東京マラソンは、都会のお祭りだ(湘南あおぞら・小林 博)
日曜日、所用で東京に出たら銀座通りを走る東京マラソンのランナーたちに遭遇した。横並び5人ほどの人たちが列を作り、途切れずに延々と走ってくる。ランナーの多さにびっくりしたが、聞けば参加者は3万4千人というから、これだけ人の列が続くのも納得できた。ランナーたちは、普通のランニングスタイルの人はむしろ少なくて、色とりどりの扮装に身を固めている。顔に派手な化粧をしたり、わざわざ白鳥の着ぐるみを身にまとったり、なにやらカーニバルの気配さえ漂う。
 沿道は応援の人垣で埋まっていた。私のようなただの見物客かと思ったら、多くの人が手製の旗やグッズを振りかざして、「頑張ってー」と応援している。父、母、息子、娘、友達、同僚、恋人、同級生・・・誰かつながり深い人が東京マラソンを走っている。みんな、その親しい人の勇姿に声援を送っているのだった。
 ランナーと携帯電話で連絡を取り合って、互いの場所を確認して、沿道から声をかける。いかにも現代っぽい方法で、ランナーと応援者は繋がっているのだった。空いている路上にシートを敷いて座り込み、お弁当を食べている家族連れがいる。わいわい騒いでいる外国人の3人組がいる。頭に応援グッズのとんがり帽子をかぶった女子高校生の集団がいる。多種多様な人たちが、それぞれのやり方で応援を楽しんでいた。
 ランナーたちの健闘と無事を祈り、声を張り上げて応援する。となりの応援の一団と張り合っている気配もある。神輿担ぎの競い合いと、よく似た緊張と高揚とさわやかな競争心。
 これは都会の祭りだ、と思った。

■「HIROSHI」君を応援している多分高校生
marason1.JPGのサムネール画像




















■絶対、絶対、絶対、あきらめるな
marason2.JPGのサムネール画像


■山崎さんは、友達か父か息子か
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