さんや職員の仲間に、とてもお世話になったことを振り返りました。
4月以降、新しい場所で新しい仲間に囲まれて、あっといまに9か月が経過しようとしていますが、その間にもたくさんの人たちに支えられて、活動できていることに、感謝の気持ちが湧いてきます。よし介工芸館やアートスペースわかくさには、継続的に活動してくださっているボランティアの方がいます。そうやって、よし介・わかくさを応援してくださる人達に感謝に気持ちをあらわすとともに、応援団の輪をもっと大きくしたい、多くの力を集結したい、と思っています。
人間は社会性動物で、ひとりで生きていくことはできません。人が集まって協力することで、決して一人ではなしえないような大仕事をやってのけるのです。
現在、アートスペースエクルのウッドデッキが古くなってしまったのを、ボランティアの方が、リニューアルしてくださっています。身体を使うのが好きな利用者さんの、仕事にもなっています。利用者さんにも、職員にも、そして地域の人にも、充実感をもたらせるような、そんな場所、そんな仕事ができたら素敵だなと思っています。
今年一年、ありがとうございました。
写真:エクルのウッドデッキにサンドペーパーをかける、ボランティアの平さんと利用者の茶谷さん
「夜景を見ながら」(法人本部事務局 石塚和美)
この秋、日本列島を襲った台風。藤沢でも停電や建物などの被害がありました。日本の多くの地域で浸水や建物被害があり、台風の怖さを肌で感じました。災害にあわれた皆さまにこの場を借りてお見舞い申し上げます。
今年度は1月に法人合同避難訓練を行う予定にしておりましたので、今回の台風ではそのことも念頭において台風時の利用者や建物、職員の状況などを報告しあい、報告の内容や連絡方法など改めて精査していかないといけないと感じました。
11月に長野旅行を企画しており、台風被害によって電車の復旧が10月後半になるとのこと、心配をしながら災害のあった場所に旅行に行ってもよいものか迷いましたが、電車も復旧し、「是非紅葉を見に来てください」とお声をかけていただき一泊で旅行へ行きました。蓼科にある大滝、乙女滝、御射鹿池など紅葉がとてもきれいでした。一部ハイキングコースなど倒木で立ち入り禁止になっているところもありましたが、観光客のみなさんも紅葉を楽しんでいました。藤沢も観光地ですので同じような災害があったとき、どのように対応していくのだろうと帰りの電車の中で考えました。
今月に入り、江ノ島のサムエル・コッキング苑へ行ってきました。カップルや家族連れが灯台や公園のイルミネーションを楽しんでいました。
この公園に来るたび、311の時、江ノ島に来ていた人はこの公園に避難したと聞いたことを思い出します。
海の夜景を見ながら、災害を忘れることなく自分にできることから備えていきたいと思いました。