お知らせ
利用者、ご家族、職員等の皆さんへ(vol.12)
2022年1月21日、神奈川県にも「まん延防止等重点措置」が発令されました。
当初、発見された国の名前を付けていた新型コロナウイルスの種類は、ギリシャ文字で表記するとWHOが決めました。アルファ株から始まってオミクロン株まで13種類になりました。しかし、これからも変異すると予想され、26文字あるギリシャ文字以上に増えた場合は、星座の名称を使うそうです。まだまだ変異して人類を恐怖に陥れる可能性があると覚悟しなければならないようです。
今回のオミクロン株は、当初から感染力の強さが強調される一方で、重症化の可能性は低いと言われました。報道によると、家族で娯楽施設に行った結果、初めに小学生が発熱し、次に未就学児2人と母親が発熱。同居の祖母は陽性反応がありながら症状は軽かったそうです。母親と祖母はワクチンを2回接種済みでした。加えて祖母は慢性疾患があったため治療薬を投与されたそうです。ワクチン接種や治療薬が功を奏したようです。しかし、母子4人で室内遊技場に行ったことが感染原因だと聞くと、徹底した予防対策の必要性を改めて実感します。
一方、今回は最初の爆発的感染が沖縄県や山口県・広島県だったことが特徴的です。東京、大阪に並んで愛媛県での感染者数の急増。神奈川県では横須賀市が急増したことから、基地に隣接する地域で爆発的感染が現れたと考えられます。空港では厳しい検疫が行われていますが、海外から米軍基地に到着した時はどうでしょう...。休暇を楽しむのはどの国も同じです。基地から外出すればその中に感染者の可能性は否定できません。今になって制限したところで、オミクロン株は日本中に出回り、後の祭りと言わざるを得ません。藤沢市は厚木基地がある綾瀬市、大和市に隣接しています。無症状で本人が判らないまま行動すれば、感染リスクは増加の可能性が高まると十分意識しましょう。
オミクロン株は、まだ判ったことと判らないことが混在していますが、これまでの新型コロナウイルス対策に腐心した経験等を踏まえ、感染対策に慣れすぎず、習慣化に努めましょう。なぜなら、集団で活動する私たちは、クラスター発生につながりやすい環境にいるからです。そこで、これまで培ったノウハウを生かし徹底した感染予防対策を行いましょう。また、今回の感染拡大の要因として、飛沫感染に加えて接触感染があると言われていることから、手指の消毒を徹底しなければなりません。軽症と言われても高熱を出すことが多いようです。慢性疾患など体力的に弱い疾病を伴う障害要因がある方などは注意しても注意しすぎることはありません。
次第に変異する新型コロナウイルスは、変異と共にワクチンや経口治療薬等の開発などにより一般的なインフルエンザのようになるようです。感染者数の推移だけで恐れるのではなく、新たな傾向や特徴、さらにさまざまな対策の発見、強化を意識して「正しく恐れ」ましょう。日常的な習慣として慣れすぎずに感染予防対策を徹底しましょう。
どうぞよろしくお願いします。
2022.1.21 社会福祉法人藤沢育成会 理事長 石川 修