クラシック音楽のながら族

中学校から高校にかけての多感な時期に、音楽の授業のせいで音楽が嫌いになりかかった私に音楽の良さを教えてくださったのは図工の先生でした。この先生はかなり変わった先生で、図工室に立派なステレオ装置を持ち込み、BGMでクラシック、特にバロック音楽のレコードをかけ、日によっては絵の話より音楽の解説の時間の方が長いという事がしばしばありました。
でもそのせいでBGMでクラシックを聴く習慣が付き、音楽ホールで襟を正して演奏を聞くよりも、休みの日に日向ぼっこで爪切りでもしながら、バロックを聞く方が至福の時間となってしまった私が、ひょんなことから藤沢在住の、青山夏美さんというヨーロッパで活躍しているピアニストが主催するトライアングルコンサートという組織の会長を仰せつかることになりました。


クラシック音楽の「ながら族」がプロの音楽家と熱心なサポーターの組織の会長などというのはおこがましい限りですが、言われたら断れない方からの声をかけられた結果です。(実は先週上野千鶴子さんが湘南台で講演をされた時の冒頭の言葉をお借りしました。)そう、上野さんでさえ断れない西條さんからのお声がかりの会長という訳です。後でインターネットを見ていたら、青山さんと西條さんの仲良さそうな写真が見つかりました。このトライアングルコンサートはクラシックを身近に楽しんでもらうために、藤沢在住の音楽家たちが市役所のロビーでコンサートをやったり、障がい者のための音楽会をしたりという活動をするために作られたものです。


この組織が藤沢市の未来創造財団と実施しているもう一つの素晴らしい活動が、「藤沢市新人演奏会」です。これは音大を卒業した藤沢市在住の新人を藤沢市民に紹介するというイベントで、毎年開催して今年で7年目になります。今年は6月16日の土曜日、会場は藤沢市民会館小ホール、会場は13:30、開演は14:00です。入場料は無料ですから気軽に覗いてみて、今年はどんな新人が登場するか、馬券でも買うつもりで、演奏を聴いて将来大活躍する新人を見分けることができたら、あなたは本物の音楽評論家になれるかもしれません。
というコマーシャルでした。

▼青山さん(左)と西條さん、この2人には頭が上がらない理事長

西條さん 青山さん.jpg

 


 

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