日記
法人事務局の施設長・課長日記
ヤンソンさんの誘惑(法人事務局 課長 佐藤和美)
今年は、暖冬と言われつつも寒い日が多かったです。先日もとにかく寒くて買い物にも出かけたくない!家にある食材で作れるものないかな...と、スマホでレシピ検索をしていました。
『じゃがいも 玉ねぎ 簡単 レシピ』と検索すると、"ヤンソンさんの誘惑"の文字が目に入ってきました。一瞬、レシピ検索してたはず...と自分を疑いました。
"誘惑"とは、"惑う"の言葉がつくように、どちらかといえばネガティブな意味が含まれる言葉です。
惑わすの意味が含まれるため、"甘いものの誘惑に負けない"など相手を悪い方向に導くようなニュアンスがあります。負の意味を感じさせる料理名をどうして付けたのだろう?と興味が深まります。
マルゲリータ、サンドイッチ、八つ橋など、人の名前がついている料理名はあるけれど、修飾語として名前が入っている料理は、人生を半分過ぎましたが、初めての料理名です。
昔、スウェーデンの菜食主義者の宗教家エリック・ヤンソンさんが、この料理の香りと見た目に誘惑され、思わず食べてしまったというところから名付けられたそうです(諸説あり)。スウェーデンではクリスマス料理としても一般的で、日本では数年前のドラマで紹介され広まったようです。
玉ねぎは薄切りに、じゃがいもはせんぎりに、アンチョビはあらみじんに切ります。フライパンにバターを溶かし、玉ねぎ、ジャガイモも炒めたものとアンチョビをかさねて、生クリームとパン粉、バター、粉チーズをふりかけオーブンで焼きます。
オーブンから出した熱々を一口食べると、おいしい!寒い日にぴったりでからだが温まります。"誘惑"という負のイメージの料理名に疑惑を抱いていましたが、なるほどと思いました。
自分の中で常識と思っていることも、言葉通りと素通りせずに、確認することが大切なんだなと実感しました。
カロリー的には高めなので、"誘惑"の意味は間違っていなかったかもしれません。
※写真は日本で初めて発見さた恐竜の化石「フタバスズキリュウ」です
立川シティハーフマラソンでのボランティア(法人事務局・サービスセンターぱる 所長 石川歩)
先日、立川シティハーフマラソン2025にボランティアとして参加しました。
息子が所属するミニバスケットボールチームのメンバー達が出場する関係でお声がけいただき、昭和記念公園内のコース脇で観戦者の案内や交通規制のお手伝いをしました。
「ハーフマラソン」と名称にありますが、ハーフマラソンの他に10㎞や3㎞のレース、小学生が走る1マイル(1.6㎞)レース、親子ペアの部など、様々な距離や参加差に分かれて競技が行われます。
市民ランナーが参加する大会を想像してボランティアに行ったのですが、箱根駅伝の予選会のコースと一部同じコースなのもあり、ハーフマラソンは大学や社会人で陸上競技をされている方々が大勢参加されており、優勝タイムも1時間2分台と非常に迫力のあるスピード、競り合いが見られるレースでした。
私の持ち場はフィニッシュ地点から300メートルほど手前でしたが、観戦する方もそれほど多くなく、楽な気持ちのままでボランティアさせていただきました。
トップの集団が通り過ぎてからも、一般参加の方が多数走ってこられました。みなさんご自分のペースで思い思いに楽しんで走られている様子を見て、高校の頃に陸上部だった私も「久しぶりに走ってみたい」と感じさせられました。
もしかしたら来年は出場する・・・かもしれません。
骨髄提供体験記②(湘南ゆうき村・法人事務局 課長 高橋宏明)
骨髄提供体験記②です。
(①は下記リンクをご覧ください)
社会福祉法人藤沢育成会 | 骨髄提供体験記①(湘南ゆうき村・法人事務局 課長 高橋宏明) | 施設長・課長日記
6月下旬に骨髄提供最終候補者の連絡があった。
骨髄バンクコーディネーターに今後の予定を確認すると、
最終同意
採取前健康診断
自己採血
入院
骨髄採取
退院後健康診断
の流れ
まず「最終同意」があり、
提供日も8月某日と決められていた為、急ぎ日程調整。
当たり前だが、移植日はドナーの都合よりも患者さんの状態を優先し決定される。
最終同意は、「本当に提供しますか?」と家族同席で行う面談。
妻と自身の仕事の調整をしながら、
その後のスケジュールを考慮して、
最終候補者決定通知から1週間後に最終同意の面談となった。
最終候補者は1名なので、採取前健康診断で問題なければそのまま採取となる。
その為、このタイミングで上司に報告し、上記の動きを説明し、業務の調整を急いだ。
6月末【最終同意】
最終同意当日は、採取する病院にて、
血液内科医師、骨髄バンクコーディネーター、弁護士、
妻、私の5者で面談が行われた。
面談では、骨髄提供の流れやリスクについて説明を受ける。
リスクについては、死亡例や後遺症の症例について、こと細かく説明される。
近年、日本でも死亡例等はないようだが、しっかりと説明され、
ドナー側が充分理解、同意した上で提供するか判断できるようになっている。
死亡例等も紹介されるので、自分自身が安心しようと
「最近、骨髄提供での医療事故はないんですよね?」と主治医に聞いてみた。
(「医療事故はないですので安心して」との返答を期待)
主治医からは「確率論で言うと0ではありません」とピシャリ。
移植日も確定し、それに向けて患者さんも前処置をするとの話もあり、
前処置とは、抗がん剤や全身放射線照射をすることで
患者さんの体内に残存するがん細胞をできるだけ壊滅させること、
ドナーの細胞を拒絶せず受け入れられることが目的で
治療されるが非常に辛い処置らしい。
仕事を休むことも、
入院し子どもたちを妻に任せることも、
患者さんの前処置が始まることも、
いよいよ自分だけのことだけではなくなってきたと実感。
7月上旬【移植前健康診断】
問診、診察、血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査、心電図など
一般的な健康診断の内容を行う。
肺機能検査は、吹き方の指示があり、フィットネスジムのように
「吸って~吸って~もっと吸って吸って~吐くーー!」と繰り返され、指示通り行う。
全身麻酔をする上で、肺機能検査も重要との事。
麻酔科の受診もあり、手術前の麻酔について説明を受ける。
部分的な麻酔ではなく、全身麻酔をするとの説明。
「寝ている間に手術されるんだろう」と思っていたが、
そうではなく、採取している3時間程度呼吸が止まるとのこと。(怖すぎる)
またまた長くなったので次回に続きます。
写真は年始にひいた大吉です。
仕事・・自信をもって能力発揮します。
最後の試合 (法人事務局 課長 佐藤和美)
先日、息子のサッカーの試合を見に行きました。
相手は、全国大会にも出場経験のある強豪校。高校生活最後を飾るかもしれない試合に願ってもいない相手です。
さすが相手チームは、全国レベル。息子たちよりがっしりとしていて、一回り大きく見えます。試合が始まると、開始早々から、ゴールに向かってボールを持ち込まれる状況です。相手の厳しい攻撃をうまく対応し、ひとりで無理な時は、ふたり、3人と複数で対峙し、ひいき目かもしれませんが互角に勝負しています。個では負けるかもしれないけれど、チーム力で相手を押さえているようです。相手チームもシュートを打ちますが、息子たちもゴールを割らせません。格下相手に点を取れないとイライラしているのが、応援席まで伝わってきます。いつも試合中に何かをやらかす息子ですが、今日は安定したプレイで渡り合っています。0-0のまま、前半が終了しました。
数年前の甲子園でも話題になった"青春って、すごく蜜なので..."という言葉が当てはまる息子たちの世代。中学・高校と部活が楽しい時期に、コロナ禍で他校との試合や大会が根こそぎ中止になるだけでなく、蜜にならないようにとマスクをつけながらで練習さえ思いっきりできなかった期間もありました。大会、遠征、合宿や卒業生を送る会など、今まで当たり前だった行事やイベントも中止となり、同情することも多くありました。
息子の12年間のサッカー人生は、楽しいことだけでなく、くやしいことや嫌なこと、つらいことも多かったかもしれません。母としては、息子がサッカーを続けることに何度も迷いましたが、高校生活最後の試合で、生き生きとただただ無心にボールを追いかける姿を見て、彼がサッカーと出会えたことに感謝しています。
AIの活用(サービスセンターぱる・法人事務局 施設長 石川歩)
先日、ある研修で採用戦略についての話を聞く機会があったのですが、その中の講演の一つはチャットGPTの活用についてでした。
私もあまり詳しくないのですが、チャットGPTは生成AIと言われるもので、こちらが質問を入力するとAIがインターネット上の情報をもとに回答するものになります。
回答に対して再度質問を投げかけ内容を絞っていくことも可能で、初めて使ったときには自然な受け答えに驚かされました。
まだ帰ってくる内容に100%の信頼は出来ませんが、法律や制度などの決まりごとを調べるときは、内容を確認しつつ書かれている条文の場所を調べて、実際の法令等を読むことで確証を得ることができます。研修や企画を考えるときにも、キーワード程度であれば十分に拾うことができますし、司会の台本を生成することもできます。
最近ではパソコンにもAIが搭載されていて、処理が速かったり、使い込むことで学習し利便性が向上したりするそうです。
いつか生成AIがこの施設長・課長日記を自動で作ってくれる日が来ると物書きが苦手な私にとっては嬉しいですが、まずは「AIに任せる」ではなく「AIを生かす」方法を考え、実践していきたいところです。
写真は文章と全く関連ありませんが、先日法人の互助会イベントに参加した際、横浜ロイヤルパークホテル70階スカイラウンジから撮ったみなとみらいの写真です。
骨髄提供体験記①(湘南ゆうき村・法人事務局 課長 高橋宏明)
8月某日、骨髄ドナーとなり骨髄を提供しました。
日本骨髄バンクの通知から術後までの体験について綴ります。
4月【通知】
新年度まもない4月上旬、1件のショートメールを受信した。
通常、ショートメールは、留守番電話のお知らせか迷惑メールがメイン。
今回も期待せずにタイトルを見ると、『日本骨髄バンクからのお知らせ』
たしかに以前、骨髄ドナーに登録したが、これまでは定期的に郵送で冊子が届くのみ。
「詐欺メールも凝ってきたな」なんて疑いながら、ショートメールを開く。
『あなたと患者さんのHLA型(ヒト白血球抗原)が一致し (中略) 詳細は・・』
とメールの一番下に記載されたURLへ誘導するような文章。
いよいよ怪しさが増したが登録されていない番号だったため、いつものようにアクションする前にネット検索。
番号は【日本骨髄バンク】
妻にも相談し、URLを開くと、問診票のようになっており、現在の健康状態を細かく打ち込む。
3日後、未登録の携帯電話から着信。
「初めまして、日本骨髄バンクのコーディネーターをしております○○と申します」
提供の意思確認があり、その後、確認検査の日程について確認される。
この時点でもまだ疑心暗鬼だったが、職場近くの病院で予約。
確認検査とは、患者さんと白血球の型があっているか再確認し、骨髄提供できる健康状態かを診る検査。
検査は平日のみとの指定があり、いよいよ仕事に影響が出てきそうなので施設長へ相談。
5月【確認検査】
ゴールデンウイーク明けに、確認検査の為、指定された病院へ。
コーディネーターや医師と面会し、ここで初めて詐欺ではないと実感。
そもそも白血球の型が合うのは、兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人らしい。
2時間程度かけて、血液検査や骨髄提供の方法、リスク等の説明を受ける。
翌週、確認検査の結果が郵送で送られ、骨髄提供できる健康状態との通知。
ただ、この段階では、最大10名ほど白血球の型が一致したドナー候補者がおり、その中から6週間以内に、最終候補者が決まるらしい。
患者さんの体調により、コーディネートが終了する場合があるとの事で心配していたが、6月下旬にコーディネーターから電話で「最終候補者となりました。」との連絡があった。
献血に行ったときに偶然勧められた骨髄登録から、最終候補者へ選出されましたが、長くなってしまうので次回、最終候補者決定からの動きについて書きたいと思います。
※写真は骨髄採取手術退院後に帰省した山形の桃パフェ