お知らせ

利用者、ご家族、職員等の皆さんへ(vol.9)

法人事務局

1年延期された「東京オリンピック2020」が、7月23日(金)に開会式を迎えるこの時期に、東京都に712日(月)から822日(日)まで「緊急事態宣言」が発出されました。神奈川県、埼玉県、千葉県の「まん延防止等重点措置」は再延長となります。県内では対象を横浜、川崎、相模原、厚木の4市に縮小すると報道されました。TVニュースのインタビューで、若者が"どれだけ効果があるのか?"とか、"まん延防止でも緊急事態宣言でも変わらないと思う!"などの声を聞きます。コロナ禍に慣れ、ひとり一人の行動が大切なことを忘れているようです。また"外飲み"などが感染者数を抑え込めない実態を顕しているようです。感染者に若者が増えている最近の傾向と切り離して考えることはできません。他人事ではなく、今こそ自分自身の行動を律することが求められていると認識しなければなりません。

一方、ワクチン接種が進められています。"集団接種"や"職域接種"の工夫や、医療スタッフ不足対策に歯科医師等の参入措置があり拍車がかかりました。ワクチン接種が軌道に乗り、死亡者数、重症化率にも変化が見えはじめ、わずかでも重症患者数の減少傾向がみられます。これらはワクチン接種の効果を示しているようです。そこで、(福)藤沢育成会ではワクチン接種を確実に進めるため、藤沢市と協議し、湘南台病院(鈴木紳一郎総長)、善行クリニック(牛腸広樹先生)のご協力をいただき、利用者は各事業所で、職員は湘南台病院で接種が可能となるような方向で調整をしています。

不安感が募りやすい利用者が多い中、少しでも不安感を解きほぐすために、いつもの場所で顔なじみの職員に囲まれ、医師の指示のもと法人看護師が接種に加わることが、利用者にとってより接種しやすい環境だと考えました。それでも不安が残る方もいると思います。リスクを全て打ち消すことはできません。リスクは人それぞれに感じ方が違います。どうぞ、身近な医療関係者や法人職員等にご相談下さい。

ワクチンを接種しても感染しないと言えません。デルタ株は現状のワクチンでは応じきれない可能性などの報道もあります。しかし、ワクチン接種で確実に感染率が下がり、重症化を防ぐ効果があることも事実です。一般的な予防接種でも罹患しない保証はありません。確率がより高い方法を選択するしかないと考えています。(福)藤沢育成会は、集団生活のリスク、感染予防しきれない行動特性、地域生活を推進したことによる市中感染リスク等を考え、利用者、職員、ご家族の皆様に、出来るだけ安心していただけるように環境を整える努力をしてきました。

コロナ禍でオリ・パラ実施等の是非が問われていますが、自らの行動抑制を最大限努力し、出来ることを確実に進め感染予防を徹底したいと思います。

           2021.7.15 社会福祉法人藤沢育成会 理事長 石川 修