ヒヤリハットとニコリホット

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労働災害における経験則の一つにハインリッヒの法則があります。
 
これは「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」というもので、この300の異常が「ヒヤリとかハッとする事柄」というわけです。福祉の現場でも事故や問題を防止するために「ヒヤリハット」を経験した担当者は必ずそれを報告書に記入することにして事故防止に努めています。
 
ところでこの前新聞を読んでいたら「ニコリホッと」という言葉が目に留まりました。
 
これは、日常の生活の中で思わずニッコリとしたくなったり、ホッとするような嬉しいことに出会ったりしたら、それを記録するということです。この記事には、最初はこんなことが何の役に立つだろうと思ってやり始めたら、続けているとだんだん世の中捨てたものではないとうれしくなり、元気になったというようなことが書かれていました。
 
考えてみれば事故を起こさないということは最低限の条件ですが、普段の仕事に気持ち良く取り組み、相手にも気持ちよく接することができることは大切なプラスアルファのような気がします。洋画を見ていると欧米の人達は、人を愛しているとか、うれしいといった表現が豊かなことに気がつきます。
 
実は私も苦手なのですが、こういったことに関して日本人はもっと西洋かぶれになると、職場や家庭が明るくなるのではないかと思います。今日の皆さんの「ニコリホッと」は何でしたか?
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