がんばろう日本 (みらい社・小川  陽)
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春4月~街は桜色に色づき、道行く人々の歩みも軽く感じられる―そんな始まりの季節。

社会福祉法人藤沢育成会も新年度を迎え、人事異動や新職員採用、新たな事業の開始―という新年度体制のもと、小職も6年間在籍した「サービスセンターぱる」から「みらい社」「新規事業推進室」へと転任となりました。

 しかし、今年は大変な始まりの季節となりました。連日、報道される言葉もない惨状に心を痛め、被災地復興、被災者支援に何かできることはないかと思案しながら、障がいある方の地域生活のために計画停電等による影響(不安等)を最小限にすることに奔走する日々。

私たちは「時間には限りがあること」や「いつまでも同じではいられない」ということを理解しているつもりでも、つい昨日と同じような今日が来たように、今日と同じような明日が来ることを信じている人が多いのではないでしょうか。しかし、昨日と同じように今日が来たから、必ずしも今日と同じような明日が来ることが約束されてはいないことを、今、大変厳しい現実を前に再認しています。

 聞けば今回のNEWSは世界中に発信され、目を覆わんばかりの惨状の中、被災者が自制心を発揮し、秩序を重んじる姿が大きな反響を呼び、日本から遠く離れた国も、関係が良好とはいい難い状況であった国も、日本に関心を寄せ、支援のために胸襟を開いた―という。

 なぜでしょうか。

 それは世界中のだれもが「人は決して独りでは生きていけない」ということを知っているからではないかと思います。

 今、私たちができること―この大変厳しい現実から目をそむけず、謙虚に受け止め、ひとり一人が当事者として共助・互助の精神を発揮し、やるべきこと、できることを真摯に考え、行動し、少しずつ積み重ねること―。

 「がんばろう日本」―今回の震災はこの国の長い歴史の中で繰り返されてきた試練と同様、必ず乗り越えられることを信じましょう。

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