親の愛情を受けられない子ども、虐待されている子どもたちがたくさんいます。
人種、出生地、障がいや病気のため、差別される人がいます。
捏造された冤罪、医療ミス、不慮の事件・事故に巻き込まれて、人生が狂わされる人がいます。
「人生が苦であるというのは、だいたいの人にとって真実・・・」とはいうものの、世の中つくづく、不公平で不平等で理不尽だと思います。
ある人が言いました・・・「今まで神様を信じて生きてきたけれど、あの大震災の被害を見て、初めて、神様はいないんじゃないかと思った。でも自分は小さくて弱い人間だから、やっぱり神様を信じないと生きていけない」・・・。
また、ある人が言いました・・・「神様を信じ、祈る人間は、努力を放棄した弱い人間だ、という人がいるけれど、見えない神様を信じることは、ある意味、強い人間にしか出来ないのではないか?」・・・。
私は、「神様がいればこんな理不尽なことは起こらない、だから神様なんていない!」ではなく、「こんな理不尽なことがあるからこそ、神様に存在して欲しい!」と思っています。
「理不尽なことを公正に裁き」「苦しみに報い」「生きることの意味を示す」大いなるものの存在を信じたいのです。
非現実の世界に逃げ、現実を諦めているわけではありません。「諦めない、というのは、限界を知っても尚チャレンジすることだ」と聞きました。天命を知って人事を尽くし、最後は天命に従う生き方をしたいと思っています。
未曽有の大震災から、まもなく2年になります。
改めて、被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。
また、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。
ガンジーは、「7つの社会的罪」の最後に、「献身なき信仰」を挙げました。
「被災地のことを祈っています」と言うだけで行動を伴わないのは、「口先だけで、何きれいごと言うてんねん!」という偽善なんだろう・・・と思います。でも、出来ないこととやらないことは違いますし、祈ることも大切だと思います。
「思う念力、岩をも通す」という言葉が好きです。
自分の欲望を満たすことではなく、人の幸せを願う「思い」は必ず叶うと信じ、自分に出来ることを行動に移しつつ、被災された方や苦しみの中にある人のことを祈り続けたいと思っています。
▼茅ヶ崎・湘南海岸の烏帽子【えぼし】岩 (よし介・梅田さん撮影)。
思う念力は、烏帽子岩をも通すのでしょうか?
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