「私のストレングス」~このお正月の出来事~(湘南あおぞら副施設長・伏見康一)

昨今よく耳にする「ストレングス」。「その人の強みや生きる力」の事で利用者支援を計画する際にもよく用いられる視点である。今回、あえて自分のストレングスを考えてみた。


「私はね、結局子育てに失敗したのよ」
この年始に家族で集まった時のこと。それは母からの唐突な告白だった。
私は姉、妹との3人兄弟だが、この「子」とは私のこと、つまり私の育て方について後悔しているとのことだった。

さすがに40も超え、2人のこどもを持つ親の身でもあるのでいささか恥ずかしいような、もうどうでもいいような気持ちになったが、理由は聞いてみたいと思った。

理由はこうだ。

「あなたが小学生の頃、持ち帰る通信簿の先生の所見欄にはいつも同じ内容しか書かれていなかった。いつかはこの子の特技やトピックスが出てくるのではないか、と期待して読んでいた。だけど中学最後の通信簿にも期待していたことは書かれていなくて、さびしい思いをしたのよ」と母は言った。

「期待をしすぎた事を後悔しているのか」と聞いたところ「そうではない」と母。

では、何を後悔しているのか。

どうやら母はこの後悔の念を、友人に話したらしい。するとその友人から「通信簿に書かれてた同じことって何?」と聞かれ「いつも友達と遊んでますって。きっと先生はほかに書く事もなかったからそう書いたのよ」と答えた、とのこと。
そしたらその友人に「いつも友達と仲良く遊んでる、ってすごい特技じゃないの?」と言われてその時はっと気付いたようだ。「そういえばこの子はいつも友達と遊んでた。当たり前だと思っていて大切な事を見逃していた。自分の思いばかり強くて結局
私はあなたのいいところをちゃんと見てなかった」とのこと。そのことを今でも悔やんでいるらしい。

私は母に見てもらってないとか、過大な期待を寄せられて困る、などは全く感じていなかったのでこの母の「告白」もどことなく他人事のような感覚で聞いた。さらには私が友達と仲良く出来たのは、私というより、その友達のお蔭である。なので個人的には私のいいところ、と持ち上げられても戸惑いの思いがあるのが正直なところだ。

さて、長文になってきたのでそろそろ本題。私の思う私のストレングスは「友達と仲良くできること」ではない。
無論その器量も持っているのかもしれないが、先にも述べた通り「出会った友人がいい人だから」に尽きる。

私のストレングスはこのような話を笑いと脱線を繰り返しながら話合える家族がいることである。この人たちと家族だったからこそ、今の自分がいて、まあそれなりではあるが私なりに生きている。

つまり私のストレングスは「家族」なのである。

一方でウィークネスは「酒好き」でしょうか。はい、私だけではありません、家族みなが、です。
この時も両親の好きなワインを飲みながらの席でした。なのでこの話、当の母本人が覚えているのかが心配です
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                     ▲3歳頃。自宅前で雪遊び。母のコメント付きで。

 

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                    ▲6歳頃。いとこ(真ん中)と妹(右)と鵠沼のいとこ宅にて。

 

    本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

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