理事長日記三部作の3 月曜日はルバーブ収穫とジャムづくり

その次の日の月曜日はゆうき村の菜園に行って今年最初のルバーブの収穫です。
このルバーブの日本名は西洋蕗で、日本の蕗と同じく茎を食べます。

但しルバーブの葉にはシュウ酸が多く含まれているため食べられません。
茎も酸味が強く砂糖を30%以上入れて甘酸っぱいジャムを作るのが一番一般的な用途です。
この他コンポートにもできるし、砂糖漬けにしてケーキの材料として使ったり、生のまま薄切りにしたりしてサラダの材料として使う人もいます。
この菜園のルバーブは私が八ヶ岳の知り合いから分けてもらった苗を移植したもので、藤沢のような温かいところでは夏を越せないのではないかと思っていたら、植えた場所が崖地の林のそばで、夏も下から涼しい風が吹いてくるのが良いのかスクスクと育ち、昨年はお化けのように大きな葉っぱになりました。

▼ルバーブの根本の赤い部分

ルバーブの根本の赤い部分.jpgこのルバーブは多年草で、腐らないように注意すれば冬枯れてなくなったかのように見えても、春になるとまた芽吹いてきます。この時期から秋まで、何度か収穫して冬になったらお休みです。
昨年から六会地区の高齢者の方々の生きがい園芸という事で、ゆうき村の菜園の一角にユスラウメやラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーなどのキイチゴを植えて手入れをしていますが、昨年はその方々にもお裾分けして喜ばれました。
昨日はレッドカーラントはもう赤く熟していましたが、ブルーベリーは花が終わって実が育ち始め、ブラックベリーは今花盛りでした。

 

ゆうき村の菜園は職員の方が熱心に手入れをしてくださるほか、「市民農園を広げる会」の方々も応援してくださることもあって、土も肥えてなかなかいい畑になっています。
思えば今から40年位前に5人の自閉症の子供を持つお母さんたちが、鵠沼の地主さんから貸していただいた畑で、有機農業の真似事を始めたことが、現在の藤沢育成会きっかけだったので、障がい者農業の草分け的存在でもあったわけです。

▼茎の色で変わるジャムの色

茎の色で変わるジャムの色.jpgさてルバーブのジャムづくりですが、意外に簡単でルバーブの茎を1㎝位にザク切りして、三分の一くらいの砂糖を加え、しばらく置いて後はコトコトと煮るだけです。好みで白ワインやレモン果汁を加えてもOKです。しばらく混ぜながら煮て、堅そうな茎から想像できないくらいあっけなく柔らかくなれば出来上がりです。
茎の前処理の時ひと手間かけて根本の赤い部分だけを切り取って、これだけで煮ると綺麗な赤いジャムもできます。

ジャムはパンにつけるオーソドックスな使い方がありますが、粒洋ガラシと半々に混ぜて鶏肉や牛肉、豚肉のステーキやソーセージなど肉類のソテーに付けても、ルバーブの酸味とちょっと野菜のような野性的な風味とが肉料理にマッチしてなかなか美味しいものです。
湘南大地のベーカリーカフェもこの5月にオープンし人気が出始めていますから、将来こういったジャムなども法人の売れ筋になると嬉しいですね。

ページトップへ