「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」(サービスセンターぱる 梅田 忍)

 

すごく素敵な言葉で感銘をうけました。もう様々なメディアに取り上げられ皆さまもご存知の方が多いと思いますが今年の4月に群馬県桐生市で発達障害(アスペルガー症候群)で中学卒業と同時にコーヒーの焙煎を研究した後、自宅を改装してコーヒー豆の販売店HORIZON LABOの経営者になった岩野響さんの言葉です。

 

春先に読んだ新聞の記事からでは岩野さんは、物の距離感がつかめない為、黒板などの字をノートに書き写すことが難しく中学に入って勉強がついていけなくなり不登校になったそうです。ただ、幼少期より味覚や嗅覚に敏感で、カレーのスパイスなども自身で研究して調合していたというので驚かされました。隠し味に使っていたコーヒーと、母が知り合いから頂いて来た焙煎機でコーヒーの奥深さに気づかされて熱心に研究されたとのことでした。できないことを無理してやらせるより本人がやれることを見つけて『僕にもできる』って自信をもってもらうほうが大切だと思った」という両親の協力もあり、出店を進めたとのことでした。

高校進学など葛藤があったものの、家族で行ったタイのプーケットで見た、水平線の美しさで「世界ってこんなに広いんだ、人と違う生き方もいいのかも」と迷いがなくなり、自分のお店を開く決心をされたそうです。開店から大反響で営業は月初めの1週間のみですが毎月大盛況で7日前に完売してしまうとのことでした。

 

 11月の最初の週末、天候は素晴らしい秋晴れで"久しぶりにどこかにでかけよう"と思いたったらすぐ行動してしまう無計画な自分にいつも家族を振り回していますが、ずっとお会いしたかった岩野さんのお店に出かけたいと思いわくわくしながら車を走らせました。

 

夕方の500にようやく到着したのですがどうも営業している様子はなく、隣でお母様が経営している洋品店だけ電気がついていました。たまたま、外に出てこられたお母様に挨拶し伺ったところ、お店が盛況になり営業期間は大渋滞になり近隣にご迷惑になるため10月から通販に切り替えたとのことでした。お母様もお店の接客中であまり話しをしてしまうのも失礼でしたので深い話しは聞けず響さんにお会いすることもできず当初の目的と違うお出かけになってしまいました。無計画行動でまた家族を振り回してしまった反省もありますが山の中腹にある静かな環境とおいしい空気を味わうことはできました。

 

今、放課後等デイサービスで、発達障がいの児童と関わる機会を持たせてもらっています。

日々の支援の中で子どもたちの可能性を信じて、"できることをのばそう"という関わりをしているスタッフをとても頼もしく思っております。

 

気がつけば今年度も、半期も過ぎて1月半立ってしましました。仕事も遊びも計画的に実行しなければいけないとあらためて痛感しました。

2017年11月梅田課長写真.jpg

                  (写真) 桐生市 水道山公園からの夕景

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