『継続は力なり』 (中核総合支援センター開設準備室長・小川  陽)

去る6月19日~21日の3日間、江の島で開催された『第30回全国児童発達支援センター等職員研修会』(通称:江の島セミナー)に参加してまいりました。

この研修は、毎年全国各地の児童発達支援センター等に勤務されている職員の方が集い、基調講演等の聴講だけでなく、参加者自らが児童期支援の実践報告を持ち寄って共通の課題等についての議論を行い、相互交流の促進ならびに地域を超えた支援力の推進等に寄与することを目的に開催されている会(法改正以前は『全国児童通園施設職員研修会』という名称)です。

 

児童発達支援センターの職員でもない私が研修に参加させていただける事になったのは、事務局を担われているある方からのお誘いと「どうぞ、どうぞ」と快諾してくださった他の事務局メンバーのみなさまの寛大さによるものです。

この研修は当時、神奈川県内で児童通園施設等に関わられていた数名の支援者の熱意によってスタートし、そのメンバーが事務局を30年間にわたり担ってこられたようで、見事な連携で会運営をされていました。研修内容や形式も『自分達が受講したい、参加したいと思う研修を』と試行錯誤を積み重ねて現在のスタイルになったようです。参加者も企画意図を承知されている方ばかりで2泊3日の研修中、時間外でも情報交換等を行い『自分たちの支援力向上の糧に』と積極的に参加されている全国の支援者の姿は感動的ですらありました。

 

来春の『中核総合支援センター(仮)』の開設を控えたこの時期に、全国の先行施設での実践レポートの発表や意見交換、また先駆者による実践報告や、30年の節目にふさわしい児童期支援のこれまでの歩みと今後の課題提起等の話は、大変学びの多い貴重な機会となりました。何より、実践レポートも書けない私を一参加者としてだけでなく、事務局のミーティング等にも呼んでいただき、この研修会開催関連だけでなく児童期支援の歴史や熱い想い等を聴かせていただく機会に恵まれたことに心より感謝しております。

 

しかし、この研修は今年で一区切りなのです。研修案内にも『最後の江の島セミナーになります』の文字が。多くの参加者同様、私も大変残念ではありますが30年間の長きにわたり事務局の任を務めてこられたみなさまの労を想うと、ただただ頭の下がる想いです。最後に今回お誘いいただき、またご快諾いただいた事務局のみなさまに心からのお礼を伝えると「気にしないで、次回を楽しみにしているから」と事務局全員の意味ありげな笑みが。

 

・・・『継続は力なり』

 

▼宿泊兼研修会場です。江の島で宿泊なんてある意味贅沢ですね。

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