昨年の話になってしまいますが12月19日(金)によし介工芸館で「One Night Arts」というアート展を行いました(詳しくは2014年12月22日のスタッフ日記をご覧ください)。
このアート展のなかで私たちは2組のアーティストをお招きして、ミニコンサートを行いました。
それぞれに何曲かずつお願いしたのですが、最後の1曲はピアノ、チェロ、唄のジョイントでできないかと相談していました。一緒に練習することが難しく「無理かなぁ」と思っていましたが一日だけ集まることができ、合わせてみた。が、一回の練習ではなかなかうまくいかず、それぞれが練習し当日のリハーサルで合わせてみてできるようならやろうということになりました。
アート展2日前、ピアノをお願いしていた方がインフルエンザにかかってしまいました。ジョイントどころかひと組は演奏できない事態となってしまったのです。
急遽、代わりのピアニストを探してもらうことになり、ジョイントで予定していたチェロ演者のピアニストの方にジョイント曲の「いのちの唄」(ジョイントするため譜面を渡してあった)だけピアノをやっていただくようお願いしました。大変失礼な行為ですが開催二日前のプログラム変更です。
だめなら、来ていただいた方々にお聞かせできるものだけにしようと考えていました。
前日、ソプラノ歌手の方から代わりをやってくれるピアニストが見つかった、いまから練習に入ると連絡がありました。
正直「今から?」と思いました。しかも代わりのピアニストの方はピアノは本職ではなく、同じソプラノ歌手なので最後の「いのちの唄」はそのまま、チェロ演者の方にピアノをやってもらいコーラスをするというのです。「できるの?」と聞くと「当日のリハーサルで・・・」との返事でした。できたとしてもぶっつけ本番です。それどころか4人全員が顔を合わせるのは当日が初めてになるのです。
さて、他にも色々なことがあり延期になり、何度もやめようとあきらめかけた「One Night Arts」の開幕です。
結局ミニコンサートは一曲も欠けることなく、行うことができました。内容は私が、拙い文章で表現できるものではなく、来て下さった方々の心に残していただけていると信じています。
アーティスト4人のプロフィールには一様に「より身近に音楽を分かち合いたい」「音楽が大好きでたくさんの人に聴いてもらいたい」「皆さんと共に音楽の素晴らしさを味わえることに幸せを感じています」と書いてありました。
私は4人のジョイントの成功は奇跡だと思っています。
本当にすばらしい4人のアーティストでした。
音楽が好きでみんなに楽しんでもらいたいという想いがあれば、たとえ悪条件でも最高のパフォーマンスで繋がることができる事を4人のアーティストが証明してくれました。
私たちもこの仕事が好きで、障がいのある方がしあわせになってもらいたいという想いがあれば繋がれますよね!
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