日記
サービスセンターぱるの施設長・課長日記
ふとおもうこと(サービスセンターぱる 課長 只熊 裕子)
昨年の春に祖母が亡くなり、1年が過ぎました。
祖母とは、祖父が亡くなった時は隣で私が寝て、私が心細い時は励ましてくれて、祖母が動けなくなった時は私が訪ねに行きと、人生の日々を一緒に歩んだ祖母でした。私が愚痴を言えば「自分を大切にしなさい」等と、自分との向き合い方や生きる糧を教えてくれた、とても自分に強い、尊敬できる人でした。
今でも祖母の言葉を覚えている限りは、私の心の中で生きています。
そんな祖母が他界してから、人生とはなんなのか、をふとした瞬間に考えてしまいます。
祖母が亡くなり、子ども達が成長していく中、とても「時代」を感じるようになりました。
今しかない、この時代を生きている中、この一瞬を大事にしていかないといけないなと思う日々です。
新型コロナウイルスの影響で1周忌は行えなかった為、命日にお墓参りにいった際、不思議と、祖母といた時のようなホッとした温かみのある気持ちを感じました。私の希望がそう感じさせたのかもしれませんが。
親にも感じる安心感は家族ならではの想いだと思いますが、家族一つとっても、兄妹同士の想いもあるんだなと、子ども達との時間の中でも実感します。
それぞれの家族の形は本当に様々で、両親が感じる子への思いも尽きないなと思います。
今年度に入ってからも、新型コロナウイルスでの影響にて、色んな思いを抱えているご家族がいらっしゃると、ここ最近とても感じています。
様々な家族の形があり、ご家族の思いに寄り添いながら、今後もこの仕事に関わらせて頂きたいと思います。
コロナ禍での出来事 (サービスセンターぱる 課長 鈴木保志)
5月中旬、緊急事態宣言の最中、六会日大前駅の近辺を車で走っていると、ルームミラーにパッシングをしながら近づく警察車両が映った。何?と思いながらも、すぐに先ほどの交差点で無意識に徐行で停止線を通過してしまった「一時停止違反」であることに思いあたった。すぐに停車したところ、警察官が近づいてきたため、半分ほど窓を開け5分程度で手続きを終える。運転席に座ったまま窓越しで極めて事務的なやり取りをし、最後に「気を付けてくださいね。」と一言。事故防止の文脈でよく使われる「ハインリッヒの法則(1件の重大事故の背後には、300件のヒヤリハットがある)」でいうところの、「末端の芽を摘んだ」ということでしょうか。
交通ルールを守ることは当然であるが「大丈夫だろう」という誤った判断がやがては恒常化し、無意識に安全ルールを軽んじた結果、違反に至ったのだ、と考える。
それにしてもあの短い時間の、淡々とした事務的なやり取りで、はたしてドライバーの安全運転意識に、どれくらい訴えかけるものがあるのだろうか?と思ったのも束の間、停止線を異常に意識している自分に気づく。効果絶大である。
子どものころから、「社会のルールを守らない、あるいは悪いことをすれば警察官が来る」という、身近でだれもが知り沁みついた仕組みに安心感を覚える自分がいる。
このコロナ禍で「要請」や「法的拘束力」といった言葉をよく耳にする。自主的に正しいと思うことを選択し、実行に移せる思考が求められているのだろう。
今回の出来事では、他者が介入して、行動の適・不適を判断し、行動が修正されたわけだが、これからの社会では、それに頼っていては、正しい判断・行動は期待できない。
交通違反はほめられたことではないが、今後の自分にとって、目には見えない「停止線」に、自主的に気が付いて行動する必要があると気づけた、良い機会になった。
波多江式インディアン的福祉論12(サービスセンターぱる 副所長 波多江 努)
今年度、サービスセンターぱるに異動となりました波多江です。
どうぞよろしくお願いいたします。
2020年度も引き続き、波多江式インディアン的福祉論を継続いたしますので、よろしくお付き合いください。
アメリカ中西部に先住するオハマ族には「親切とは、言葉をつつしみ、人を傷つけないように心がけることだ。」という格言があるようです。
改めて「親切」をインターネットで調べてみると、「思いやりが深く。好意をもって人のためにあれこれと計ってやること。」なのだそうです。
調べた結果「親切」の意味について、矛盾に似た両義性を感じました。
格言では、「(親切な)行為をされる側」が中心にあるような気がしましたし、ネットで調べた方は「(親切な)行為をする側」が中心となっているように感じます。どちらも間違いはないと思いますが、私たちのように人を支援する立場にいる人間は、この「親切」をどちらの観点から見るかで、自分たちの成長度合いが決まってくるのでしょう。
「(将来の夢)インディアンになる」にはもっと修業が必要ですね...(笑)
(親切とは全く関係ない私の修行場。リビングの一角に間借りしています)
地域力(法人本部事務局長・サービスセンターぱる所長 石川 歩)
2020年度が始まって3週間がたちました。今年度もよろしくお願いします。
新型コロナウイルスの影響で社会が激変して数か月。感染対策はもちろん、余暇外出の自粛、事業所間の移動等の制限、会議・研修の中止、日常のルーチンワークに至るまで、藤沢育成会にも多くの影響が出ています。
全国に緊急事態宣言が出ていますが、藤沢市の人出は7割削減には程遠く、海沿いの地域では増加しているところもあるそうです。自分自身、そして身近な大切な人を守るため、一人ひとりの行動の自制が必要と強く感じます。
さて、話は変わりますが、2月中旬にPTA活動のお手伝いで娘の小学校に行きました。
娘の通う小学校では、月に2回ほど放課後活動の日があり、地域の有志の方やPTAの担当者などが中心となり、学校の教室や体育館を使った様々な活動に、子どもたちが参加できる日があります。全学年の希望者が対象で、多い時は全体の半分くらいの児童が参加しています。活動は体育館での卓球、ドッジボール、ボッチャなどのスポーツ、けん玉やお手玉などの昔遊びのほか、各教室に分かれて季節の工作、映画鑑賞、お作法教室など様々です。私がお手伝いに行った日は音楽会の鑑賞をしていました。
場所が学校なので、学童保育に通う子どもたちも、学童に行く前に参加出来ていました。家族構成が変わる中、放課後にそのまま学校で参加できるところが、地域力を時代にマッチさせた良い取り組みだと感じています。
外出自粛なので、家から一番近い公園で春を探してきました。
「一回だけ押してください」 (サービスセンターぱる 鈴木保志)
先日、ある飲食店で席に着くと、呼び鈴(店員を呼ぶボタン)に「一回だけ押してください」とマジックで書かれている。意図は客が店員を呼ぶために一度ボタンを押すも店員が一定時間来ない、遅いと感じると催促するため、ましてや飲酒で判断や感覚も鈍るので、幾度か押してしまうことをけん制するためだろう。店員からすると「大丈夫ですよ、わかっています、順番でお伺いしています、聞こえていますから」と客へのメッセージ、あるいは店員側の気持ちの配慮もあるかもしれない。
いざ自分も注文が決まりボタンを押すが「一回だけ」があるので、確実にボタンを押しこみ店員の接客を待つ。待たされる時間がとても長いと感じたので「一回だけ押してください」が悩ましくなる。確かに押した、ピッという発信音も聞こえた、店員が横を通過するたび疑心暗鬼になる。「一回だけ」が「何度も押すなよ!」に感じられ若干のストレスを抱える。結局店員を呼び止め、口頭で注文をしたが自分の性格も相まって「一回だけ押してください」に少々翻弄されてしまったと思う。お酒がすすむと「何が一回だけだ!」と押してしまう自分に「こういう客の為か・・」と気づく出来事でした。
写真:とても大きく育ちました
藤沢市民マラソン(サービスセンターぱる 梅田忍)
年が明けて、一か月が経過しようとしておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?今年は2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催される年で、大いに盛り上がっていますね。
そんな年のスタートとして、1月26日(日)に開催された、第10回藤沢市民マラソンのボランティアに参加しました。
参加の経緯は、障がい児のチャレンジランと言うのが毎年あり、自分が参加している、放課後事業支援者連絡会とヘルパー事業所連絡会に、市のスポーツ推進課から協力依頼があり、参加することになりました。チャレンジランは、小学生から高校生で伴走者と一緒に走る2.2キロのコースです。昨年まで特別支援学校の生徒が対象で、25組50名参加で行っていましたが、今回より、特別支援級の生徒も対象になり、当日は、72組144名参加となることを説明会で聞きました。
当日、市民ランナーが、約7000名、親子ランが、約1700名の参加でチャレンジラン含めると1万人近くの人が江の島に集合する為、大きな大会です。
参加する方々に一番気になるのが当日の天候ですが朝、起きるとあいにくの雨でした。
私がお手伝いしたのは、チャレンジランのスタートの誘導とスタート後はゴール付近で、声援を送りながら見守るという任務でした。
7:30集合で、一般のスタートが8:30で、8:40に親子ラン、8:45にチャレンジランがスタートする流れでしたので、8:00過ぎると冷たい雨が降る中、続々と参加者が増え始めあらためて大会の規模と大きさを実感しました。
一緒に参加したメンバーと「寒いね」など会話をしていましたが、参加する子どもたちは、皆さん表情良く、元気な姿を見せてくれ、背中を丸めて「寒い」と言っている自分に恥ずかしさを感じ自分の役割をしっかりこなそうと思いました。
うちの事業所の放課後等デイサービスをご利用してくださっている方も何組か参加され、「寒いけど、がんばってね」など声をかけました。
スタート時も雨はやまずコンデションは悪かったですが、無事に皆さんスタート出来たのでほっとしつつ待機場所に移動し見守りました。
先にスタートした親子ランの方々が帰って来る中、「頑張れ」と声援を送っていると、チャレンジランの子どもたちも続々とゴールしていき、最後の組のお子さんにゴール前を目指す姿に「後もう少し」「頑張れ」と声援を送り、ゴールしたときは感動的でした!!
大きなトラブルなく皆さん完走し達成感と充実感からとても良い表情で素敵な笑顔が印象的でした!!
今回、苦手な早起きをして参加させていただきましたが、子どもたちから元気と活力を頂きました。スポーツを通してインクルージョン出来るイベントがもっと増える社会を作って行きたいと心から思い、良い経験を与えて頂いた方々に感謝しながら、また、機会があれば積極的に参加したいと感じました。
サービスセンターぱる
梅田 忍