日記

相談支援プラザの施設長・課長日記

出来ることを考えて(相談支援プラザ ふらっと 梅田忍)

相談支援プラザ

今年度、サービスセンターぱるから相談支援プラザふらっとに異動となりました。勤務時間や通勤など環境が変わり慌しく一月半が経過しました。

2020年度のスタートは新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令され社会的な動きを注視し生活面でも色々と考えて行動しなければならない状況が続いています。

私ごとですが例年GW4月末に父親の誕生日があり、毎年、私の家族と姉家族、弟家族と実家に集まりお祝いするのが通例でした。「今年は、コロナが落ちついてからにしよう」ということになり集まることは断念しました。

ただ、「何かお祝いはできないか?」「気持ちを伝える方法はないか?」と姉弟で相談し、父親に誕生日プレゼントだけ贈ることになりました。

父が、散歩中に転倒し眼鏡を壊してしまったらしく、新しい眼鏡を購入したいと言っていたことを聞いていましたが、"さすがに眼鏡は本人じゃないとわからない"さてどうするか?と考え、購入の足しになるよう現金で渡すことにしました。

実家に一番近い、私がサプライズで自宅に行くことになり、お祝い袋を購入し実家のポストに投函しケーキも玄関先に置いて自宅から離れて確認の電話を入れました。今は会えないけどとりあえず・・・姉弟一同からと一筆添えて・・・大変、喜んでもらえて良かったです。

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法人でも、3蜜を避けるため会議や集まりなど中止や延期になってしまいそうなものもZOOMを使った会議やリモートパソコンでの在宅勤務など様々な方法で感染防止をしながら業務をしている現状です。今は距離を置くことが大切ですが、どうすれば出来るのか考え工夫して行動していくことが大切だと改めて感じました。

運動不足解消にマスクと人の蜜を避けて近隣を散歩 5月らしい風景

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「健康」(湘南だいち・相談支援プラザ 伏見 康一)

湘南だいち
相談支援プラザ

いよいよ明日から新年度。引き続き湘南だいちと相談支援プラザ配属となりました。どうぞよろしくお願い致します。

2020年度は感染症に伴う混乱と不安の真っただ中の幕開けとなり、いささか心中揺れておりますが、まずは利用者、職員等の健康を何より大切にしていきたいと思っております。そしてこのような事態の時こそチーム一丸となって冷静に、実直に取り組んでいくべきだと考えております。

私の名「康一」は、「健康一番」の意だったとのこと。確かにそのおかげか今まで大きな病気やケガなく過ごしてくることができ、恵まれていたと感じております。なんの取り柄もない私ですが、せめて名前の意図を伝えることで皆様のお力の足しになれば幸いです。
心身共に健やかに、新年度を過ごしていきたいと思います。

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Photo by Mitsugu Sato



〜ひな祭り〜(相談支援プラザ 一戸香織)

相談支援プラザ

先日、お伺いしたお宅の居間にお雛様が飾ってありました。
玄関を入ると目の前に、7段飾りのお雛様!!

とても品格を感じたのと同時に年代を感じました。

7段飾りは、普通の家では見かけた事がなく、まだ2月に入ったばかりで、少し早い飾り付けに感じたので、「もうお雛様飾りを出す時期なのですね」と話しました。

すると、そのお雛様は代々受け継がれてきた100年前からのもので、毎年飾っているとの事でした。

100年前から毎年家族を見守って来た歴史と、変わらずに毎年飾って来られた方々に感慨深いものを感じました。
 お雛様は、毎年節分が終わり、立春の頃から出しているそうです。

節分で豆まきをして厄を払ったあとに飾るのがよいとされ、桃の節句は「春の節句」という事もあり、春の訪れを告げる立春の頃に出すのが最適だそうです。

そのお宅では、春の訪れを感じる一つの行事として、毎年恒例でお雛様を飾っているとの事でした。


そういえば、私が小さかった頃も、母が毎年お雛様を飾っておりました。

あのお雛様はどうしたかな?と、ふと思い出して実家の母に連絡したところ、

私たち子どもが成長し、巣立ってからも変わらず毎年飾っているとの事でした。

もう30数年も、実家のお雛様飾りを見てない事を思い出しました。

春の訪れを感じる頃、小さい頃毎年見ていたお雛様飾りに、久しぶりに会いに行きたいと思いました。

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~友人宅のお雛様~

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歳になるお母様が子どもの頃からのお雛様です。

子どもたち作成の飾りも増え、それぞれの思い出があります。

「アウフヘーベンの実り」(湘南だいち・相談支援プラザ 伏見 康一)

湘南だいち
相談支援プラザ

「ある主張(テーゼ)とそれに矛盾する主張(アンチテーゼ)を合わせて、どちらの主張も切り捨てずに、より高いレベルの結論へと導くこと(ジンテーゼ)。」これは弁証法理論の考え方である。この考え方は「全てのものは己のうちに矛盾を含んでおり、それによって己と対立するものを生み出す」ことを前提としている。


さて私見ながら今の福祉に置き換えてみる。なおテーゼとアンチテーゼに優劣、良悪はなく、あくまで同値同等である。

「施設」(テ):「地域」(ア)、「訓練」(テ):「支援」(ア)、「集団」(テ):「個人」(ア)

「弱み」(テ):「強み」(ア)、「多数」(テ):「少数」(ア)


などなど他多数。社会福祉は未だ「テーゼとアンチテーゼの関係性が己のうちに内包される自己矛盾の範疇を超えてないもの」が堆積している状態なのではないか、と推察する。


では、どのように考えるか。

「施設」:「地域」の考え方を例題にしてみる。

テーゼ:施設は大きな建物で居住が確保されている。

アンチテーゼ:地域の暮らし方は自由、プライバシーも守られる。

アウフヘーベン*:テーゼとアンチテーゼを「より高いレベル」へと止揚する。

ジンテーゼ:管理されず自由でプライバシーが守られる施設(建物)、「支援者のいない施設」などいかがだろうか。つまりそこは支援者も利用者もなく皆が生活者という場。


今こそ「自由奔放なイマジネーション(=アウフヘーベン)」が福祉には必要なのかもしれない。まずは自らが考えることこそ重要なのだと思索する。制度がネックなら制度ごと止揚してしまえばいい。長い歴史の中で培われた功績がいよいよ実ってきている。


*「アウフヘーベン」

ドイツ語。「止揚」「揚棄」と訳される。「止めて揚げる」「棄てて揚げる」の意。対立しあう二物の関係を一つ上の次元に引き揚げる、の意。


*写真

「秋富士」河口湖畔より撮影