気分は秋晴れ

今日の天気は上々ですが、私も大変うれしいことがあり気分も上々です。

すでにご案内のように、よし介工芸館のアートスペースエクルは利用者の中でアートに熱心な方に存分に創作活動をしていただこうという目的で作ったのですが、そこで制作された作品を収益活動に結び付け、制作者にも利益を還元しようとしています。その最初の取り組みが、日本理化学工業で製造しているキットパスという商品のパッケージデザインに障がい者アートを使っていただこうという事業です。日本理化学工業は藤沢育成会も見学させていただいた会社で、この会社は従業員の7割以上が知的障害者であることでよく知られた会社です。

▼日本理化学工業の「キットパス」

005.JPGその会社の主力商品の、粉の出ないチョークの技術を使った、画期的な新製品の画材である「キットパス」を使って、エクルで制作された絵をその製品のパッケージデザインとして使っていただき、その名も「キットパス エクル」という商品名で、パルシステム(生協)さん他で大いに売っていただこうというものです。

ところが、いよいよその商品のパッケージデザインも固まり製造に入ろうかという時になって、同じ文具の分野で日清紡から紙製品を中心とした商品がecru/エクリュというブランド名で売り出されていることが分かったのです。こちらはエクル向こうはエクリュとはいうものの、フランス語の方は全く同じecruなので問題になったら困るので、日清紡の本社に伺って、ご挨拶がてら相談をしてきました。日本理化学工業の大山社長にもご同行いただき、この調整に動いていただいている法人嘱託の江口さんと3名で人形町の本社に伺い趣旨を説明してお願いしたところ、キットパスエクルを売ることを快く了承いただきました。

私たちはこういった関係者の皆さんの温かいご理解に支えられながら、障害ある方々の自立に向けた取り組みを、様々な分野で積極的に進めていきたいものだと改めて思いました。

PS.キットパスはガラスのようなツルツルの面にも描けて、布やティッシュできれいにふき取れし、水で伸ばせば水彩画も描けるという優れものです。私の孫たちは「ジージの家ではガラス戸や窓に落書きし放題」ということでなかなか人気があります。あなたもお子さんやお孫さんのクリスマスプレゼントや入学祝、誕生日祝いに如何?ちなみに絵を描くことは高齢者の認知症予防にも効果があるとか。私もそろそろキットパスを使ってお絵かきをしようかな。

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