"大変""タイヘ~ン""たいへん..."

 あいさつのように"大変!"と仲間で話す。"タイヘ~ン"と嬉しそうにする人もいる。"たいへん..."と訴えるように話す人もいる。そんな時、"どこが?""どうして?"と思う。"大変"の中身を聞くと大方スルーしちゃう。大変と言うと仕事している気になるのかな...。仕事が大変という人は多いが何がどうしてどのように大変かを話す人は少ない。それが判る人は"大変"と思わないようだ。"大変"とは、辞書では「重大な事件、苦労が並々ならぬこと」と。よくよく見るとあいさつでもなんでもない。どうして"大変" "タイヘ~ン""たいへん..."なのか考えてみる。

 たとえば、私たちは大変な仕事をしている。なぜなら思い通りにならないから。"対人援助"は、相手と自分が思っていることが違うのに整合性を作らなければならないから。利用者支援は、自分が主役ではなく利用者が主役。もちろんそんなこと判っている。だけど自分がやらなきゃならないことを順序立てて計画通りにやろうとする。時間は利用者ではなく私たちが決めている。そんなことを頼んでないと思う利用者を横目にルールだからと決められたことを実施しなきゃいけないと考える。だからたいへん...になる。そうではなく利用者が考える暮らしだったら...。でも他の利用者はどうするの...。

 たとえば、私たちは大変な仕事をしている。大変じゃない仕事はない。お金をいただく仕事が楽しくて仕方ないなら"それって仕事?"。"趣味?"趣味が大変じゃないのは最初から"やりたい""やってみたい"とモチベーションが充満している。だから趣味は面白くて楽しくて仕方ない。だから、プロセスから大変じゃない仕事は利用者にとって大変な迷惑。なぜなら利用者側に我慢してもらって自分が楽しんでいるから。だったら、仕事を面白い、興味深いと思えるようにしたらいいじゃないか...。でも、そんな風に思えない...。

 大変な思いで仕事をする人は、仕事が好きじゃないのかな?と思う。仕事は苦しく大変だけど、楽しい時が必ず来ると思っている。プロセスが大変だから結果が出た時に楽しくなる。うれしくなる。充実感があふれてくる。感涙にむせぶ時もある。非常勤さんにそんな仕事ぶりの人がいる。飄々と誰に見てもらわなくても嬉しそうにしている。この仕事が好きなんだと思う。好きだと顔に現れる。"不幸の顔..."と思う事がある。美形であるかないかではない。いつどんな時も表情が硬い。笑うとひきつって見える。自分らしさを見いだせない...顔。もったいないな...と思う。仕事は仕事だから、最初から楽しい仕事は好きではない。仕事は自分でやって、仲間と共有出来て、成果が上がった時が一番楽しい。だから繰り返し言いたい。仲間を創ろう!

ページトップへ