日記
法人事務局の施設長・課長日記
最後の試合 (法人事務局 課長 佐藤和美)
先日、息子のサッカーの試合を見に行きました。
相手は、全国大会にも出場経験のある強豪校。高校生活最後を飾るかもしれない試合に願ってもいない相手です。
さすが相手チームは、全国レベル。息子たちよりがっしりとしていて、一回り大きく見えます。試合が始まると、開始早々から、ゴールに向かってボールを持ち込まれる状況です。相手の厳しい攻撃をうまく対応し、ひとりで無理な時は、ふたり、3人と複数で対峙し、ひいき目かもしれませんが互角に勝負しています。個では負けるかもしれないけれど、チーム力で相手を押さえているようです。相手チームもシュートを打ちますが、息子たちもゴールを割らせません。格下相手に点を取れないとイライラしているのが、応援席まで伝わってきます。いつも試合中に何かをやらかす息子ですが、今日は安定したプレイで渡り合っています。0-0のまま、前半が終了しました。
数年前の甲子園でも話題になった"青春って、すごく蜜なので..."という言葉が当てはまる息子たちの世代。中学・高校と部活が楽しい時期に、コロナ禍で他校との試合や大会が根こそぎ中止になるだけでなく、蜜にならないようにとマスクをつけながらで練習さえ思いっきりできなかった期間もありました。大会、遠征、合宿や卒業生を送る会など、今まで当たり前だった行事やイベントも中止となり、同情することも多くありました。
息子の12年間のサッカー人生は、楽しいことだけでなく、くやしいことや嫌なこと、つらいことも多かったかもしれません。母としては、息子がサッカーを続けることに何度も迷いましたが、高校生活最後の試合で、生き生きとただただ無心にボールを追いかける姿を見て、彼がサッカーと出会えたことに感謝しています。
AIの活用(サービスセンターぱる・法人事務局 施設長 石川歩)
先日、ある研修で採用戦略についての話を聞く機会があったのですが、その中の講演の一つはチャットGPTの活用についてでした。
私もあまり詳しくないのですが、チャットGPTは生成AIと言われるもので、こちらが質問を入力するとAIがインターネット上の情報をもとに回答するものになります。
回答に対して再度質問を投げかけ内容を絞っていくことも可能で、初めて使ったときには自然な受け答えに驚かされました。
まだ帰ってくる内容に100%の信頼は出来ませんが、法律や制度などの決まりごとを調べるときは、内容を確認しつつ書かれている条文の場所を調べて、実際の法令等を読むことで確証を得ることができます。研修や企画を考えるときにも、キーワード程度であれば十分に拾うことができますし、司会の台本を生成することもできます。
最近ではパソコンにもAIが搭載されていて、処理が速かったり、使い込むことで学習し利便性が向上したりするそうです。
いつか生成AIがこの施設長・課長日記を自動で作ってくれる日が来ると物書きが苦手な私にとっては嬉しいですが、まずは「AIに任せる」ではなく「AIを生かす」方法を考え、実践していきたいところです。
写真は文章と全く関連ありませんが、先日法人の互助会イベントに参加した際、横浜ロイヤルパークホテル70階スカイラウンジから撮ったみなとみらいの写真です。
骨髄提供体験記①(湘南ゆうき村・法人事務局 課長 高橋宏明)
8月某日、骨髄ドナーとなり骨髄を提供しました。
日本骨髄バンクの通知から術後までの体験について綴ります。
4月【通知】
新年度まもない4月上旬、1件のショートメールを受信した。
通常、ショートメールは、留守番電話のお知らせか迷惑メールがメイン。
今回も期待せずにタイトルを見ると、『日本骨髄バンクからのお知らせ』
たしかに以前、骨髄ドナーに登録したが、これまでは定期的に郵送で冊子が届くのみ。
「詐欺メールも凝ってきたな」なんて疑いながら、ショートメールを開く。
『あなたと患者さんのHLA型(ヒト白血球抗原)が一致し (中略) 詳細は・・』
とメールの一番下に記載されたURLへ誘導するような文章。
いよいよ怪しさが増したが登録されていない番号だったため、いつものようにアクションする前にネット検索。
番号は【日本骨髄バンク】
妻にも相談し、URLを開くと、問診票のようになっており、現在の健康状態を細かく打ち込む。
3日後、未登録の携帯電話から着信。
「初めまして、日本骨髄バンクのコーディネーターをしております○○と申します」
提供の意思確認があり、その後、確認検査の日程について確認される。
この時点でもまだ疑心暗鬼だったが、職場近くの病院で予約。
確認検査とは、患者さんと白血球の型があっているか再確認し、骨髄提供できる健康状態かを診る検査。
検査は平日のみとの指定があり、いよいよ仕事に影響が出てきそうなので施設長へ相談。
5月【確認検査】
ゴールデンウイーク明けに、確認検査の為、指定された病院へ。
コーディネーターや医師と面会し、ここで初めて詐欺ではないと実感。
そもそも白血球の型が合うのは、兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人らしい。
2時間程度かけて、血液検査や骨髄提供の方法、リスク等の説明を受ける。
翌週、確認検査の結果が郵送で送られ、骨髄提供できる健康状態との通知。
ただ、この段階では、最大10名ほど白血球の型が一致したドナー候補者がおり、その中から6週間以内に、最終候補者が決まるらしい。
患者さんの体調により、コーディネートが終了する場合があるとの事で心配していたが、6月下旬にコーディネーターから電話で「最終候補者となりました。」との連絡があった。
献血に行ったときに偶然勧められた骨髄登録から、最終候補者へ選出されましたが、長くなってしまうので次回、最終候補者決定からの動きについて書きたいと思います。
※写真は骨髄採取手術退院後に帰省した山形の桃パフェ
リフレッシュの時間(法人事務局 課長 佐藤和美)
先日、ちょっとした肝試しで坐禅に行きました。
はじめに坐禅専用の座布団に座ります。床に直接座ることを想像していたので、とても快適です。右足を左腿の上にのせ、さらに左足を右腿の上にのせます。ふだんからの運動不足が災いし、上体はふらふらするし、足はつりそうです。このままだとすぐに棒で叩かれそう!と思いましたが、和尚さんから、できない人は無理をしないで大丈夫と仰ってくださりひと安心です。
腰を立てて、上半身の姿勢を整えて、坐禅の座り方が完成です。次は、右手の上に左手をのせ、右手の親指と左手の親指を自然に合わせます。視線は、目は閉じず細めず自然に開き、45度の角度に落とします。だんだん自分が仏像になってきたようです。
呼吸を整えます。静かに深く息を吸い込み、静かに吐き出し、呼吸に集中します。すでに修行僧の域に入った気持ちになってきました。
坐禅がスタートです。坐禅のいちばんの肝で、心を無にします。何も考えるなと言われたら、あれやこれやと思い出してしまいます。和尚さんからは、「いろいろな思いが沸くのは当然。沸いて思いに執着せず、自分のそばに置いておく感じで良い。」との奥の深い言葉がありました。呼吸を整えることに集中していくうちに、確かに無心になってるかもと感じました。
警策(けいさく)は、合掌をして打ってもらう合図をします。ドキドキしましたが、勇気を出してお願いしました。警策で、右肩、左肩と1回ずつ叩かれます。バシンという乾いた音とぴりりとした痛みが走りました。音と痛みと同時に、心からもやもやも一緒に出て行ったような爽やかな気持ちになりました。ふだんは、仕事をしたり、家事をしたり、スマホをしたり...と何かをしていることに改めて気づかされました。坐禅をすることで、何もせず、無心になり、ただ呼吸をするだけという機会は貴重な体験で、リフレッシュの時間となりました。皆さんも非日常体験いかがでしょう。おすすめです。
藤沢市地域生活支援事業の報酬改定について (法人事務局・サービスセンターぱる 施設長 石川歩)
梅雨明け早々に、例年以上に暑い日が続き少し夏バテ気味です。わが家の猫たちも暑いのか、リビングの冷感マットに集まってきます。今回は珍しく(?)真面目な話題に触れたいと思います。
先日、藤沢市障がい者支援課より、2024年10月からの移動支援事業、日中一時支援事業の報酬改定等について説明がありました。
この場をお借りして、主な改定内容についてご紹介します。
まずは移動支援について、報酬改定の狙いは「人材確保のための処遇改善」「移動支援による帰宅時間調整の解消」「夕方支援の強化 介護者の就労とレスパイトの確保」とのことでした。
①報酬単価の改定
本体報酬額が20~50単位引き上げられました。短時間のサービスほど引き上げ幅が高くなっています。なお、それに伴い5%の自己負担がある方は負担額が増えることが見込まれます。
②早朝・夕方加算の創設
7時半~10時半、15時~19時にかかるサービスについて、給付実績の多い1時間を中心に最大150単位が加算されます。この加算の創設に伴い、通学支援加算は2024年度末をもって廃止となります。
③支援時間の延長
今まで8時間までに制限されていたサービスの上限時間が24時間までになりました。遠方や長時間の外出が可能となる反面、職員の労働時間に課題感を感じます。
④「2時間ルール」の撤廃
サービスとサービスの間が2時間以内の場合は2回のサービス時間を合計して1回のサービスとする、「2時間ルール」と呼ばれていたものが撤廃されます。例えば、1時間の日中一時支援利用のために、前後1時間ずつ送迎で移動支援を利用する場合、今までは2時間の移動支援サービスとしていたものを、10月以降は1時間の移動支援サービス2回として算定することになります。
⑤サービス算定時間の切り上げについて
移動支援の報酬は30分ごとの単価になります。今まで20分以上のサービスが算定可能だったところを、今後は15分以上のサービスが算定できることになりました。例えば、1時間15分のサービスが1時間半のサービスとして算定されることとなります。
次に日中一時について、報酬改定の狙いは「児者転換時等における介護者の就労継続」「レスパイトの機会確保」「移動支援による帰宅時間調整の解消(居場所の確保)」「人材確保のための処遇改善」に向けて、早朝および夕方のサービス提供の拡充すること、とのことでした。
①本体報酬額の改定
今まで提供時間が「2時間以下」「2時間~5時間」「5時間~8時間」等であったが、10月以降は30分単位での本体報酬となります。また、短時間のサービスは減額、長時間のサービスは増額されます。
②早朝・夕方加算の創設
改定前の夕方支援は提供時間に関わらず一律400単位でしたが、今後は7時半~10時半または15時~19時にかかるサービスについて、提供時間に応じて早朝・夕方加算が算定されます。
③負担割合の変更
送迎加算・入浴加算について、一律負担なしから課税世帯への負担が追加となります。
④日中一時支援類型変更
日中サービス併用型と、夕方支援型の日中一時が、サービス併用型に統合されます。
⑤支給量・利用上限単位変更
支給量については、○○回/月 から ○○時間/月 へ変更になります。
支給上限については、類型ごとの支給上限を廃止し、上限月○○時間と表記されるそうです。それに伴い、支給決定量は、改正前において1日当たりの平均的な利用時間をもとに決定されるとのことです。
長くなりましたが、詳細や気になる点は各事業所、または藤沢市にお問い合わせください。
移動支援の事業所として報酬単価が上がるのは有難いのですが、最低賃金の増加に追い付いていない面もあり、厳しい経営が続くものと予測します。
一件でも多くのサービスをお届けできるよう、今後も努力してまいります。
オムライス(湘南ゆうき村・法人事務局 課長 高橋宏明)
10年前、同僚に『伝え方が9割』という本をもらい驚いた。
もらう前日に同じ本を自分で購入していたからだ。
当時、書名に『人は〇〇が9割』などと書かれた『9割本』が流行っていた。
月並みな言葉ではあるが、伝え方は重要で大切だ。
しかし、捉え方は相手の状態によっても変わってくる。
先日、夕食が妻の故郷の郷土料理である「芋煮」でおいしかったので
「芋煮おいしいね」と伝えると妻は「ありがとう」と笑顔。
翌日の肉じゃがもおいしかった。
しかし、連日だと昨日の芋煮への信憑性が落ちると思い伝えずにグッと我慢。
その翌日はオムライス。
一口食べすぐに「このオムライスおいしいね」と伝えた。
すると思いもよらない一言が。
「・・昨日の肉じゃがはおいしくなかったの?」
後日聞いてみるとオムライスの日は、仕事がうまくいかなかったそうだ。
伝え方がどんなに良くても
(今回は芋煮で味をしめたことがばれていたのかもしれない)
相手の状態、状況によって受け取られ方は変わる。
どう伝えたかではなく、どう伝わったか・・
オムライスの日、どのような伝え方が良かったのかはいまだにわからない。
写真は横浜イングリッシュガーデンの紫陽花と娘