て・あ・て(よし介工芸館・佐藤貢)

"いたいのいたいのとんでいけ!"

 

子どもの頃、よく聞いた言葉です。

ぶつけたところをなでなでしながらこの言葉を唱えるわけですが、当然のことながら痛みは飛んでいくわけもありません。ところが不思議と子どもは泣き止んだり、笑い出したりする魔法の言葉です。「そんなの痛くない!」と否定するでもなく、「大丈夫?」と過度に反応するでもないとても気の利いた言葉だと思います。それと一緒に手で痛いところにふれスキンシップ。"痛いのはわかっているよ"と無言のメッセージを送っているわけですね。

 

手当(て・あ・て)とはよく言ったものです。

 

 先日、ポリープの除去を行いました。術前にリスクの説明があり、脅かしすぎたと思ったのか先生が「佐藤さんが麻酔から覚めたころにはもう終わっているからね」と言って膝をなでなでしました。その後、麻酔をする時に今度は看護師さんが笑顔で「ちょっとだけチクっとします。」と言って、手の甲をなでなでしました。いずれも私の気持ちを和らげようとするホスピタリティーあふれる行為だなぁと感じました。

これもやはり、「て・あ・て」なんですね。

 

 ただ、男の先生には申し訳ありませんが女性の看護師さんのなでなでの方が効果が大だった事は言うまでもありません。

 

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              ▲今回の文章とは全く関係ありませんが・・・。

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