「桜の咲く頃」(セシリア兼みらい社・伏見康一)

このたびの熊本大地震により被災・避難生活をしいられた方々のご心痛をお察しするとともに、お見舞い申し上げます。


「桜の咲く頃」


先日、サッカー部に所属している息子が部活帰りにぼそっと一言。
「今日さ、点取ったよ。」

私も家内も「え~!!」と驚愕。なぜなら息子は幼少のころからずっと守備のポジション一筋だった。点を取った事などほとんどなくむしろ点を取られないように守りに徹する役割だった。
しかも最近は控えに回る事が多い、と聞いていたからなおさらだ。
驚いた事がもう一つ。中学3年の男子ともなると親子の会話はめっきり減っていた。
ましてや息子から呼びかけられる事などはほとんどない。その息子が自分から話を切り出した事だ。おそらく、内心はかなり舞い上がっていたことだろう。

点を取った状況を聞くと「途中交代で入ったら、たまたまPKになった。
スタメンのメンバーは疲れたからと言って蹴ろうとしなくて。仕方ないから蹴ったら決まった。」とのこと。体よく譲ってくれたのだろう、とか、PKなら...、など深読みしつつも、得点を上げチームに貢献したことは親として素直に嬉しい。息子がどことなく誇らしげにすら思えてくる。

 

実は、この春に部活の顧問の先生が交代になったそうだ。それから息子が守備から攻撃のポジションに入ることが増えたのだ。
詳しい事は分からないが、はっきり言えるのは指揮官が変われば戦術も変わるということ。そして選手の活かし方も変わる。無限にある方法のなかから、指示される方法はただひとつなのだからとにかく前を向いてやるしかない。息子はクールに装いながらも貴重な経験を得たはずだ。桜の咲く頃の淡い思い出として。

 

この夜、ささやかながら息子の好きなチョコレートケーキでゴール祝い。中3男子はまだまだ「色気よりも食い気」のようです。みらい社の桜.jpg

                                           ▲セシリア側から撮影したみらい社の桜

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