日記

相談支援プラザの施設長・課長日記

半径5m(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

2025年になりました。

本年もよろしくどうぞお願いいたします。

2024年度母校で開催された

公開講座に複数回参加しました。

卒業生だけでなく、一般の方も含めての講座です。

教授より、問題提起がなされたのちに

参加者がそれぞれ今の自分のことを話し、

参加者の皆で応じるように意見交換し

深く考える場となりました。

私は「半径5m」の話をしました。

いろいろな支援計画書や

いろいろな会議は大事だけれども

やはり大事なのは、その「人」の日常の様子です。

「半径5m」

触れられそうで触れられない距離。

少し広そうですが、その方の様子はよくわかる距離。

ちょっとした雑談、

ちょっとした行動、

その範囲のなかの職員さんや環境、

その「ちょっとした」ことが

半径5mをみることで見えてきます。

ほかの参加者からは

能登半島地震および豪雨災害への対応について

ただボランティアとして泥をかき出したり

物を運んだりするのではなく、

住まう人の想いに寄り添いつつ

何気ないお話をすることのほうが求められている

けれど、ずっとはいられない...

など苦悩していることを共有がありました。

ほかにも

津久井やまゆり事件の話、

成長に心配する子育ての話、

とある施設での話、

様々な話の共有がありましたが

多くの共有点は

やはりその人の想いを基本に考えるということでした。

「半径5m」

皆様もちょっと意識してみてください。

■表紙の写真■

実践報告会

テーマ「利用者本人が活躍できる居場所作り」

~社会モデルを意識した支援の実践~

今年も盛りだくさんの内容で

写真や映像資料を示しながらの報告もあり

書面では気づけないことを

たくさん学ぶことができました。

日常から地域の方々との

継続的なつながりが

いかに大事か。

基本的な挨拶を継続します(^^

~5年日記~ (相談支援プラザ 課長 一戸香織)

相談支援プラザ

朝晩の涼しさとともに、秋の夜長が感じられる季節になってきました。

先日、86歳の利用者様のお宅を訪問した時のお話です。

「膝が痛かったので病院で手術したけど、正確な日付を思い出せないからちょっと確認しますね」

そう言ってリビングから"5年日記"と書かれた辞書みたいに厚いノートを持って来られました。

「こんなの見たことある」それは5年分の日記を1冊に書くことのできるノートでした。

32歳の時に次男が生まれ、生死をさまよう程の出来事があり、そのことがきっかけとなり日記を書き始めたそうです。

毎日書くことを心がけたそうですが、どうしても書けなかった時は、走り書きしたメモを見て思い出しながら日記をうめていったそうです。

テレビを観た感想、お金のやりくりが大変だったこと、自宅の庭に花が咲いていてとても嬉しかったこと、子どもの日々の成長が感じられたこと、その時の思い出や感情を記憶として残してきたものでした。

嬉しかった日には赤丸を付け、辛かった時に見返して頑張ってきたそうです。

202409 課長日記 一戸香織 写真(記事の後).jpg

誰にもその人の歴史があります。そしてこれからの未来もあります。

前向きに生活し、生きていくための糧として54年間、書き続けてきた日記。

私の生きてきた年月と同じくらい長く書き続けられた日記。

その方の歴史の長さを感じることが出来た時間でした。

心に残る手紙(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 所長 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

先日とあるポッドキャストを聞いていると

思い出に残る手紙をテーマにした番組がありました。

その時に真っ先に思い出したのが

私、小野田の名前を知らないにも関わらず

サービスセンターぱるに届けてくださった手紙のことです。

当時、私はサービスセンターぱるで

現在の放課後等デイサービスを担当していました。

ご家族で市外へ転居されるとのことで...

「いつも元気に学校にお迎えに来ている

サンバイザーを付けたお兄さんに元気をもらっています。」

といった内容のお手紙でした。

私の名前もわからないのに

送ってくださったことには

ただただうれしい気持ちになりました。

そして

今もふとした時に思い出し

多少美化されているかなと思いますが

それも含め私の力の源になっているものです。

きっと皆さんにも思い出に残っている

お手紙やメールがあるかと思います。

そして皆さんが送った手紙やメールを

今も大事にしている人がいるはずです。

今日はちょっとだけ時間をつくり

思い出してみてはいかがでしょうか。

きっと今日の日が素敵な日になりますよ。

■表紙の写真■

近所の田んぼのお米です

新米のおいしい季節になりました。

~学び舎~ (相談支援プラザ課長 一戸香織)

相談支援プラザ

先日帰省した時に、小学校の生徒数が30人くらいになっていることを聞きました。私が通った頃は、200人以上の生徒数でした。その頃から40年以上が経ち、ずいぶんと人数が少なくなったことに驚きました。

私の小学校の思い出に町内1周マラソン大会があります。

走ることが苦手な私に「学校に行く前に、朝一緒に走ろうよ」と声をかけてくれた友達がいました。

あまり乗り気でない私に、頻回に声をかけてくれて家に迎えにきてくれました。少しずつやる気がでてきて、最後になりたくない、途中棄権をしたくないと言う思いが出てきて、毎朝一緒に走るようになりました。

マラソン大会当日は、途中何度も歩きたいと思いましたが、一緒に練習してくれた友達に申し訳ない、走ることを止められないと思い頑張り完走しました。

一緒に練習してくれた友達は1位でしたが、私は後ろから数えて3位でした。

走り切ったこと、一緒に練習した友達が喜んでくれたことは今でも鮮明に覚えています。

すでに、中学校は2024年3月末に閉鎖され近隣の中学校と合併されました。高校も昨年分校になり閉校となりました。私の思い出がたくさん残されている学び舎です。

買い物をするにも、病院へ行くにも車がないと生活ができない私の故郷は、

これからも高齢化と過疎化が進んでしまいそうです。

笑顔の連鎖(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

4月より、これまでの場に加え、

よし介工芸館・アートスペースわかくさにおいても

お仕事をしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

タイトルの「笑顔の連鎖」は

私が大事にしている言葉です。

そしてこの4月に

利用者の皆さん、ご家族の皆さん、

職員の皆さんにもお伝えした言葉です。

ふとした時の笑顔

イベント時の大きな笑顔

ご家族や友人といる時の和やかな笑顔

そんないろいろな笑顔が

日々の生活のなかで生まれ、

そして連鎖していきます。

そんなことがあふれる世界になるといいですね。

実は...「笑顔の連鎖」

2017年9月の課長日記にて書いていました。

7年経った今でも同じように大事にする言葉です。

みなさんにもきっと

同じように大事にしている言葉があるかと思います。

もしよろしければ、小野田に教えてください。

表紙の写真

友人の農園でつくる埼玉うまれの「あまりん」です。

近くを通る際はつい寄っています。

大きくて、あまくて美味しいですよ

2405 施設長日記 小野田【写真-01 最後】GW.gif

▲連休は足を延ばしてリフレッシュ!

8歳から91歳までの8名の日帰り旅行!

初夏?の季節を満喫しました。

~「冬囲い」と「雪囲い」~ (相談支援プラザ 課長 一戸香織)

相談支援プラザ

 2月5日藤沢にも雪が降りました。

この地域にしては久しぶりの積雪に大騒ぎとなりました。

 私の故郷や雪国では、本格的な冬がおとずれる少し前に「冬囲い」という作業をおこないます。

20240227一戸写真①.jpg

積もった雪の重さで木の枝が折れるのを防ぐ目的で、竹や木材を縄でしばりながら庭木を囲む作業です。それ以外にも寒さに弱い樹木の防寒対策も兼ねています。

「兼六園の雪吊り」のように降雪対策と冬場の庭全体の景観対策が冬の風物詩となっているものもあります。

「雪囲い」という言葉もあります。

豪雪地帯で冬の間、家屋などの建物を囲うことを言います。

目的として積雪の重みで家屋が破壊されるのを防いだり、軒下を歩いている人いたり、玄関先にとどまっている人の上に直接落ちることを防ぎます。

 私が育った地域では電信柱の高さに達するような積雪が降ることもあり、ひっかかりそうな高さにある電線につまずかないようロープが張られているので、気をつけながら電信柱の上に座った記憶がよみがえりました。

大きな雪だるまを作ったこと

スキー場で遊んだこと

温泉に浸かったこと

空気が澄んでいる夜に大量の星を見て知っている星座をさがしたこと

手袋に付いた神秘的な雪の結晶を不思議に感じたこと

除雪された雪で数メートルにもなる雪の壁が続く道、

1メートル以上にもなる氷柱を横に見ながら

何段もの雪の階段を昇りながら家に入ったこと

   

もう春はすぐそこに近づいています。 また新年度が始まります。