青い鳥を探して(30) (事務局・増田 達也)

長い社会人生活の中で、最も大変・・・、でも最もやり甲斐を感じ充実していたのは、湘南セシリアの施設長時代でした。

特に、大規模改修工事に伴い、某会社の元社員寮をお借りして4ケ月の仮住まい生活をしたことは、一番思い出に残ることでした。

 

施設長時代の職員への感謝の気持ちは一生消えないもので、これから先に何があっても、この時の職員を思い出せば、何だって乗り越えられると思っています。しかし、人手不足もあって、ローテーションに入って宿直や早番等もさせてもらっていて、利用者の様子を知る上でも、また職員がどのように動きどんな苦労や工夫をしているのかを知る上でも良かったと思う部分はたくさんあったものの、宿直明けの時に、支援員時代に感じていた充実感・解放感は余り感じられませんでした。

「本分よりもやりたいことをやっていたという罪悪感」、「施設長室を空席にすることによって、来客・電話応対等を、課長・事務員に負ってもらっていた無責任さ」のためだと思うのですが、仕事の選り好みをせず、日々やるべきことを責任を持ってこつこつと積み上げなければ、充実感・解放感は感じられないし、信頼関係も築けないのだろう・・・と思いました。

 

私は、一生懸命やっていることを全否定されればダメージを受けることはありますが、基本的には「自分に対する評価や自分のやったことに対するリアクションの有無はあまり気にならない」マイペースな人間です。でもこれは、誰にどう思われてもいい、という開き直りかもしれなくて、プライベートでは許されることかもしれませんが、仕事上では支障を来すと思います。「俺は誰にどう思われてもいいから、やりたいようにやる」「管理職は嫌われるのが役目だから」・・・と言うような人とは、気持ちよく一緒に仕事できないと思うからです。

 

結果的に嫌われるのは仕方ないにしても、また自分の評判の点数稼ぎのために媚びを売る必要はないにしても、自分は人からどう思われているのかを気に掛けて欠点を改めなければ、「共働」の喜び、やり甲斐は感じられないだろう・・・、と思っています。 

 

IMG_5309.jpg▲昨年大晦日の湘南海岸です。2015年はいろいろありましたが、最後の日の海は穏やかでした。

 今年の抱負は「この日の海のように穏やかな気持ちで過ごす事」ですが、どうなるでしょうか?

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