お知らせ
利用者、ご家族、職員等の皆さんへ
2020年度が始まりました。新型コロナウイルス感染防止対策が最重要課題のスタートです。利用者、家族、職員、関係の皆さん、注意しすぎることはありません。なんといっても治療薬、予防薬がないのですからかからないことが一番です。
藤沢育成会は法人全体で対策を図っています。ご不便はあると思いますが、よろしくお願いします。また歓送迎会等の多い時期ですが、「法人全体研修」中止と同様に自粛、不要不急の外出、イベントや旅行等、勇気をもった中止、計画変更をお願いします。
社会福祉施設の流行性疾患は、多くの場合職員等が運ぶと言われます。利用者に比べ職員や家族等は行動範囲が広いことが要因だと考えられます。また、利用者と職員は身体接触も多くどうしても濃厚接触者となります。さらに、利用者は障害ゆえの習性から感染しやすい場合もあります。そこでリスクを減らすため、生活環境を整えることと合わせ、職員等の自粛が重要です。
社会福祉施設はクラスター(集団感染)発生の確率が非常に高いと自覚すべきです。クラスター(3条件:密閉空間で換気が悪い、近距離での会話、人の密度が濃い)発生となれば、サービス提供停止だけでなく多大なご迷惑をおかけします。だから感染防止対策はやりすぎるということはありません。
日本では緩やかな傾斜をめざす...と言ってきましたが、3月25日に東京都で41人の感染者が出て、現状をオーバーシュートの可能性が高いとしました。小池都知事は自宅での勤務の推奨、不要不急の外出自粛を発表しました。藤沢市は、小田急江ノ島線や東海道線で密接な人の往来があります。これまで以上に危険が迫ったと理解すべきでしょう。
ここまでハグするなど飛沫感染の恐れのある習慣が日本は少ないことや、善良な市民が多く自重した暮らしぶりで防いでいたことが少し緩んだようです。
オリンピックが1年程度延期とは、それまで収束しないと理解すべきでしょう。身の回りだけでなく、日本、世界と視野を広げ、全ての人が自重した暮らしを求められています。
"子どもたちがかわいそうだ!""ストレスがたまって発散できない!"などの声を聞きます。しかし、子どもを守るための行為を親が説明できない、子どもが我慢できないことの方が問題です。絶対にダメな事、ダメな時があると教えるのは親の責務です。
社会全体が苦境を乗り越える時、障害者や家族は障害が要因で苦しみが増えることがあります。このことを十分承知した対応が必要です。面会の代わりに電話で話す、手紙や便りの発信などを考えましょう。感染防止対策に加え現状に配慮したサービスをしましょう。
新型コロナウイルス対策に終始しました。新年度の取組みについては、法人全体研修の冊子等や、事業計画にありますのでご覧ください。
2020.4.1 社会福祉法人藤沢育成会 理事長 石川 修