「つながりからはじめよう」 (みらい社・小川  陽)
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 今年度1回目の執筆当番が廻ってきました。連続したテーマ設定をしていないので、毎回「次は何を書こうか」と思案しながらの原稿作業です。

そんな折り、一つの出会いがありました。

その相手とは~特定非営利活動法人「セカンドハーベストジャパン(2HJ)」という団体です。既知の方もいらっしゃると思いますが、この団体は『日本でのフードセーフティネットの構築を目的とし、児童養護・母子支援・障がい者支援等の福祉施設や路上生活を強いられているような生活困窮者などに食品の提供(=フードバンク活動)等の諸活動を行っており、食品製造企業などと連絡を取り合い、食を通じた新しい社会作りを目指している団体』です。

セカンドハーベストとは、『2度目の収穫』という意味です。1度目の収穫(通常の市場)からもれてしまったもの、だけどまだ充分に安全に食べられる食品を2度目に収穫し、捨てられてしまうかもしれなかった食品に命を与えようという意味です。大手食品メーカーや食品小売企業、農家等の生産者...多くの企業・団体・個人の参加により食品や食材を確保し、炊き出しやフードバンク活動を実施しているそうです。

こうした活動は、何らかの事由により食事確保に困窮している人や団体にとって重要であるだけでなく、提供者側にとっても廃棄コスト抑制や福祉活動に寄与するという点でCSR(企業の社会的責任)を果たすことに繋がる~まさに社会貢献度の高い活動だと思います。

ひょんなきっかけから、先日「ためしに」と実際に食品を運んできてくださいました。そのトラックには無数の絵や文字が~よく見れば「がんばってるよ!石巻!!」等のメッセージです。

ドライバーの方にお話を伺うと、やはり炊き出しやフードバンク活動で被災地支援を行っているとの事でした。ボディパネルに書かれたメッセージの一つひとつにいろいろな想いが籠められています。こうした一つひとつの小さな想いを繋げ、大きな力に変えてゆく~また、俯瞰的な視点から、わずかな隙間を埋めることで互いを活かし合う好循環の創造と社会的課題の軽減に貢献する~これからの福祉もそのような視点や活動がますます重要になるように思います。

 「つながること」の大切さと可能性に改めて気づいた、この新しい出会いに感謝して、互いに活かし合うような関係構築ができれば、と夢想する年度始めでした。


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※団体の紹介はHPから一部引用させていただきました。

【参考URLhttp://www.2hj.org/index.php/jpn_home

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