日記

アートスペースわかくさの施設長・課長日記

「元氣一番」 ( よし介工芸館・アートスペースわかくさ / 課長 儀保 治男 )

アートスペースわかくさ

みなさんは、「げんき」という漢字を書くとき、「元気」と書きますか?

 私は、「元氣」という書き方が好きです。以前の職場で、スクリーン印刷の作業を行っていたころ、「元氣一番」とTシャツの背中に印刷をしてほしいと依頼を受けたことがありました。依頼者に「元気の『き』はこの漢字でいいのですか?」と聞くと、「はい。それで良いんです。この『氣』は、中に米が書かれていて力が八方に広がる意味を表しているのです。一方、中に〆と書かれている『気』は、力が抑え込まれている感じがするのでこの『氣』でいいのです。」という話を聞き、それ以来、私の大事にしている言葉に「元氣一番」という言葉を追加しました。

みなさんの元氣の源は何でしょうか?普段の生活の中や自身の心の中に様々な「支え」があるかと思います。その「支え」が元氣の源となり、自分自身、また周囲を元氣にしてくれます。

心と体を整えてくれることば、『元氣一番』!!

「いただきます」(よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 妹尾 貢)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

例年、お祭りやバザーで利用者さんが作った製品を販売する機会がたくさんありましたが、昨年からは、イベント関係がめっきり減ってしまいました。

 そんな中、亀井野にあるJAさがみの農産物直売所「わいわい市 藤沢店」での販売が好調です。われわれは農産物ではなく、機織りのバッグや一筆箋、ポストカードやビーズアクセサリーなどを販売しています。

 地域の皆さんも、外出自粛の影響か、近所を散歩して地元を見直すきっかけになったり、家庭菜園を始める人が増え、花や野菜の苗を求めてわいわい市にいらっしゃるのでしょうか。

写真わいわい.jpg

はるのおがわ(アートスペースわかくさ よし介工芸館 施設長 妹尾 貢)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

今年は、3月のおわりから4月の上旬にかけて、さくらの花が満開をむかえました。

退勤時間の薄暮の中で、少し肌寒い風に吹かれながら(バイクなので)輪郭がぼやけていく満開のさくらをみるのは、至福のひと時です。

昨年同様、今年もお花見の宴会はできませんが、地上の大騒ぎがない分、さくらの美しさが際立っているように思います。

自分がやってみたいことの一つに、「水上からのお花見」があります。

小さなボートをレンタルして、陸の喧騒を離れ、水面を下流に流されながらのんびりとさくらを眺める、そんなことをしてみたいのです。

実際にはきっと自分の操船技術では、のんびりお花見なんてことは難しく、護岸や川底の水深なんかを気にしながらブイを避けて、なんて風に忙しくて、花見どころじゃないんだろうけど、同船者には楽しい時間をすごしてもらえるんじゃないか、そんな妄想をしています。

人を乗せる前に、まずは個人練習が必要ですね。

余談ですが、サーフィンで波待ちをしながら、粉雪が降ってくるのを見上げるのも、なかなかおつなもんです(寒いけど...)。

写真は、2年前の今の時期、横浜の大岡川の様子です。

食文化(よし介工芸館・アートスペースわかくさ:儀保治男)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

残暑厳しい今日この頃と、新型コロナウィルス感染拡大防止のために色々とご尽力されて、本当に、「例年とは違う夏」を経験されていると思います。

暑い夏は、食欲が落ちてしまい夏バテをしてしまう方が多くなってきますが、私は南国生れということもあって、これまで夏バテの経験がありません。(数年前にも同じことを言っていたような・・・)毎日3食しっかりと食べて、元気に過ごしています。

夏になると食べたくなるのが、ゴーヤーチャンプルー、またはナーベーラーチャンプルーです。ゴーヤーはここ神奈川でも気軽に手に入りすぐに調理できるようになりました。またお店でも普通にメニューに入っています。しかし、ナーベーラーはなかなか売っていません。

ナーベーラーは、へちまのことです。沖縄の方言でナーベーラーと言います。ビタミンやミネラル(葉酸・ヘチマサポニンなど)を豊富に含む美容にも良い夏野菜で、なめらかな食感とまろやかな甘みが食欲をそそり、夏バテ時にも好んで食されています。

そんなナーベーラーは、味噌煮にして食べるととても美味しいです。(ナーベーラーウブシー)あと、みそ汁にしても上手いです。へちまを食べる沖縄の食文化。もしスーパーでへちまを見つけたら一度タワシにする前の青いうちに食してみるのもお勧めです。

 沖縄の食文化でもう一つ!沖縄そばの文化です。神奈川ではラーメンを好んで召し上がる方が多いと思いますが、沖縄ではラーメンよりも沖縄そばです。バリエーションも豊富で、普通の沖縄そばに始まり、ソーキそば、三枚肉そば、中味そば、ゆし豆腐そば、八重山そば、宮古そばetc

茅ヶ崎でも宮古そばが食べられるお店をみつけて、さっそく食べて来ました。

やっぱり沖縄そばは、美味しかったです。暑い夏を乗り越えるための自分へのご褒美!また行きたいと思っています。と!心の中で思っていたら、我が家でも沖縄そばが登場しました。

写真③ 自宅の沖縄そば.jpg

中に入れている具材のお肉は、自家製のスーチカーです。(豚肉の塩漬け)

絶妙な塩加減のスーチカーが入った沖縄そば!とても美味しく頂きました。ネットでもスーチカーのレシピがありますので、皆さん一度挑戦してみてはどうでしょうか?

これからも沖縄の食文化を、神奈川で楽しんでいきます。

黒崎義介先生の命日(よし介工芸館/アートスペースわかくさ 施設長 妹尾 貢)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

梅雨が明けて、気持ちよく晴れた朝にバイクで快調に走っているとき、ふと思った。

「俺って最高!」

いやしかし、このバイクを作ったのは私ではない。

YAMAHAのバイク最高!」

でも、この道路を作ったのは?

交通ルールを作ったのは?

ルールを守って安全運転しているのは?

そもそも僕がここに存在するのはどうやって?

こうやって考えていくと、今まで生きてきたすべての人のおかげで、今、自分の日常があることが、リアルに感じられた。

一人の人間の一生という、限られた身体、限られた時間で達成できることは、ほんの少しだろう。

先人のうまくいったことは、他の人に伝えられ、活用されて、さらに深みを増す。

忘れていけないのは、失敗もまた、人類の経験となって他の人達の役に立っている、ということだ。

それらの蓄積を共有して、その上にさらなる工夫をして生きていくのが、人間という生き物の特徴だ。

そう考えると、すべての人への感謝の気持ちで心が満たされる。

人とは非常に個別性の高い生き物であるが、一方で、ひとりではとても無力な生き物である。

だから、自分の在り方と社会とのはざまで苦しむこともあるのだろう。

自然な形で、社会と一体感をもって、生きていけたら、幸福なことだろう。

藤沢育成会も、いままでたくさんの利用者、ご家族、職員、ボランティアさん、業者さん、そのほか、関係者や、直接は関係のなかった市民まで含めて、様々な人の協力で支えられてきた。

なかでも、法人格取得以前の「星の村作業所」の時代から、多大なるご協力をいただいた、黒崎義介先生と時子夫人には、ことさらに感謝の意を表したいと思う。

昭和59812日が、先生の命日である。

よし介工芸館の前には、藤沢在住の彫刻家、桒山賀行さん作「義介の像」があり、毎日挨拶できるが、命日にはお墓参りに行きたいと思う。

『帰省』(よし介工芸館・アートスペースわかくさ:儀保治男)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

2020年を迎えて早いもので半月が過ぎました。皆様、良い年末年始を迎えましたでしょうか。

年末年始は、故郷がある方々は、帰省をされたことと思います。私の故郷は沖縄ですが、年末年始の帰省を行わず、昨年11月末に帰省をしました。

今回の帰省は、全日程どんよりと曇り空(3日目の夜は嵐)で、沖縄の青い海・青い空を満喫すことは出来ませんでしたが、久しぶりの人との出会いを満喫することが出来ました。また、地元の人間ですが、ここ最近の沖縄はどんどん開発が進み、新しいスポットも多くできたので、観光も楽しんできました。

瀬長島ウミカジテラス①.jpg「瀬長島ウミカジテラス①」

瀬長島ウミカジテラス②.jpg

「瀬長島ウミカジテラス②」

初日は、沖縄で私が勤めていた前の職場を訪ねました。かなり久しぶりでしたが、当時私が関わっていた利用者の方々から積極的に名前を呼ばれ、10年以上経っている時間もすぐにあの時に戻ることが出来たのは、とても嬉しく思いました。その日の夜は飲み会をセッティングしてくれて、当時一緒に仕事をした仲間が集まってくれて、昔話に花が咲きました。

2日目は、友人たちが飲み会をセッティングしてくれて、15年ぶりに会う友人との再会や、50代を迎えてもあの頃のままの会話が出来る大親友との楽しい時間を過ごし、改めて友人の大切さを感じることが出来ました。

 34日の帰省でしたが、最終日に前の職場の上司から電話があり、「今日で帰るんだよね。お昼はどうするの?」との話を頂きましたが、母親との約束があることを伝えると「・・・そっか。おふくろさん孝行するんだよ。」と言われ電話を切りました。電話を切ったあと、私の心の中に何か引っかかる気持ちが残りました。せっかくの連絡を断ってしまって・・・。神奈川と沖縄、距離がある分気軽に会うことが出来ないので、次回帰省した時には、必ず一緒の食事を楽しみたいと思います。

沖縄を離れて15年が経ちます。50代を迎える今年、自分の「繋がり」と「故郷」を振り返るために、これからは年1回の帰省をして、自分がお世話になった人たちと過ごす時間を作っていきたいと思います。

沖縄県南城市浜辺の茶屋より.JPG