社会福祉法人創主催の研修会に参加

11月3日は社会福祉法人 創の主催で催された講演会、シンポジウムに参加し、文化の日らしい一時を過ごすことができました。

 

藤沢市内の障がい福祉法人7団体で構成されている法人藤沢障害者福祉法人協議会は、神奈川県知的障害福祉協会湘南東部地区会と共に、共催者としてこの研修に協力しています。

 

午前中は社会福祉法人 十愛療育会の日浦会長の講演でした。日浦先生からは特に重症心身障害児(者)の方の事例を中心にスライドを交えながら講演されましたが、重度の障がい者であるからこそ見えてくる人間の生身の価値についての感動的なお話でした。
例えばゆうこさんは、職業「えがお」と書かれた名刺を持っているそうです。
私たちはともすれば「よく働いてお金を稼ぐから立派とか、大会社の社長だから偉い」とか経済的能力や社会的地位で人間の価値を判断しがちです。でもお金や肩書を取り払ったらその人はまったく無価値と言えるでしょうか。家族や周りの人を幸せにする力はストレーッチャーで過ごしている人の素晴らしい笑顔にもあるという事をゆうこさんの名刺は物語っていると思いました。

 

午後は創の江野総施設長の司会で、法人協議会メンバーの施設長クラス4人のパネラーによるパネルディスカッションでした。
いずれも藤沢市内の障がい福祉法人を背負っている施設長クラスの幹部の方々です。
藤沢育成会からは河原施設長がパネラーとして壇上に並びました。
タイトルは「制度下における支援か!支援を裏打ちする制度か!」という刺激的なテーマです。それぞれ知的、身体、重症心身、精神と違った分野で活躍する各パネラーが、障害に関わる歴史と現状、関連する法制度の課題について、わかりやすく要点をついた見事なプレゼンをしてくれました。今後各論についても、こういったパネラーで議論を交わす機会があれば、ぜひ聞いてみたい気もしました。

 

休憩時間に創の相澤理事長さんとお茶を飲みながら「法人の枠を超えて、こんな交流を若い世代から理事長クラスまで、時々やると良いですね」などと話しました。
帰り道、パネラーの一人と駅まで歩いて帰る途中、「僕らはもっと若い時から、今日パネラーとして参加したメンバー以外の仲間も一緒に、時々夜集まって勉強会と交流会をしていました」と話していました。江野さんの名司会もさりながら、パネラーの意気が合っていたのはそのような背景もあったのかも知れません。

 


藤沢市、そして日本の障がい福祉の未来のために、若い世代の職員たちが日頃からお互いに交流し、切磋琢磨することは本当に必要だな、と感じさせられた一日でした。
それにしても、行楽日和で、湘南マラソンとかち合っていたとは言え、こんな素晴らしい会の参加者がちょっと少なかったのは大変もったいないとも思いました。職員だけでなく家族、利用者の方々、そして一般の方にもぜひ聞いていただきたかった研修会でした。

▼日浦さんの講演

日浦氏.JPG

 

▼パネルディスカッション

パネルディスカッション.JPGのサムネール画像

 

 

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