私心のない初心を貫く

11月20日夜、新橋の小さなたまり場「都市小屋 集」で11年間宮内庁長官を務めてきた羽毛田さんのご苦労さん会がありました。集まったのは官民様々な人が約40名、官僚の半分くらいはリタイヤした人たちで、かつて現役のころ、省庁の壁を越えて日本のために何をすべきかというテーマで定期的に集まっていた「湧志会」のメンバーです。

▼あいさつする羽毛田さん

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ちなみにこの名称は「有志」ではちょっとパンチが弱いし、「勇士」では勇ましすぎる、志がふつふつと湧いてくるという意味を込めて「湧志会」にしようという事になったものです。羽毛田さんは厚労省の年金局長の時代からのメンバーです。
たまたま私が副代表を務めていたNPO法人地域交流センターが湧志会の設立を呼び掛け、事務局を務めていたので、センターが呼び掛けて羽毛田さんのご苦労さん会を催すことになったものです。

こんな集まりですから、厚労省、国交省、経産省、文科省、農水省などの局長、審議官、次官経験者が7,8人参加していますし、現役も参事官クラス以上の方々が参加しています。民間の企業人も自分たちの企業の枠組みを超えて社会のために何をなすべきかを考えている方がほとんどです。

実はこの会の会場となったサロンは、今から35,6年前に官民の壁や地位に拘らず交流し、社会が求めているテーマについて勉強会をしようという仲間が金を出し合って作ったたまり場です。当時初任給が5、6万円の時代に70人余りの官民の有志(ほとんどが30前後の平社員)が一人10万円出資して、ビルの地下を借りて始まった仕組みが、今まで細々と続いてきたのですが、その志は、前回の理事長日記でふれた創の研修会のパネリスト達に通じるものがあると思います。当時はお互いに交流し勉強して自分を高めようという思いで集まった、私心の無い会のメンバーですから、どんなに偉くなってもお互いにさん付けで友達同士ですが、感心するのは定年を迎える年代になっても初心を忘れずに、こうして集まる方がこんなにいらっしゃることです。

▼参加者全員で記念撮影

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