「大航海」  (みらい社・小川  陽)

 去る6月29日・30日、2日間で開催された「平成24年度自主研修会」に参加をしてきました。本研修は日本知的障害者福祉協会及び全国社会就労センター協議会に加盟している全国の事業所の管理者等が自主的に集まり、意見交換や実践報告を行いながら、就労支援共通の課題や展望についての議論を行い、相互交流の促進ならびに地域を超えた推進力の増進等に寄与することを目的に開催されている研修会です。

 ここ数年、幹事事業所(県)を決めながら、輪番で実施しているそうですが、今年度は神奈川県での開催となり、同じ藤沢市にある社会福祉法人ひばり(ハートピア湘南)のみなさまが幹事役となってくださり、藤沢市にて盛大に開催されました。

 日本知的障害者福祉協会は、知的障害者の福祉増進を図ることを目的に、昭和9年に設立された団体であり、全国約5,000以上の加入施設の運営指導や職員養成・研修、調査研究、研究誌・図書の発行等を実施している団体で、社会就労センター協議会は、昭和52年に法ごとに異った組織となっていた全国の授産施設関係者が大同団結して結成された組織で、障害者福祉や社会就労センターにかかる制度、政策的な事項や年度ごとの国家予算等に対する要望活動、また社会就労センターの向上をめざした各種大会・研修会の実施および調査活動、社会就労センターのPR等を行っています。

 上記の両協会に加盟している事業所は規模や授産作業科目等に特徴こそあれ、社会的な意義や目的が同じである、いわば「同志」。しかも自主研修ともなれば、多忙な時間をやりくりしたうえでの開催ですから、熱意あふれる参加者が、北は北海道から南は長崎まで全国各地から34名も集まりました。

 法人ホームページトップの「福祉ナウ&ヒストリー」の6月22日掲載記事にもあるとおり、「総合福祉法」が可決成立しましたが、これまで「障がい者制度改革推進会議」にて「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」としてまとめあげるプロセスにおいて、就労支援については「障害者雇用促進法」等にも言及するかたちで議論を重ねてきた経過もあり、今後の就労支援の方向性といった基本的議論について多くの意見交換がされ、大変学びの多い時間でした。

 さらに『全国から集まっていただいたからには、湘南の海を満喫していただこう』という幹事役の配慮と演出により、クルージングのおまけつき。

 今年度の制度改正の次に、すぐ制度改正を控えているといった状況ではありますが、どんなに大波がきても、あるいは凪いでいても、進むべき方向性だけは見失わずに行かなければ、と考えた研修会でした。

 

 

(写真1)

 全国から34名の参加者が集まっての自主研修会、幹事役の「ハートピア湘南」のみなさまに感謝です。

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(写真2)

 船首に座り眼前に広がる大海原を眺めながら、ぼんやり考え事を終えた後です。

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