おさ'んぽ⑥

 六会日大前駅を日大の反対側に降りると、教育センターや総合療育相談センターの送迎バスの待合所がある。それだけで障害児・者の相談が行われる場が周辺にあると判る。駅を過ぎると"ふらっと"だが、今回はこの春、引っ越した"六会地域包括支援センター"。地域包括は、藤沢市からの委託事業。介護支援事業所とは違った役割を持つ。地域で困っている高齢者、どうしてよいか分らなくなった高齢者が相談する場。特に高齢者虐待に関する相談窓口として位置づけられている。それだけに、さまざまな状態の相談が舞い込んでくる。訪問当日も世間が言うところの"ゴミ屋敷"のようなところで1人暮らししている高齢者の相談のため家庭訪問中と聞いた。このような場合、地域包括だけでは対応が難しい。問題は多岐にわたる、落ち着いてからの見守りは...などの課題が次々に押し寄せるのが一般的。だからこそコミュニティ・ソーシャルワーカーが必要な時代となった。それは地域連携が欠かせないと如実にあらわす。そんな深刻な話は個室でしっかりと聞きたいが、その割には狭い事務所、開放された相談スペースが気になった。

 少し善行寄りにマクドナルド六会店。10月から当法人が藤沢市の「縁側事業」を展開する場がある。考えてみると育成会は善行から六会に事業所が集中し、バリエーションも豊富。ここなら地域との交流の場として、また地域貢献の場として、さまざまな試みができると考えている。また、事業所と事業所のコラボレーションも期待できる。それゆえだれかに何かをしてあげるのではなく、老いも若きも集える"場"作りに挑戦できる縁側事業は、まさに"インクルージョン藤沢"への可能性を感じる。たとえば、マックを利用するヤンママの子育て相談、高校生たちの手作り教室、高齢者のたまり場などなど...これぞインクルージョン。リピーターが多い楽しい事業展開を期待したい。

 再び戻って、湘南台方向へ歩き出すとほどなく"創"さんの事業所。交通量の多い道路沿い。利用者への配慮が大変だろうと中を見ると作業中心のフロアーが広がって見えた。失礼して写真を撮ろうとスマホを構えたら、利用者さんたちが気づいて落ち着かなくなった。申し訳なかったので我が身を明かして事情を話し、お詫びしたらご丁寧に案内して下さった。対応の優しさに感謝!湘南台駅までの途中に藤沢市総合市民図書館がある。書籍だけでなく、CDDVDなどの貸出もあり利用価値あり。2階のホールを覗いたら「点字講習会」が始まろうとしていた。地域住民のニードがなければできない...と思い、地域の意識の高さを感じ、更なる可能性に想いをはせた。(2016.9-②)

 

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