「変わるもの・変わらないもの」 (みらい社・小川  陽)

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4月21日に宮城入りして以来、早くも4度目の派遣。すっかり地理にも明るくなり、カーナビに頼る機会もめっきり減っていることに気づいたりしながらの日々。

 

振り返れば~この間に、道を塞ぐ車やうず高く積まれていた瓦礫が中心部から姿を消し、一輪車に瓦礫や汚泥をたくさん積み歩くボランティアの数が減り、福祉避難所として機能していた施設が計画どおり再整備のため取り壊す工事が始まり、大規模避難所の数が減り、代わりに仮設住宅が増え、全てのシャッターが閉まっていた商店街のいくつかのシャッターが開き始め、伝統あるお祭りの準備に奔走する人たちの姿を見かけるようになりました。

「~人は強い~」改めて実感する情景の数々。

一方で、自殺者や飲酒事故の増加等、「~人はそんなに強くない~」と痛感するエピソードも数多く聞いてきました。

 

この、一見相反する事実の背景には「連帯」「協働」といった人や社会との接点の濃淡が強く影響しているものと理解しています。

また、この「連帯」「協働」にも強弱があり、「近い(小さい)」と「遠い(広い)」の両方があってこそ機能するのだということを、小さな集落が全壊、流出している情景や多くのエピソードから体験的に学びました。

 

今回「サービスセンターぱる」在籍時代に大変お世話になった「TOY工房どんぐり」(参考URLhttp://www.toy-donguri.net/)の方から、「被災地支援の一助に~」と手作りおもちゃをお預かりしました。

この手作りの「布製おもちゃ」は子どもが持つ可能性を引き出すことに大きく貢献できる楽しいツールです。

 このおもちゃを抱え、4月にお邪魔した児童デイサービスと日中一時支援を提供している事業所へ~夏休みを迎え、人数が増えていた子ども達に大歓迎。

早速開封し、思いおもいに遊びだす子どもたち~多くの笑顔にスタッフの方も思わず笑みがこぼれます。「遠い(広い)」連帯が見事に効果を発揮した瞬間。予想どおりの展開に思わず小躍りしたくなりました。

 

~これからも長く続く復旧・復興への道のりに「変わるもの・変わらないもの」を見極め、受け止め、そして信じ。多くの方の力を得ながら「連帯」と「協働」の精神を発揮していきたいと思います。

 

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