灯台下暗し

あおぞら本部の南側にある東海道線の向う側に「山武」という会社があります。オートメーションの分野で活躍している会社です。あおぞら本部近くの藤沢事業所はグループの研究開発を担っている部門で、社員1800人が仕事をしています。
実はみらい社で就労訓練を受けられた方々の何人かもこちらの特定事業会社にお世話になって働いています。たまたま別のお付き合いがきっかけで、山武の営業部門の部長さんの計らいで、この事業所の食堂に育成会で作った農作物を使っていただくという話が持ち上がりました。

昨日は2回目の打ち合わせの日でしたが、みらい社の小川さん、ゆうき村の植村さん、新規事業推進室の江口さんとともに、私もご挨拶かたがたお伺いしました。
ここの食堂を任されている委託会社の責任者の方も同席していろいろと話し合いをさせていただきましたが、話せば話すほどお互いに協力・連携して取り組みたいテーマが次々と浮かんできました。

山武としては企業の社会的責任を考える立場から、藤沢育成会との連携を考えていただいたわけですが、社員食堂としては、社員の健康のためにも安全で新鮮な食材がほしい、できれば安価に手に入れたい、ということです。
個々の食堂は1階から3階まであって、現在昼食で1,300食くらい出しているとのことで、そんな大量の食材はとても供給できそうもないかと思ったら、いろいろなメニューがあるので、たとえば「湘南ランチ」ということで地元の食材にこだわったメニューを開発し、数量限定で出したりすることも可能ということで、それなら工夫の仕方がありそうだということになりました。

このような話が具体化すると、かねてネクストプランの中でも考えていた農業への取り組みも弾みがつくというものです。
この7月から関東ブロックでも障がい者就農促進協議会が発足することになっていますから、市内の他の法人とも連携して安全と品質を売り物にした、障がい者就農事業にも取り組む時期がやってきたと思いました。
また、食堂やロビーではよしすけ工芸館の作品の展示即売もやろうという話もでています。

こちらは近いうちに美大とも連携して障がい者アート展をやる相談をしています。
また山武の今後の戦略的な柱に一つはライフオートメーションということで、ものづくり分野で培ってきたオートメーション技術を介護や健康支援に生かそうという考えもお持ちなようです。これは私がかねてから必要だと考え、大学とも連携しようと考えている福祉工学技術の分野と大いに重なることもわかりました。将来はこの分野でも大いに連携の実をあげていきたいものだと思います。
こんな近くでこんな話ができる会社があるとは、灯台下暗しもいいところです。

 

▼湘南ゆうき村の「ゆうき菜園」

IMG_3214.jpgのサムネール画像

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