西條節子さん『加齢(華麗)に認め印』出版記念パーティ

▼出版記念パーティーでごあいさつ

画像 154.jpg6月15日は西條節子さんの新しい著書『加齢(華麗)に認め印』の出版記念パーティーでした。
西條さんは障害福祉にかかわる多くの方々がご存じの通り、知的障害についてまだ制度らしきものもなかった50年くらい前から障害のある子供を持つお母さん方と制度を作ること、政策を進めること、そして政治に頼らない自立を目指すことに取り組んでこられた方です。
社会福祉法人 藤沢育成会の生みの親でもあります。
私が西條さんと近づきになったのは、たまたま当時私が仕事をしていた鎌倉にあるシンクタンクの、同僚のKさんという女性からの紹介でした。
「米村さん、家の離れに住んでいる女性の市会議員さんが素敵な方で、ごみ問題に関心があるのでぜひ紹介させてください。」
私は当時自治体や関係企業の方々とごみのリサイクルの仕事に取り組んでいたので、さっそくご自宅に伺いすっかり意気投合したのがことの始まりでした。
これが今から30年ちょっと前の事ですが、当時、国、特にごみを所管する厚生省は、当時リサイクルに反対でしたが、地域でごみを処理しなければならない自治体にとっては増え続けるごみは頭痛の種で、ごみ減量資源化への関心は非常に高かったのです。
特に沼津市や藤沢市など革新自治体は国の方針より現場が大事と、ごみ問題をはじめとする環境問題について法律では不十分だと「上乗せ、横出し」と呼ばれるようなより徹底した条例を作る事で、問題に対処していました
藤沢市も葉山市長という若手の代表格の革新市長で、西條さんが市長とも親しい議員さんだったこともあって、ごみ減量審議会の委員としてお手伝いをしているうちに、西條さんが福祉の分野で大変素晴らしい仕事をされている事を知ったのです。
当時障害者の自立を目指して、数名のお母さんたちと子供たちとで地主さんの好意で提供していただいた畑で農業をしていましたが、休憩の小屋さえ無く、パラソル一つの知的障害者のための地域作業所は、全国でも先進的な取り組みでした。
私はごみを中心とした環境と、大学時代からかかわっていた地域医療システムを中心とした医療・福祉を中心に仕事をしようとしていたので、またまた良い勉強の機会をいただいたというわけです。
当時の私は新米社員で、仕事が忙しかったので、夜ならということでお母さんたちの勉強会に何度か参加させていただきながら、日本でも最先端を行く知的障害福祉の勉強をさせていただいた事は、実に幸運なことでした。
つい横道にそれましたが、出版記念パーティは百数十人の参加者で大盛況でした。
この出版記念パーティも西條さんの高等小学校(歳が分かりますね!)時代の同級生Jさんの肝いりで私も発起人に入れていただいて、開かれたものですが、そうそうたる市民活動家(女性の活動家が数の上でも元気さでも圧倒的でした)はもちろん、元葉山市長の奥様も現役の海老根市長も参加し、NHKの水野アナウンサーの名司会もあって、にぎやかでとても雰囲気の良いパーティでした。
改めて西條さんの仕事の素晴らしさと人間としての魅力を確認させられたパーティでした。

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