日記

作業を通して獲得した「働く力」 みらい社より

みらい社

こんにちは。みらい社です。

みらい社では、8月の下旬から、菓子箱を組み立てる作業を受注しています。今までに受けた事がない受注量、かつ、初めて取り組む作業種とあって、悪戦苦闘の日々が続きました。しかし開始から約3か月が経った今、作業の様子は激変しています。その中からいくつかのエピソードをご紹介します。

【役割を認識】

菓子箱作りは一人で完結する作業ではなく、細分化された各工程を社員の方々が分担して担っています。当初は各々が担う工程で使う部材を職員が配分していました。しかし、作業が慣れてきた頃から、自分の部材がなくなると自発的に補充する方が見受けられるようになりました。その様子に刺激を受けた他の社員の方も自発的に補充に行くようになり、今では社員の方々が自発的に補充に行く事が当たり前の光景になりました。

【視野の拡大】

菓子箱は身と呼ばれる箱にフタをかぶせて完成します。どちらか一方を作り過ぎれば一方が不足する、あるいは余剰が生じる事になります。当初は職員がその調整を行っていましたが、作業に慣れて来た頃、多くの社員の方々からこんな声が聞かれるようになりました。

『身が余っているみたいだからフタを作りましょうか?』

『先にフタを作ってストックしておいた方が良さそうですね?』

社員の方々は指示を待つだけでなく、ご自身で状況を見極めた上で『今、自分は何をすべきか?』判断しているのです。手元の作業に集中するばかりではなく、周りの状況を見極めるゆとりが生じ、さらには状況判断ができるまでの作業能力を獲得しました。

【見通しを持って作業】

「このペースならば夕方までに150いけるね、。200も行けそうだよね。」というやり取りが当たり前になってきました。もはや3ケタの生産量は当たり前。ノルマ達成はもちろんのこと、『どれ位のペースと人員で作業すればいくつ位できるか?』という見通しが持てる社員の方々が増えて来た事に、この作業が持つ意味を感じました。

【働く力の獲得】

作業精度が上がったのはもちろんですが、上述したエピソードに共通する事は主体性、責任感、協調性といった『働く力』が発揮されている事です。そして、獲得したこれらの『働く力』を持って作業に臨む事は『生産性の向上』につながっています。

みらい社では、社員の方々が作業を通じて働く力を獲得する事を支援のコンセプトの一つに置いていますが、今回ご紹介させて頂いたエピソードは社員の方々がご自身の力で、このコンセプトを具現化した形になりました。これからも社員の方々の主体性に着目して各々が持つ可能性を最大限に引き出す支援を心がけて参ります。